全学連新年座談会 25年中国侵略戦争阻止の大決戦へ 全学連と共に反戦闘おう 安保・沖縄闘争の爆発を
全学連新年座談会
25年中国侵略戦争阻止の大決戦へ
全学連と共に反戦闘おう
安保・沖縄闘争の爆発を
2024年の定期大会で矢嶋尋委員長―齋藤晴輝書記長体制を確立し、中国侵略戦争阻止の反戦闘争の最前線に立ってきた全学連。革命的大激動の25年をいかに闘うのか----執行部に大いに語ってもらった。
11月集会に大結集を実現
青年・女性の選択肢に 矢嶋
全学連の時代が来た! 齋藤
齋藤 まず自己紹介からお願いします。
矢嶋 2018年に学習院大学に入学して、20年秋から活動を始め、24年の9月に全学連委員長に就任しました。
齋藤 東京都立大学に18年に入学し、入学も全学連活動家歴も矢嶋委員長とほぼ同期です。
亀井 20年に京都大学に入学しました。野党・既成左派に心底うんざりし、全学連に会うために京都大学に入りました。
陳 23年に広島大学に入学し、直後のG7広島サミット闘争から全学連の闘いに参加しています。
池之端 京都大学に23年に入学し、女性解放の理論と反戦運動に獲得されて関わるようになりました。
渡辺 逮捕された仲間を絶対に奪還するという全学連の闘いに感動し、大学入学前から活動をするようになり、中央大学に21年に入学しました。
西村 22年に筑波大学に入学し、5月沖縄闘争に参加したことがきっかけで活動を始めました。
齋藤 11・3労働者総決起集会に全学連は百数十人の隊列で、前年を1・5倍する結集を実現しました。どうやってこの大結集を生み出したのか。
亀井 今回の11月集会は、「米日の中国侵略戦争阻止」「戦争を止め、社会を変える力がここにある」と言って打ち抜かれた。本当にここに力があると体現する闘いを全学連は1年間やってきた。今回の11月集会は、衆院解散総選挙、米大統領選挙という情勢と並行して行われましたが、ここで示されたのは、帝国主義が戦争に向かっていく中で既成の勢力が総屈服してまったく闘えていないことです。その中で3労組共闘の11月集会勢力だけが本当に社会を変え、戦争を止められることを示したことで、これだけの学生が決起してきたと思います。
ある京都大学の学生は、自分と同世代のパレスチナ人民が命がけで1年以上にわたって戦い続けていることに対して、本当に闘わなければいけないと思って全学連大会に来て、11月集会に結集しています。人生かけた決起が始まっています。
齋藤 この間結集してきている新入生は、戦争を止めるためだったら、当たり前に警察ともぶつかるし、革命が必要だってことを言っていますね。
池之端 「10・7世代」が生まれていると思います。アメリカの学生が全土でパレスチナ連帯闘争をやり、ある学生がインタビューで「パレスチナの人々の苦しみに比べたら処分や逮捕なんかなんでもない」と言っていて、それが日本の学生にも共通する決起のきっかけになっていると思います。日本共産党委員長の田村智子が10・7パレスチナ蜂起について、SNSでハマスのテロが国際法違反だと言って、民族解放闘争、階級闘争に明確に敵対する立場を自らさらけ出しました。この間、共産党・民青から私たちに合流するなど、分岐が生まれている。10・7蜂起が全世界の学生、労働者の生き方を問うものとしてあり、それに断固応える闘いとして11月勢力があったことが、この間の学生の決起をつくり出していると思います。
西村 今回の総選挙では、自民党が大敗する中でも共産党が議席を減らしました。その対極で、11月集会派が勢力を伸ばし、全学連の隊列がものすごい躍進をしていることは象徴的だと思います。具体的に戦争が始まろうとしている中で、やはり実力で戦争を止めるということが求められていると思います。
陳 11月集会後、訪韓闘争に初めて参加しました。10万人決起に労働者の力を実感し、日帝の再びの侵略戦争を阻止する決意を固めました。1カ月後にユンソンニョル打倒へ韓国の仲間が決起したことも衝撃でした。
