〝弁護士こそ反戦の先頭に〟 権力中枢―最高裁を貫きデモ

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週刊『前進』04頁(3372号01面03)(2024/11/25)


〝弁護士こそ反戦の先頭に〟
 権力中枢―最高裁を貫きデモ

(写真 闘う弁護士を先頭に権力中枢部をデモ。「中国侵略戦争阻止!」「戦争と改憲の石破を倒そう」の声が響きわたった【11月15日 東京都港区】)


 弁護士の反戦デモが11月15日、東京で意気高く闘い抜かれた。呼びかけたのは「憲法と人権の日弁連をめざす会」と「裁判員制度はいらない!大運動」、そして「改憲・戦争阻止!大行進東京」。
 正午前、日比谷公園霞門に弁護士と労働者・学生80人が結集した。デモ出発に先立って、リード役の藤田城治弁護士が「毎年11月に裁判員制度反対のデモを行ってきた。今年は、中国侵略戦争の切迫の中で弁護士も街頭に出て反戦を訴えようと今日のデモを決めた」と語った。
 続いて藤田正人弁護士がデモの趣旨説明を行った。石破政権のもとで中国侵略戦争攻撃が一層強まっていることに警鐘を鳴らし、「今こそ1912年のバーゼル宣言、すなわち労働者階級の歴史的な反戦行動宣言の立場に立ち返ろう。弁護士こそ反戦の先頭に立つことを人々に示さなければなりません」と決意を語った。森川文人弁護士は、8・6広島暴処法弾圧が反戦行動を潰すための戦時司法そのものであることを徹底弾劾し、「私たち民衆の力を示す時だ。頑張りましょう」と呼びかけた。共に決起した労働者・学生は弁護士たちの決意あふれる発言に大いに奮い立った。
 正午にデモに出発した。弁護士会館から東京地裁―外務省―財務省―経産省―文科省へと権力中枢部を貫いて進む。バッジをつけた弁護士が先頭に立つデモに圧倒的注目が集まり、沿道のビラの受け取りもよかった。立ち止まってデモに注目する若い女性は「(パレスチナ連帯の訴えなどに)すごくいいことを言っている」と語り、デモに期待と共感を示した。
 デモ中に森川弁護士がマイクで、「戦前の弁護士会は侵略戦争に協力しました。私たちは過ちを繰り返しません。今こそ反戦の声を上げる時です。皆さんもデモに加わってください」と人々に呼びかけた。首相官邸前で「石破政権打倒」の声を上げ、最高裁判所前でひときわ大きな声で「現代の『赤紙』裁判員制度を廃止しろ」と叫び、1時間を超えるデモを打ち抜いた。
 解散地で高山俊吉弁護士が「この国の権力の最も集中する場所で私たちは闘い抜いた。民意はここにあることを彼らに思い知らせた。弁護士と労働者、学生みんなが手をつないで反戦デモに立ち上がった意義は限りなく大きい。この団結を大事にしてさらにうねりを広げていこう」と締めくくった。

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