狭山事件の再審を行え 水平同盟先頭に120人デモ 事実調べ求め東京高裁糾弾
週刊『前進』08頁(3376号04面03)(2025/01/01)
狭山事件の再審を行え
水平同盟先頭に120人デモ
事実調べ求め東京高裁糾弾
(写真 デモの途中で立ち止まって差別裁判の元凶=東京高裁を徹底糾弾し、「狭山再審を行え」と強く迫った【12月12日】)
12月12日、全国水平同盟が主催する狭山中央闘争が全国から120人の結集で打ち抜かれました。
正午前、日比谷公園に結集し、全国水平同盟の久原正子委員長、部落解放東日本共闘会議の徳永健生事務局長、全学連の発言を受けてデモに出発。「狭山差別裁判糾弾!」「石川一雄さんは無実だ」のコールを霞が関一帯に響かせ、下山鑑定の事実調べを行わない東京高裁・家令和典裁判長へ怒りをたたきつけました。
デモ後、裁判所正門前で集会をかちとりました。水平同盟の田中れい子書記長が基調報告を提起。「第3次狭山再審請求は、勝利か棄却かの決戦情勢に入った」「全国水平同盟の狭山闘争の原点は、一審死刑判決を下した浦和地裁への1969年の実力糾弾・占拠闘争だ」「それが労働者階級と固く結合し、戦争と差別を生むこの社会を根底からひっくり返す革命的部落解放闘争に発展した」「再審棄却攻撃を粉砕し、狭山闘争の歴史的勝利を」と勝利の路線を鮮明に提起しました。続いて全国水平同盟の各支部、広島と東日本の解放共闘、動労千葉、動労総連合水戸、全学連などが次々とアピールしました。
集会後の高裁要請行動は21団体が申入書を提出しました。戦時下で激化する部落差別と解放運動・狭山闘争の体制内化を打ち破り、無実の石川一雄さんの不屈の闘いに応え、国家権力の差別犯罪を徹底糾弾する狭山闘争復権の歴史的突破口を開きました。
(部落解放東日本共闘会議・新井拓)