矢嶋 学生だけでなく青年、女性の結集が増えました。今の社会で一番あおりを受けている、根底的な怒りを持っている人たちの選択肢に11月集会がなりつつあることを示していると思います。
齋藤 これだけ青年・学生・女性の結集を拡大させている政治運動は、自民党を含めて他にないと思います。本当に今、全学連の時代が来たと言ってもいい。こうした11月集会の結集拡大は、新たな労働者党をつくる上でも重要だと思います。
渡辺 11月集会にまだ行ったことがない1年生や若い仲間が、先陣を切って11月集会の組織戦に立ち上がっていったことも画期的でした。
飛び入りの学生も最先頭でスクラム
矢嶋 23年は10・7蜂起があり、24年は2・24ウクライナ反戦闘争、4・28沖縄デー闘争、5月沖縄、そして8・6ヒロシマでの鮮やかな勝利があって、その過程でどんどん新しい仲間を隊列に獲得してきました。
齋藤 24年の2・24ウクライナ反戦デモはすごく重要な闘いだったと思っています。全学連はこれまでスクラムデモで機動隊とぶつかってきたけど、中心となる部隊はマル学同だったんですよ。党のメンバーがバチッとスクラムを固めて、新しい人は後ろをついて来る感じだった。それが2・24で変わった。飛び入りの学生がスクラムにがんがん入ってきて、右翼の街宣車に突っ込んでいくということをやったわけです。
2月24日は、ロシア非難一辺倒の体制内勢力の行動もありましたが、「結集が少ない、何より老いている」と集会発言で嘆いていた。対して私たちは、「アメリカ・NATOもプーチン・ロシアもウクライナから手を引け」をスローガンに掲げ、スクラムデモを学生・青年が先頭に立って闘ったわけです。
矢嶋 6・9全国闘争では、スクラムデモの半分ぐらいが「スクラムを組むのは初めてです」という人だった。合流したばかりの人が、「『今日は逮捕辞さず』で来ました」と、平気で言うのは本当にすごいことだと思いました。それが8・6の数百人で終夜座り込んで集会規制を粉砕するというところに向かっていく基本的な力になったと思っています。
齋藤 11月に向かう重要な決戦として10・7パレスチナ蜂起1カ年の闘いがあったと思います。10月7日を民族解放の叫びを上げた偉大な決起の日として見るのか、それともその日から侵略・虐殺が始まったかのように描き出して、悲劇の日みたいに描いていくのかということが、ちょうど1年経ったその日に、どういう闘いを構えるのかということで、すごく問われたわけですよね。体制内勢力は10・7蜂起に対する立場をあいまいにした。 それに対して私たちが10月7日に、イスラエル大使館にヘルメットをかぶって、学生を先頭に阻止線に突っ込んでいくという闘いでもって、パレスチナ解放戦士への無制限・無条件の連帯と支持ということを示した。これは本当に意義のある闘いになったなというふうに思います。この10月7日の闘いも、11月に向かう巨大な足がかりになったと思います。
ヒロシマつぶしの攻撃をはね返した
陳 24年の8・6ヒロシマ闘争は圧倒的な勝利でした。中国侵略戦争を核戦争として推し進めている岸田政権のヒロシマつぶしを真正面からはね返す闘いだったと思います。5人の同志が2月に暴処法で逮捕されるというすさまじい弾圧がありましたが、獄中同志の不屈の闘いと連帯して奪還闘争を中国侵略戦争阻止の決定的な闘いとして位置づけて、一歩も引かずに闘いました。
岸田政権のもとで広島市は平和公園を封鎖しましたが、それさえも正面からうち破ることができた。闘いの先頭に立ったのは全学連の学生です。座り込みに仲間を組織しようと力強く訴えて、当日も座り込みの最前列で権力と対決して集会を守り抜いた。そうした闘いを経て、12・6広島闘争まで上り詰めて5人を年内に奪還できました。
