獄内外団結し25年決戦へ 獄中同志の新年アピール
獄内外団結し25年決戦へ
獄中同志の新年アピール
1971年沖縄闘争を故・星野文昭同志と共に闘った大坂正明同志、迎賓館・横田爆取でっち上げ弾圧と闘う須賀武敏同志の新年アピールです。2025年、中国侵略戦争阻止の大反戦闘争を闘い、無実の2同志を奪い返そう!(編集局)
未来へ戦争に抗う人生を
東京拘置所在監8年 大坂正明同志
23年~24年の8・6広島闘争を巡る階級攻防は激烈でしたが、これはまだ序盤戦でしかありません。25年は戦争情勢が急接近するため、8・6広島だけではなく、全国の反戦闘争において攻防が激化します。
その根拠はトランプ―石破の超反動新ラインの登場にあります。アメリカのブルジョアジーは「MAGA(アメリカを再び偉大に)」を掲げるトランプに、再び世界の盟主として復活することを託したのです。新自由主義の特徴である「今だけ、金だけ、自分だけ」の典型的人物であるトランプは、未来を考えることなく、戦争に突進していきます。中国スターリン主義を軍事的・経済的に屈服させ、同時に他帝国主義諸国をひれ伏させるためです。
日帝・石破はこの中国侵略に独自の利害を求めて参戦し、沖縄をはじめ日本全土を最前線に差し出そうとしています。とてつもなく悲惨な結果が予想されても、この道しか新自由主義の破綻からの出口はないからです。本来「台湾有事」は日本有事ではないし、集団的自衛権など違憲です。だからこんな戦争は絶対に許すわけにはいきません。
この戦争を止めることができるのは、沖縄の闘いと連帯した本土の階級的労働運動だけです。日本の労働者民衆の中には第2次大戦の悲惨な体験が継承されていますから、戦争情勢が深まるにつれ必ず大決起が実現します。その時決起した人々を組織できる勢力は階級的労働運動しかないのです。
一握りの資本家のために引き起こされる戦争で、殺し合わされるのは真っ平です。自分たちと次世代の人たちの未来を守るために、人生をかけて反戦闘争に立ち上がりましょう。戦争に動員されるより、戦争に抗(あらが)うほうがより価値ある人生となるはずです。24年8・6広島闘争の勝利を全国の反戦闘争で再現しよう。
■1971年11・14渋谷暴動闘争戦士。殺人罪でっち上げで2017年逮捕。東京地裁で23年12月に懲役20年の不当実刑判決を受け現在、控訴審を闘う。75歳。
民主労総の決起に応える
横浜刑務所在監7年 須賀武敏同志
2025年は、日米による中国侵略戦争を実力で阻止する国論を二分するような労働者人民大衆の団結と陣形を固める勝負のかかった決戦の年です。
アメリカ大統領にファシスト・トランプが再登場を果たした。トランプは「偉大なアメリカの復権」のために、全国家機構を総動員して、日帝・石破政権に中国侵略戦争開始に向けて、日本全土の戦時臨戦体制化と要塞(ようさい)化を要求し、日米による最終的な作戦プラン総仕上げの段階に突入し緊迫した戦争前夜情勢です。
この米帝の要求に応えて、石破政権は今年1月の通常国会で「能動的サイバー防御」導入の法案の成立を図ろうとしている。この法案は、サイバー分野で、対外的にも国内的にも戦争のための無制限の攻撃を進めさせようとするものであり、決して許してはなりません。
韓国のユンソンニョル政権打倒、権力を人民の手にで一致団結して、今まさにユン政権を実力で打倒するロウソク革命を超える全人民蜂起とも言える闘いが開始されています。この発端はユン政権の軍事独裁を目指す「非常戒厳」によるクーデターの犯罪的暴挙に対して、12月一斉ゼネスト決起の民主労総を先頭とする労働者人民の決死の決起でユン=戒厳令軍の国会突入、議員逮捕を実力で阻止し、戒厳令を実力で粉砕したのです。
この韓国労働者人民の革命的決起の号砲に、日本の、そして東アジア全体の労働者人民がどんなに鼓舞され、奮い立たせられているか計り知れません。
この韓国労働者人民の革命的決起に応え、2025年こそ、日米による中国侵略戦争実力阻止を真っ向から掲げた反戦闘争としての反戦闘争を大爆発させよう。
私も獄中でその闘いの一翼を担い、獄中を中国侵略戦争阻止の革命の学校に転化する闘いにチャレンジします。
ともに勝利に向かって前進しよう。
■1986年の迎賓館・横田ロケット弾戦闘の爆取でっち上げ弾圧(87年)で懲役11年の不当判決を受け2018年2月下獄。十分な医療保障のために即時釈放を求め闘っている。80歳。
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2025星野カレンダー(☆絵・星野文昭☆詩・星野暁子/頒価1200円)に掲載された文昭さんの自画像。無期囚とされた星野同志は無実を訴えて再審を求め闘ったが19年春、肝臓がん手術後死亡。その獄死の責任を追及する国賠訴訟を闘っている。