旭硝子支会と交歓 工場内の組合事務所訪問

週刊『前進』04頁(3371号03面04)(2024/11/18)


旭硝子支会と交歓
 工場内の組合事務所訪問

(写真 AGC韓国工場内の旭硝子支会組合事務所で闘争勝利を喜び合った後、旭支会組合員と正門前で記念撮影【11月10日 韓国慶尚北道クミ市】)

 日本企業AGC(旧旭硝子〔ガラス〕)がクミ(亀尾)市に特恵を得て進出した韓国子会社で2015年春、クミ工業団地初の非正規職労組が結成された。その1カ月後に不当解雇されてから9年間、不屈に闘い抜いた旭硝子支会(旧旭非正規職支会)は、正規職としての復職を勝ち取った。
 日本本社への遠征闘争を動労千葉が受け入れたことを契機に旭非正規職支会支援共闘会議を結成、共に闘い抜いてきた。労働者大会の翌10日、動労千葉・佐藤正和副委員長を先頭に労働者・学生がクミ市の旭支会を訪ねた。
 到着早々、旭支会が工場内に勝ち取った組合事務室に案内された。旭支援共闘会議の檄(げき)布が張られていた。日韓連帯で旭闘争勝利の一端を担えたことは日本の労働運動にとって重要なことだった。

非正規職撤廃へ闘いはこれから

 同じクミ工団にある韓国オプティカルハイテック工場に移動し、雇用継承を求めて高空籠城をしているオプティカル支会の2人の女性組合員を激励した後、オプティカル支会の組合事務所で懇談会を行った。
 大法院(最高裁)での7・11勝利判決後、8月1日に初出勤して100日、復職後について旭支会のアンジンソク組合員が、「私は復職したら全てが解決して日常が戻ってくると考えていた。しかし、会社側が一方的にあれこれ通告してくる。緊張感を解くことなく、いろいろな攻撃と闘っていかなければならない状況だ。日本の皆さんの連帯が闘う力になった。闘いはこれからだ」と語った。
 日本側から旭支援共闘会議事務局長を務めた清水彰二さん(群馬合同労組委員長)、佐藤動労千葉副委員長が祝意を述べた。全国金属機械労組港合同昌一金属支部の木下浩平委員長が「旭闘争の勝利から団結を崩さなければ最後には勝利できることを学んだ」と語り、団結の秘訣(ひけつ)は何かと尋ねた。
 組合員が次々と「労働歌にも『バラバラになったら死ぬ』とある。仲間が抱えている困難を理解し、共有することだ」「それぞれが配慮し合う心で闘ってきた」などと返答し、チャホノ支会長が「いつまで闘うのか、つらい時間も多かった。組合員一人一人が『勝ちたい』と思える組織をつくってきた。主語が『自分が』から『自分たちが』『組織が』になり、団結が維持された。闘って組合員の意識が変わったことが闘争の成果だ」とまとめた。
 正規職となった旭支会は、だからこそ非正規職撤廃闘争の先頭に立っている。労働者大会の前夜8日、争議中のクーパン本社前で「特殊雇用労働者などに労働基本権を保障せよ!」と訴えて開催された「非正規職もう終わらせよう!前夜祭」で旭支会は先頭に立って闘っていた。
 団結し勝利した旭闘争の教訓を学び尽くし、日本で反戦闘争を牽引(けんいん)する階級的労働運動をよみがえらせよう。
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