池之端 私は23年の8・6が初めての全国闘争でした。全学連は反戦闘争を闘う学生の組織であり、ヘルメットをかぶってスクラムを組んで機動隊と闘うんだという認識が初めからあって、それで入ってきているというのがあります。私と同期、あるいはそれより後に決起した世代の人はみんなそうだと思います。反戦闘争としての反戦闘争というところにストレートに獲得されている学生が、今の全学連運動の先頭を担っています。
西村 24年の8・6の闘いは、被爆者の怒りと結びつくような闘いだったと思います。反戦・反核の思いと、また日本労働者階級の戦争反対、核兵器反対の闘いの一番の結集軸になったわけです。敵の狙いは、被爆者の怒りと反戦意識そのものをたたきつぶして、中国侵略戦争を核戦争としてできるようにすることだった。それを完全に粉砕したと思います。
朝になっても機動隊が手出しできなかったのは、やはり私たちの後ろに何万何十万という労働者、市民、被爆者の怒りがあるからだと思います。
処分・弾圧に立ち向かう
実力で停学処分を粉砕 亀井
権力への怒りと結び 渡辺
齋藤 実力闘争やキャンパスで戦争反対の声を上げていくにあたっては、やはり処分・弾圧の問題というのは避けて通ることができない課題です。私も2回逮捕されていますし、亀井さんも処分され、運動に加わったらこうなると「見せしめ」にしているわけで、それにもかかわらず、新しい学生が次々と合流してきているということにすごく展望があると思っています。
2・24闘争に受験生として参加した人が、私が逮捕された動画を高校生のときに見ていて、「全学連というのは逮捕された人を絶対取り戻す運動だっていうことを知って、それで大丈夫だと思ってデモに来ました」と言っていました。大坂闘争・星野闘争しかり、獄中同志を絶対に見捨てない運動のあり方が、すごく求心力になっています。
亀井 2022年に京大で「総長室突入」という闘争があって、大学の管理強化などに対して総長に直談判を要求する抗議行動なんですが、それに参加し、1年経ってから、「学生を扇動し喧騒(けんそう)を激化させた」と、内乱罪のような罪状を突きつけられて、24年9月に僕を含めた5人の学生に停学処分が来ました。
イスラエルのテルアビブ大学と学術交流協定を結んでいる京都大学が23年に、シオニストの極右政治家・中山泰秀元防衛副大臣を呼んで講演会を行うことに対して僕が抗議しに行ったら、大学の職員が公安警察を学内に招き入れて学生を売り渡そうとするという、虐殺に加担する姿勢を示しました。そういう闘いの先頭に立っていた学生5人に対して、前述の処分を行ってきたという経過があります。
停学処分になったらキャンパス立ち入り禁止になるんですが、24年10月1日に後期が開講してから、被処分者が毎日のようにキャンパスにがんがん入っていって、弾圧職員と体でぶつかりながら闘いきって、最後の方は職員も出てこれなくなった。本当に実力で処分を粉砕したということがありました。
池之端 12月13日には「全国学生反戦集会in京大」を行い(別掲)、全国から集まった自治会の旗が林立し、ビラを手に取った京大生が次々と発言を聞きに来る光景は壮観でした。主催した京大生、全国学生がさらにこの闘いに組織していけば、必ず300万学生の内乱的決起を勝ち取れると確信しました。
弾圧を団結に転化実力決起生み出す
渡辺 25年は、治安維持法の制定から100年の年です。星野文昭さんは獄中44年の末、獄死させられ、国賠闘争が闘い抜かれている。あるいは大坂正明さんが指名手配攻撃46年、一昨年に懲役20年の一審判決を受けながら、控訴審勝利に向かって闘い抜いている。広島暴処法弾圧で不当に逮捕された5人と、私たちは獄壁を越えて一体になって闘い抜き、全員の年内奪還を勝ち取った。須賀武敏さんが迎賓館・横田爆取でっち上げ弾圧と不屈に闘っている。狭山闘争も石川一雄さん再審勝利へ闘い抜いている。袴田巖さんに対するでっち上げ事件をはじめ、権力に対する怒りが今、渦巻いていると思います。これと結びつき、反弾圧の闘いをさらに強めていきたいですね。
