闘う仲間から 2025年新年アピール
闘う仲間から 2025年新年アピール
反戦の声をとどろかせる時だ
改憲・戦争阻止!大行進呼びかけ人 弁護士
高山俊吉さん
労働者民衆が社会の主人公になる社会に向けて世界が大きく動き始めています。
その動きは時に予測を超えて速かったり、一見思わぬ相貌(そうぼう)を見せたりすることがありますが、変化の動輪は労働者民衆が社会の主人公になる世界に向けて確実に回っています。もっと正確に言えば、世界の労働者・青年・学生・民衆が歴史の動輪を力強く前進させています。
昨年は世界各地でいつにまして激動の政治闘争が展開されました。資本主義経済と世界政治支配のリーダーの地位から激しい勢いで転げ落ちた米国。その次期大統領に決まった人は「再びの栄光をこの国に」と叫んで中国との全面対決を公言しました。12月には南西諸島への米軍ミサイル部隊展開を盛り込む日米共同作戦計画が明らかになり、米軍事誌が「隊員の家族を沖縄から引き揚げよ」と求める海兵隊現役幹部の論説を掲載したことも報じられました。
世界の資本主義経済の主流からこれも脱落した日本。その首相に飛び出したのは国民から絶縁状を突きつけられた政治勢力がひねり出した自派生き残り策の人。しかしその人物はアジア版NATOを叫び、憲法9条の戦力不保持条項の削除を主張する軍国思想の持ち主。いよいよこの国が米国とともに中国に対し再びの侵略戦争を仕掛ける時が迫りました。
すべての人々の共通語化を謀るかのように「覇権主義を強める中国への警戒」という言葉がテレビにも活字メディアにも躍っています。しかし私はこの言葉を見聞きすると「暴支膺懲(ぼうしようちょう)」の好戦標語を想起せずにはいられません。あばれる中国を懲らしめようと呼号して軍国日本の兵士は2千万を超えるアジア民衆殺戮(さつりく)の先頭に立った。本当に懲らしめる必要があるのはいったい誰なのだろうか。
日々聞かされ見せつけられているこの国の政治や経済の欺瞞(ぎまん)、虚構、でたらめ、うそ話に鋭くきびしい視線を向け、猜疑(さいぎ)の耳を澄ませよう。結論は私にはただひとつしかない。「私たちの不信と打倒の対象はほかでもないおまえたちだ」
この間の欧米の労働者・青年たちの決起を見ましょう。中東の抑圧され死に直面させられている民衆の憤怒、韓国の労働者・青年たちのすさまじい階級闘争、そして踏み潰された戒厳軍の敗残の姿を正面から凝視しましょう。
すべてに通じるのは、生活苦や戦争不安にあえぎおののく労働者・民衆の「生きさせろ」の声。そして自国既成政治のありように対する根底からの不信とこれをそらしごまかす者たちへの腹の底からの怒り。そして行動への転換。
歌人の十亀弘史氏は祈るだけでは平和は実現しないこと、本当の反戦は労働者の決起を必須の前提とすることを短歌で訴えました。そしてこれを受けるかのように昨年12月11日の「朝日川柳」は「韓国は行けば変わるとデモに行く」を秀句に選びました。その心は「この国も」です。
今年こそ抑圧されているすべての人々が手をつなぎ肩を組んで反戦に立ち上がる年にしましょう。
無数の女性の反戦決起つくる
改憲・戦争阻止!大行進呼びかけ人 杉並区議会議員
洞口朋子さん
日米帝国主義の中国侵略戦争に向かって歴史の歯車が激しく動き出しました。米軍と自衛隊は中国侵略戦争の共同作戦計画を策定し、南西諸島とフィリピンに米軍のミサイル部隊を展開する方針です。これ自体が中国へのすさまじい戦争行為・軍事挑発そのものです。私たちは紛れもなく、「自国政府の再びのアジア侵略戦争突入」という歴史の分岐点に生きています。
戦争の時代は同時に革命の時代です。「革命の現実性は革命家の執念に宿る」(革命的共産主義者同盟の故・本多延嘉書記長)。革命の成否は、革命党の強固な建設と、一人一人の決断にかかっています。今を生きる私たちの手で、資本主義・帝国主義を打倒する革命をやろう。
すべての労働者・学生のみなさん! 革共同に加盟し、中国侵略戦争阻止の反戦闘争に人生をかけて立ちあがろう! 青年はマルクス主義青年労働者同盟に、学生はマルクス主義学生同盟中核派に結集し、2025年の大激動をともに闘いましょう!
米シンクタンクが「日本は台湾防衛の要」と位置づけ、日本政府も「日米安保の大転換」「米軍と自衛隊の一体化」を進めているように、中国への侵略戦争は日本の参戦なしには実行できません。つまり、日本の労働者階級にはこの戦争を止める力があります。12・3軍事クーデターを実力で即座に粉砕した韓国の労働者階級の決起は、朝鮮・中国侵略戦争阻止の闘いそのものであり、日米韓軍事同盟をグラグラに揺さぶっています。昨年の11月労働者集会の地平を発展させ、韓国・民主労総のゼネストや巨万のデモを日本でこそ実現しよう!
一握りの資本家がボロもうけをする一方で、労働者が汗水垂らして働いても生きられない腐りきった社会は、ついに世界戦争・核戦争に行き着こうとしています。しかも、戦争で利益をむさぼる資本家や政治家は誰一人として戦場に行くことはありません。労働者階級からすべてを奪い、地獄の戦禍に引きずりこんで支配を維持しようとする日本帝国主義を倒す以外に、差し迫った中国侵略戦争を止める道はありません。
最大の問題はこの戦争の主体は日本の自衛隊だということです。かつて台湾を50年にわたって植民地支配し、中国大陸に100万もの侵略軍を送り込んで延々と虐殺・略奪を繰り広げ、性奴隷と徴用を強制した日本が、再び台湾に介入し中国に向かってのミサイル基地、出撃基地を南西諸島・日本全土につくりあげ、大軍拡をやって侵略戦争を構えることなど断じて許してはなりません。私たちには、日本がアジア2千万人を虐殺した侵略の歴史を二度と繰り返さない責任があります!
昨年は、「改憲・戦争阻止!大行進」が呼びかける反戦デモに毎回新たな青年・女性の決起が続々と生まれました。ここに革命の現実性があります! 2025年は東京・全国各地でさらに巨大な反戦デモを巻き起こそう!
1917年ロシア革命の口火を切った女性労働者たちの歴史的決起を継承し、今年の3・8国際婦人デー闘争で無数の女性の反戦決起をつくり出そう!