B滑走路延伸工事を弾劾 三里塚フィールドワーク 軍事空港建設阻止へ怒りに燃え

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週刊『前進』04頁(3372号02面03)(2024/11/25)


B滑走路延伸工事を弾劾
 三里塚フィールドワーク
 軍事空港建設阻止へ怒りに燃え

(写真 反対同盟宣伝カーを先頭に「空港拡張実力阻止、工事強行許すな!」の横断幕を掲げフィールドワーク【11月13日 成田市】)

 三里塚芝山連合空港反対同盟の呼びかけで11月13日、成田空港機能強化工事の現地フィールドワークが行われた。
 成田市天神峰の市東孝雄さん宅脇に反対同盟と支援が集合。白枡の伊藤信晴さんが「今日向かうのは、B滑走路北側延伸工事の現場。工事は進められているが、我々の闘いに追い詰められている。軍事空港づくりを許さず必ず粉砕しよう」と呼びかけ、市東さんが「現場をしっかりと見てほしい」と述べた。
 十余三の成田市民農園近くから、反対同盟宣伝カーを先頭に「空港拡張実力阻止、工事強行許すな!」の横断幕を広げ歩き出した。東関東自動車道にかかる第二四本木橋(しほんぎばし)を渡ると、東関道の切り回し道路が姿を現し、上下線とも供用されていた。この一帯を埋め立ててB滑走路の延伸部分を造成し、東関道をトンネル化して下をくぐらすための付け替え道路だ。未完成だった上り車線もすでに1車線が開通している。「工事を中止しろ! 重機を止めろ! 機能強化工事は環境破壊だ」とシュプレヒコールをたたきつけた。
 さらに滑走路予定地の造成現場へと進んだ。前回までは重機が活発に動きダンプが列をなしていたが、この日はほとんど大きな動きを見せない。現時点でやれる造成工事はあらかた済んだということか。参加者はいよいよ怒りを燃やし「農地強奪を許すな! 機能強化粉砕! 軍事空港建設を阻止するぞ」のシュプレヒコールを行った。
 作業員宿舎の門前で、工事を徹底的に弾劾した。工事は山林、農地、地形、河川・水系を破壊し、途方もない量の土砂で埋め立て、人の住めない場所へ変える攻撃だ。年間の発着が50万回へ伸びると「予測」しての機能強化と言うが、そんな数字が実現する条件はない。この機能強化によって4000㍍1本、3500㍍2本の巨大滑走路を有するにいたる空港を、日米帝は軍事空港として利用することを狙っている。参加者は反対同盟と心を一つにして「空港絶対反対、農地死守」の決意を打ち固めた。
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