陳 23年のG7広島サミットが始まる前日、目の前で太田蒼真前副委員長が逮捕され、その当時はすごく衝撃を受けたんですけど、これが自分の闘いの原点でした。何で逮捕も恐れずに今も闘えるかといったら、やっぱり太田さんが不当に逮捕され、その後の奪還闘争があったからだと振り返って思います。
逮捕直後に太田さんが捕まっている警察署まで行って100人以上で抗議行動をやって、もし自分が捕まったとしてもみんなそうしてくれるんだろうなというのはその時に実感して、これなら安心して闘えると思いました。それが自分の原点ですし、仲間に対しては絶対に自分も奪還闘争に行くし信じてついてきてほしいと胸を張って言うことができます。
池之端 自分も入学してすぐ京大の2人の先輩がG7広島サミットの(事前)弾圧で逮捕されるということがあって非常に衝撃を受け、何かしないといけないと思って京大の反戦集会とかに参加するようになったというのがきっかけでした。弾圧が許せないということと、戦争反対の何がいけないんだという怒りが原動力になりました。しかし怒りがあると同時に恐怖もあって、こういう運動を続けていたら自分も処分されたり逮捕されるかもしれないと思ったんですけど、そういう分断攻撃をもってしても怒りはまったくつぶれませんでした。何より一緒に怒っている仲間がいるし、一番矛盾を引き受けている処分・逮捕された当該が立ち上がって闘っていることに本当に連帯したいと思うようになり、処分とか逮捕が怖くてもこの仲間の団結があれば乗り越えられるっていう確信になって、運動を続けていけるなと確信しました。
齋藤 処分・弾圧を引き受けてでも闘うんだという決意が表明されてすごく心強いと思ったんですけど、重要なことは実際に逮捕させない力関係をつくっていることです。23年は三里塚、G7サミット、イスラエル大使館などでのべ10人の学生が逮捕されているんですよ。しかし24年は、辺野古では土砂搬入を止め、8・6では規制を完全に吹っ飛ばして原爆ドーム前集会を勝ち取り、イスラエル大使館では自分が逮捕された時とは比べものにならないくらい激しく突っ込んで、一人の逮捕も許していない。弾圧を団結の拡大に転化して、大衆的な実力闘争への決起を生み出してきたからだと思うし、この力で大坂同志の奪還も必ず勝ち取れると確信しています。
差別・分断をうち破る
闘いの中で解放される 池之端
抑圧された人々と共に 西村
矢嶋 洞口朋子さん(現杉並区議)が6年前に学生戦線を卒業して、全学連からはいったん主要な女性活動家がゼロ化するということになったわけですけど、この赤嶺知晃前委員長体制の3年あまりの間ですさまじい前進を勝ち取ってきたと思うんですよね。女性解放の闘い、セクシュアル・マイノリティー解放の闘いと、障害者解放も含めた差別・分断との闘いが、中国侵略戦争阻止を徹底的に訴え、大衆的に実力闘争を闘う中でそういう反差別闘争の前進も勝ち取られてきたということがあります。抑圧されてきた女性やセクシュアル・マイノリティーの仲間たちが、反戦闘争の主体として体を張って闘う中で、自己解放の主体として政治と暴力を取り戻し、その中で自分が受けてきた抑圧を払いのける自分の変革も含めて、差別との闘いを理論的にも実践的にもつくりあげてきたということがこの3年間の前進として、今回の全学連大会、全学連の新執行部にも示されていると思います。
24年の全学連大会では、女性やセクシュアル・マイノリティーの解放に向けた真剣な討論が行われ、当事者が置かれている現実に肉薄し、彼らが先頭に立って反戦闘争を闘える組織・運動を建設することを確認しました。女性や初参加者を先頭に、女性解放・被抑圧人民解放へ自己変革を勝ち取り闘うことが次々と宣言されました。留学生や障害を抱える学生も多数発言し、中国侵略戦争阻止へ分断を乗り越える決意が続々と表明されたことはすごい展望だと思います。
