団結ひろば 投稿コーナー 11・3労働者集会に参加して

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週刊『前進』04頁(3371号04面02)(2024/11/18)


団結ひろば 投稿コーナー
 11・3労働者集会に参加して



(写真 デモに出発した全学連の隊列【11月3日 東京都千代田区】)

帝国主義打倒が進むべき道
 千葉 葛西南菜

 11・3集会に参加しました。日米の中国侵略戦争や労働者の不当解雇、権力による弾圧に抗議する全国の労働者3千人が集結し、声を上げた意義は非常に大きいものでした。
 今年2月に逮捕された5人が、いまだに公判の機会すらなく勾留されていることは、非常に許しがたい横暴です。これまで権力による弾圧を身近に感じることはありませんでしたが、この集会や10月7日のイスラエル大使館前での実力闘争を通じて、国家権力の抑圧が驚くほど身近に迫っていることを痛感しました。
 パレスチナでは、子どもも含めた多くの人々が虐殺されています。この現実に声を上げないままでは、胸を張って生きられないと感じました。私たちには、戦争のない未来を次世代に引き継ぐ責任があります。
 先日の衆院選でも、労働者を搾取する構造に踏み込まない政党が立ち並び、議会制民主主義への無力感は選挙のたびに強まっています。そうした中、11・3集会は労働者階級に新たな選択肢を示す場となったと思います。
 各地で資本主義や新自由主義の矛盾が語られ、労働者の闘志が再びよみがえりつつあります。今こそ帝国主義打倒が労働者階級の進むべき道であると、労働者たちに示す必要があると強く思いました。

「新しい政治勢力が必要だ」 
 東京 伊藤昌樹

 昨年に続いて11月集会に参加した杉並在住のXさんから感想を聞きました。
 Xさん夫妻とは5年前の杉並区議選で知り合いました。昨年の11月集会に参加した後、「立憲民主党もダメ、共産党もダメ、そんな中でほらぐちともこさんに出会った」と感動的な手紙を寄せてくれました。その後、「前進」を定期購読してくれています。
 改憲・戦争阻止!大行進すぎなみが主催した「琉球弧を戦場にするな」の上映会に、Xさんは友人を誘って参加してくれました。会場からの「総選挙ではどこに投票したらいいのか」という質問に、洞口さんが「米日の中国侵略戦争を争点にしないこの選挙に選択肢はない。11・3集会こそが選択肢です」と鮮明に提起。Xさんは「やはり新しい党をつくるしかないのか」と感想を述べてくれました。自民党の大敗北についても「民衆の戦争への怒りの表れだ」と思いをぶつけてくれました。
 そんな思いをもって11・3集会とデモに夫妻で参加。「全学連のネットワークが国境を越えて全世界に広がっているのはすごい」「いよいよ新しい政治勢力、新しい政党が必要だ。その名前は全学連だね」と感想を語ってくれました。11・3集会は決定的な出発点となっています。

8・6弾圧粉砕へ闘い抜く
 奈良・マスコミ労働者 高木順子

 11月集会への初参加は、私たち労働者には差別と分断に満ちたこの社会を変え、迫り来る世界戦争を止める大きな力があることを、これまで以上に強く確信する貴重な機会でした。
 集会での発言すべてが、心を打つものでした。中でも、高山俊吉弁護士の「今こそ根底から世直しに向かう時」「私たちにはイスクラ(火花)を炎にする責任と可能性が確実にある」という反戦の訴えが心に残りました。宮古島の清水早子さんによる提起も圧巻。戦争は何があっても、どんなことをしても止めなければなりません!
 日教組奈良市の報告では、組合員一人一人と正面から向き合ってストライキを勝ち取ろうとする身近な仲間の姿を誇らしく見上げました。
 そして、8・6広島暴処法弾圧被告のご家族、冨山玲子さんの発言を抜きに、この集会を語ることはできません。無実の仲間を8カ月を超えて不当に拘束し、家族から引き離す。この言語道断の暴挙に対する冨山さんの「こんな弾圧を認めたら、戦争になってしまう。絶対に負けるわけにはいかない」という毅然(きぜん)とした訴えと、夫・小太郎さんがこの集会に寄せたメッセージの見事な呼応に感動! 5人の仲間を取り戻す誇り高い闘いを、私も労働者の一人として闘い抜くことを改めて決意しました。

