5人奪還へ2千万円カンパを 8・6弾圧許さない会が呼びかけ

週刊『前進』04頁(3374号04面01)(2024/12/09)


5人奪還へ2千万円カンパを
 8・6弾圧許さない会が呼びかけ


 「5人の仲間を今すぐ返せ!」----12月6日の広島地裁を包囲する怒りの大行動を始め、暴処法弾圧粉砕への闘いが続いている。すでに不当勾留は9カ月を超えた。何としても年内に5人を奪還しよう。「8・6ヒロシマ暴処法弾圧を許さない会」が発した保釈金2000万円カンパの呼びかけを掲載します。(編集局)
 逮捕から9カ月、「8・6ヒロシマ暴処法弾圧」とのたたかいは重大な局面に入っています。被告団・弁護団とともに、わたしたち「許さない会」は、5人の被告の「年内奪還」に向けて全力をあげたたたかいに入っています。支援をいただいている皆さんに、「5人の即時釈放」の声を広島地裁に集中していただくと同時に、釈放に向けた保釈金2000万円カンパへのご協力を訴えます。
 逮捕から9カ月経った今日においても、広島地裁は裁判日程をいっさい決めないばかりか、公判前整理手続きとそこでの検察側証人の証言を弁護団の反対を押し切って強行するなど、一切を密室で反動的な司法手続きをエスカレートさせています。また、検察は、ビデオ撮影などの状況を説明する証人として警察官30人あまりを申請し、露骨な引き延ばしをおこなってきました。しかし、肝心の「被害者」とされた市職員A(名前も部署も弁護士にすら非公表)の証人申請は出されていません。「被害者」も「証拠」もない「事件」など公訴棄却しかありません!
 事実は、右翼・日本会議による暴力的な集会妨害であり、暴力行為であり、被告とされた5人は100%無実です。このことは、当日の現場を撮影したビデオ「前進チャンネル」を見ても一目瞭然です。
 仮に「事件」と言うならば、5人の無実を知りながら弾圧している警察・検察・裁判所が5人を逮捕し、起訴し、勾留し続けていることこそ「事件」であり「犯罪」です。
 この間、裁判所は、2回の保釈申請、2回の接見禁止一部解除(家族面会)を却下し、家族にも会わせず、手紙のやりとりも禁止しています。さらに、拘置所は冷暖房がなく、今年の異常な暑さの中で体調を崩すことを訴えても無視し、不衛生な部屋の状況で心身ともに与える苦痛を放置し続けています。冬が近づく現在、次は寒さとのたたかいです。
 被告の家族も全力で訴えています。「夫が逮捕されて8カ月が経ちました。『証拠隠滅のおそれがある』『無実を訴えている』ということを理由にして保釈申請は何度も却下され、家族の面会も手紙のやりとりも許されない、そんな8カ月でした。2歳の娘は父親と会えず、声を聞くことすらできない」「しかし、この弾圧を認めたら戦争になってしまいます。絶対に負けるわけにはいきません」(冨山小太郎さん家族・冨山玲子さん/11・3全国労働者集会での発言より)。「先日、保釈請求が却下されたことを知りました。今度こそと期待していたので残念でなりません。裁判所は彼の一面しか見ておらず、危険人物と決めつけているようで、激しい憤りを感じています」「大正時代に制定された法律が、令和の時代の労働者たちの運動を弾圧するために使われようとしているのですね。驚きです。......集会を禁止して力によって押さえつけようとすること自体が、愚かな過ちです。今回の理不尽な弾圧に強く抗議したいと思います」(髙田暁典さん家族・髙田知加子さん/10月8日広島地裁への抗議文より)
 トランプ再選や石破政権の成立のもとで5人の被告が8・6で訴えた反戦反核のたたかいをますます大きなものにしていくときです。米日両政府による中国侵略戦争が現実となろうとし、ウクライナ戦争、パレスチナ・ガザ虐殺はおさまるどころか、猛烈に激化しています。このでたらめな「8・6ヒロシマ暴処法弾圧」こそは、戦争を進めるために労働者民衆のたたかいを弱体化させ、萎縮させるためであることは明らかです。国家によるいかなる弾圧にも屈しないわたしたちの意志と行動を国家と司法に見せつけていきましょう。
 あらためて訴えます。5人の被告の年内奪還と保釈金2000万円カンパへのご協力をよろしくお願いします。
2024年11月末
8・6ヒロシマ暴処法弾圧を許さない会
★カンパの振込先
□郵便振替:01360―1―62222 口座名:8・6ヒロシマ大行動
※通信欄に「救援カンパ」と記入をお願いします。
□郵送:〒730―0036広島市中区袋町5―4―302/8・6ヒロシマ大行動気付
★問い合わせ
電話&FAX:082―245―8410
E-Mail:86hiroshima.daikoudo@gmail.com

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