渡辺 戦前、戦中にあらゆる反差別の団体が戦争に協力していった。国防婦人会だけでなく、全国水平社の闘いも変質して戦争に協力していく、あるいは障害者が戦争に協力することで「差別される者でも差別されない人と同じように戦争に協力できるんだ」という形で取り込まれていった歴史がある。本当にこういった歴史を繰り返してはならないと思います。
池之端 24年の2・24闘争あたりから、スクラムデモをやるときに、前にも後ろにも私の知らない女子学生が闘っているというようなことが増えてきた。女性とかセクシュアル・マイノリティーとか、中国人留学生とか、障害者の学生も、本当に抑圧されて生きてきた中で、闘いの中で解放されていくということをつかみ取っていくことが、実力闘争や全学連大会の中で形成されていって、それが11・3集会の爆発にもつながっていったと思います。この戦争情勢の中で女性やセシュアル・マイノリティーを中心として差別・分断が本当に激化していく時代だと思うんですが、その中で本当に根底的に怒りを持っている被抑圧人民を、私自身も女性という被抑圧当該の一人として、その先頭に立って獲得して、一緒に内乱をつくっていきたいです。
矢嶋 この間、生まれて初めてスクラムを組んだという女子学生が、機動隊に初めて体を張って立ち向かったという経験から、「機動隊なんて意外と弱いんだ、団結して闘えば勝てるんだ」という確信を語りました。この間の実力闘争がこのような人たちの力をものすごく引き出して爆発させるものとしてあると思っています。今、イスラエルは女性の兵士をどんどん登用して、「これが真のフェミニズムだ」と言って、銃を持った女性たちを並ばせて写真を撮って、自分たちは民主主義国家だとアピールすることに女性を利用しているわけですけど、私たちの闘いはそういうものの対極にあると思います。国家に自分たちの権利の拡大をお願いするのではなくて、自分たち自身で政治と暴力を取り戻し、実力で闘って新しい社会をつくっていく。そういう闘いにものすごく展望があると思います。この闘いに、さらに女性やセクシュアル・マイノリティーの仲間が加わってきてくれるとうれしいなと思います。
西村 反差別ということで言えば、私自身もトランスジェンダーという属性を抱えて闘っています。今の戦争と抑圧の本当に腐りきったこの社会に怒る全ての人々、とりわけ日々踏みにじられて抑圧されているような人が、一人残らず私たち全学連の旗のもとで、中国侵略戦争阻止の闘いに立ち上がることができる、そういう運動を実現していきたいです。私自身もそのために全力で闘いたいと思っています。
2025年決戦の決意
70年闘争超える闘いを 矢嶋
8・6ヒロシマ勝利へ 陳
齋藤 25年決戦の決意をお願いします。
矢嶋 岸田前政権の下で、安保3文書の改定、軍事費2倍化、中国侵略戦争に向けた南西諸島の軍事要塞(ようさい)化が進んだわけですが、帝国主義が戦争をやる以外にこれ以上延命の道がなく、経済的にも政治的にもどん詰まりの危機を迎えている中で、どんなに絶望的でも、世界戦争・核戦争になろうとも中国侵略戦争に絶望的に突進していると思います。この人類を滅亡させるような戦争を止める道がどこにあるのかといったら、日本の階級闘争であって、特に中国侵略戦争の最大の出撃拠点にされる沖縄なわけですよ。私たち全学連は、赤嶺前委員長のもとで安保・沖縄闘争を70年を超える勢いで再びつくり出すんだという決意で闘ってきました。今回確立した執行部はその路線をまっすぐに引き継いでいく決意で25年も闘います。