ストライキ貫徹へ決意新た
 沖縄 梶原健汰

 沖縄から11・3集会に参加しました。今年で2回目の参加ですが、会場に入るとかなり多くの労働者の仲間が集まっていて圧倒されました。
 強烈に印象に残ったのは、港合同昌一金属支部の仲間の発言でした。昌一金属による民事再生法を使った攻撃や、那須電機鉄工による選別解雇・労働組合つぶしに立ち向かい、那須電機鉄工を撤退に追い込み緒戦で勝利したとの報告に大変感動しました。私自身、労働組合の一員として、まるで仲間が勝利を勝ち取った瞬間を目の当たりにするように目頭が熱くなりました。
 その上で、裁判でも那須電機鉄工は、選別解雇について自分には何の責任もないと主張しています。このブルジョア社会は人の生活や命さえも軽んじる社会なんだという私自身の怒りを込めて、改めて資本家どもを打倒しなければならないと思いました。
 昌一金属支部だけでなく、動労千葉や地域の労働者、自治体労働者が受けてきた過酷な分断攻撃や労働組合つぶしを、われわれも同じ労働組合として許してはなりません。改めて怒りを込めて訴えていかなければならないと思いました。そして、この怒りを胸に、われわれ沖縄コールセンター労組もストライキを貫徹しなければならないと決意を新たにしました。
 デモでは、私たちの訴えに耳を傾けて応援してくれる人が大勢いて、とても感動しました。何より、3千人の労働者が一致団結してデモを貫徹し、11・3を成功裏に終えることができたことをとても誇りに思いました。

集会の高揚を持ち帰り闘う
 兵庫 吉田昂生

 11月集会に14年ぶりに参加しました。当日は雲一つない晴天で、まさに集会日和でした。会場に入り、まず「空気」が違うと感じました。全国から闘う仲間が結集していると思うと気分も高揚しました。
 動労千葉の関委員長は基調報告で、直前の衆院選について「自民党の大敗と共産党の得票数減少の中で、半数近い人が投票をボイコットした」とし、「中国侵略戦争を推進する連合を乗り越える階級的労働運動をつくり上げよう!」と提起。この基調報告は非常に心に響きました。
 各方面からの濃い発言が相次ぎ、集中する中で3時間の集会もあっという間に過ぎました。特別報告で港合同昌一金属支部が登壇すると、拍手や掛け声が一段と大きくなりました。昌一金属支部は、戦時下での労働運動つぶしの民事再生攻撃を粉砕し、国・資本が決断した組合つぶしの攻撃に対して第2ラウンドの闘いに突入しています。当該だけでなく全国の仲間が連帯して闘っていることを実感しました。
 集会後、大隊列で会場から銀座を通り、東京駅近辺までデモ。ビル街や繁華街を通り、多くの人の注目や共感を感じました。チラシもすいすいと受け取られていました。途中で右翼の妨害もありましたが、ものともせずデモを貫徹しました。
 集会の大高揚を地区に持ち帰り、石破打倒・中国侵略戦争阻止の闘いに邁進(まいしん)していきます。

女性労働者が国境越え共鳴
 首都圏・青年 M

 昨年に引き続き、今年は2度目の参加でした。昨年の集会では、大没落する新自由主義を終わらせ、国際連帯で戦争を止めるための闘いが、この日本帝国主義の足下で、あらゆる弾圧をはねのけて続けられていることを知りました。労働者と学生たちの団結から、自分も闘うことを学ぶ人生の出発点となりました。
 今年は「6千人結集」の実現に向け、街頭で、日々理不尽を感じている全ての人に、闘う労働組合と学生運動は今も生きていることを伝え、怒りを表現できる場として11・3への結集を呼びかけました。それを経ての集会参加は、さらなる成長への展望となりました。
 「失われた30年」の中で絶望へと組織されてきた「氷河期世代」であり、性差別を受けてきたサバイバーの女性労働者に、今年も一緒に集会へ参加しようと呼びかけました。彼女は集会で、韓国の女性労働者の発言に、同じ女性として国境を越えて共鳴し、涙していました。そして参加後に、「学生たちのパワフルな行動力と声が仕事をする時の活力になっている」と話してくれました。
 戦争に向けた総選挙に労働者民衆の選択肢はありませんでした。絶望を乗り越え、労働者の団結を求める全ての人たちに応えられるのは11月集会だけだと強く思います。集会では、不当な解雇や投獄と闘う仲間と固く団結し、世界中の労働者・アジア人民と共に人間解放へ前進を勝ち取ってきたことが報告されました。この闘いが労働者民衆の信頼を獲得することに大成功したと思います。

