鉄道労組が籠城闘争 動労千葉 民営化阻止で共闘
鉄道労組が籠城闘争
動労千葉 民営化阻止で共闘
11月8日、動労千葉訪韓団は韓国に入国してすぐに、ソウル駅構内で韓国鉄道労組が行っている籠城(ろうじょう)闘争の夜間集会に参加した。ユンソンニョル政権が鉄道の民営化を進める中で、賃金上昇の抑制と安全の崩壊が起きており、死亡事故すら伴う労働災害が激発している。鉄道労組はこれを弾劾し、ゼネストを準備しながら籠城闘争を闘っているのだ。
集会では、日本で国鉄分割・民営化に反対して闘ってきた労働組合として動労千葉が紹介された。関道利委員長は「国境を越えて労働者階級は一つ。連帯して闘う」と発言し、熱く歓迎された。訪韓団は、鉄道労組本部にお土産を渡すなどして交歓した。
翌9日、訪韓団は鉄道労組ソウル地方本部を訪問し、戦争国家化と一体のローカル線廃止問題など日本の鉄道労働者が直面する課題や、韓国鉄道労組が直面する課題について懇談した。その後、産別事前大会に合流し、労働者大会に参加した。
民主労総ソウル本部と熱く交流
労働者大会の翌10日、訪韓団は民主労総ソウル地域本部を訪問し、キムジノク本部長らと懇談した。
まず関委員長が、ソウル地域本部の歓待に感謝を述べ、これからも国際連帯を強めて闘っていきたいと語った。キム本部長は、戦争と民営化に反対する日韓の国際連帯が2003年から続いてきた歴史を語り、それが現在のユン政権との対決でも意義を持っていると指摘し、お互いの闘いを共有して意見交換したいと応えた。
そして、両国で進む民営化や地方切り捨ての現実について共有し、民営化そのものに反対することの重要性を確認した。また、民主労総が来年に結成30周年を迎えるにあたってテーマとなっている「労働者政治勢力化」などの課題や、動労千葉が自らの運動を次世代につなげるために「原則70歳まで組合員」という方針を決定して頑張り抜いている現状について話し合い、交流を深めた。