陳 25年の8・6は被爆80周年で天皇を呼ぶという話も出ています。今年以上の勝利をつかみ取りたい。核配備、核共有についても、さらに本格的に議論され、排外主義や核抑止論がより強力に展開されていくと思います。それと徹底的に対決し、中国侵略戦争阻止のために全学連の隊列を増やしていくことが求められていると思います。どんな弾圧が来ても一歩も引き下がらずに、闘いを通して決起をつくり出すことにこだわりぬいて25年も闘っていこうと思います。
亀井 戦争に向かって一気に情勢が動いていく年ではあると思うんですけど、それは暗黒時代というわけではなくて、階級情勢が激動し、全世界の労働者・学生が一気に立ち上がっていく情勢だと思うんです。実際に韓国ではユン政権を打倒する闘いが巻き起こった。私たちがこの1年間闘い、種をまいてきたものが一気に芽吹いて、花開いていく情勢です。中国侵略戦争を止めて、搾取・抑圧・差別のない社会、人類社会の新しい扉を開くような、そういう闘いの先頭に立てるということに、僕はすごいワクワクしています。共に闘いましょう。
池之端 帝国主義の側が危機感をもって中国侵略戦争に突進しています。24年以上に25年は支配階級が全国の300万学生、日本と全世界のプロレタリアートを戦争の側に動員するのか、それとも私たち革命の側が決起をつくり出していくのかという、激しい分岐が生まれる年だと思います。11・3集会に集まった3000人が組織者になりましょう。私は全学連書記次長としてその先頭に立ちたいと思っています。
渡辺 戦争の時代は、同時に革命の時代だと思うんですよね。戦争か、革命かという時代に、一人の革命家として、共産主義者として生きていることは本当に楽しいし、みんな一緒にやろうと言いたい気持ちでいっぱいです。この血沸き肉躍る時代に6千万労働者、300万学生と共に内乱的な闘いを25年はやっていきたいと思います。頑張りましょう。
西村 25年は中国侵略戦争を絶対に阻止する年にしたいです。私たちが戦争反対と言う時に、それは戦争の悲劇を語るということだけではなくて、私たち自身が体を張って戦争反対のデモやストライキに立ち上がった時に本当に戦争を止めることができる。戦争を進める国家権力を打倒することを確信に満ちた闘いとしてこれまでもやってきましたし、これからもさらにやっていきたいと思います。皆さん、共に闘いましょう。
齋藤 中国侵略戦争に向かって25年は全世界が激しく揺れ動いていく年になることは間違いないと思います。何よりも一番絶望的に中国侵略戦争に突進しているのは日本帝国主義の石破政権であり、一つ焦点になるのはまず改憲阻止決戦です。自民党は総選挙で大敗し、産経新聞なんかでは「改憲論議=冬の時代」だと言われていますが、だからと言って攻撃が緩まるわけでは全然ない。自民党が少数与党になったからこそ、立憲民主、国民民主、維新など全部を取り込んで改憲に向かっていく。こういう状況において、改めて改憲・戦争阻止!大行進運動の看板でもある改憲阻止決戦を爆発させていきたい。
もう一つは安保・沖縄闘争です。宮古島、石垣島などの離島で自衛隊のミサイル配備に反対する住民が、体を張って機動隊と闘っている。沖縄本島においても赤嶺前委員長を先頭に大行進沖縄の勢力が闘い、沖縄コールセンター労組のストライキも闘われ、米軍の少女暴行事件などを契機に沖縄の怒りが決定的に湧き上がっている。これと連帯する学生運動を本土から絶対につくり出していくこと、この二つが25年の闘いの大きな方向性だと思います。
11月集会についに3桁の結集を実現してしまった以上は、減らすわけには絶対にいかない。この隊列を2倍化、3倍化することが25年の全学連の最大の任務だと思っています。「前進」の読者の皆さん、支持者の皆さんに、全学連の闘いへの圧倒的な支援をお願いします。
私たちの世代の生きる道は、反戦闘争であり中国侵略戦争を止める闘いの中にしかない。学生の皆さんには、この闘いにぜひ合流してほしいと呼びかけたいと思います。
全員 がんばりましょう。