独裁軍支援する日帝許すな
 首都圏・学生 蛇ノ塚竜平

 私は今回、11月集会に初めて参加した。
 デモに参加し、爆発する政府への不満や、労働組合加入を理由に不当解雇されてしまうような労働環境の劣悪さへの怒りを肌で感じ、その熱量に圧倒された。「石破打倒! 労働組合つぶしをやめろ! 戦争反対! 沖縄を戦場にするな!」。学生・労働者の旗の波。参加者の意気は高く、沿道からデモに呼応する人々の姿も、帝国主義政府に対する当然の意思表示だと感じた。8・6広島反戦集会や日米合同軍事演習「キーン・ソード25」への反対集会も大きなものだっただろう。
 石破は「アジア版NATO」を掲げ、アメリカ―G7と共謀し中国に対して戦争を誘発するような軍事行動を加速させ、アジアで再び覇権主義を振りかざそうと画策している。
 ミャンマーの情勢も同様だ。私の友人はミャンマーで、人民の平和と権利を守ろうと毅然と軍に立ち向かい、凶弾に倒れた。まだ19歳の青年だった。日帝はミャンマー軍の兵士を防衛大学校に留学させ、人の殺し方を教えてミャンマーで実践させていた。これが殺人への加担でなくて何なのか! ミャンマー独裁軍を支持し続ける日本政府を、絶対に許すことはできない。
 私はこれからも積極的にデモや反戦集会に参加し、いかなる敵対勢力との衝突があろうとも人民の勝利のために闘い抜く決意だ。

組織者としての飛躍を決意
 京都大学 小川利典

 11月集会に初めて参加しました。何よりも韓国・旭硝子(ガラス)支会の解雇撤回・職場復帰を勝ち取った闘いに感動し、労働者は闘えば勝てるということ、そしてその11月集会勢力に自分が参加していることに喜びを感じました。
 1人の友人を初参加者として組織し、「平和への祈りではなく、反戦のために社会を変える集会だった」という感想をもらいました。活動家・組織者として今後もさらに飛躍していく決意を新たにしました。
 「生き方をかけて絶対にこの社会を変革してやるという者が少数であってもまず立ち上がって、百万、一千万の人民に対して『立ち上がろう。変えよう』と訴えることが時代をこじ開けます」(「前進」第3368号、10・12反戦学習討論集会基調講演)。11月集会の質はすばらしいものであり、だからこそその責任は重大です。6千人結集を達成できなかったことは組織的敗北として総括しなければなりません。個人的にも組織戦で多くの失敗をしており、自分の思想的な不十分性を感じました。
 トロツキーはスターリン主義にあらがい世界革命を訴えた点では正しかったものの、第2次世界大戦を止めることはできませんでした。帝国主義の戦争攻撃、連合のような帝国主義労働運動、スターリン主義の裏切りを乗り越え、一緒に第3次世界大戦を止めて勝利できるよう、飛躍していく決意です!

労働者が集い「燎原の炎」に
 首都圏・学生 JO

 11月3日、初めて全国労働者集会に参加した。
 様々な団体から集まった3千人が、「戦争反対、社会を変える」という揺るぎない信念を胸に大規模な集会を開いたことがとても感動的だった。
 各団体の代表が闘争を報告し、日米帝国主義を倒して戦争を阻止することを誓った。集会の後には、銀座で大規模なデモを行い、労働者の団結の力を示した。
 私は中国の名言「星星之火、可以燎原」(小さな火花も広野を焼き尽くすことができる)を思い出した。全国各地の労働者たちは、日々共通の目標に向かって、様々な挑戦をしている。そして11月3日、各地に散らばる火種である労働者たちが日比谷に集結し、燎原(りょうげん)の炎のような力を発揮した----これこそが、年に一度の全国労働者集会の意義だ。
 日本労働者階級もまた、世界に散らばる火種の一つだ。現在の主流国家の政府は、どこもかしこも資本家階級の政府であり、暴力機関や企業、工場、主要メディアを掌握して労働者を搾取し、戦争をあおっている。世界各国の労働者には、団結して世界革命に向かう以外に道はない。だからこそ、他国から参加した労働者団体の姿や反応を見られたことも、この集会の重要な意義の一つだと思うし、非常にうれしかった。
 全国労働者集会がますます盛り上がることを願う!

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