パレスチナと連帯を 広島 板垣雄三さんを招き集会
週刊『前進』04頁(3372号02面05)(2024/11/25)
パレスチナと連帯を
広島 板垣雄三さんを招き集会
(写真 パレスチナと連帯する広島集会後、繁華街をデモ。共感して手を振る人が相次いだ【11月17日 広島市】)
11月17日、パレスチナと連帯する広島集会を開催した。日本のパレスチナ研究の第一人者であり発信もされてきた東京大・東京経済大名誉教授の板垣雄三さんが講演を行った。講演は板垣さんが8・6ヒロシマ暴処法弾圧抗議声明に名を連ねたことから実現した。
板垣さんは、昨年のパレスチナ10・7蜂起以降に世界で関心が高まる一方、トランプ勝利で米次期閣僚候補全員がイスラエル側だがパレスチナ人民の抹殺などできないこと、その中でますます混迷の時代に突入し我々の覚悟が問われると提起した。イスラエル「建国」も帝国主義とシオニズムが結託して進めたものであり、「反イスラエル=反ユダヤ主義」は欺瞞(ぎまん)であること、帝国主義のホロコーストが隠蔽(いんぺい)されていることを暴き、アジアでホロコーストをやってきたのが日本帝国主義だと指弾した。
その日本でパレスチナ連帯を闘うためには、沖縄、アイヌ民族、在日朝鮮人民への差別・排外主義、自国帝国主義の植民地主義・人種主義・軍国主義と闘うこと抜きにありえないと喝破した。
また質疑応答では、8・6暴処法弾圧がイスラエルによる裁判なしの行政拘禁と同じかそれ以上であり、人権侵害に他ならないと提起し、パレスチナ解放と8・6弾圧との闘いが一体であることが鮮明にされた。集会後デモを行い、拘置所前で獄中の5人を激励した。繁華街では手を振る人が相次いだ。
(広島大学学生自治会・森田寛隆)