ユン政権に噴出する怒り 動労千葉訪韓団 民主労総10万と合流 日韓労働者の国際連帯で戦争を阻止しよう!
ユン政権に噴出する怒り
動労千葉訪韓団 民主労総10万と合流
日韓労働者の国際連帯で戦争を阻止しよう!
11月9日の全国労働者大会は、機動隊の規制線を実力で押し返し、南大門につながる世宗大路の全9車線を実力で解放してかちとられた。不当な規制に対し、組合員たちは「暴力警察は出ていけ! ユンソンニョルは出ていけ!」と叫び、スクラムを組んで機動隊と激突。11人が連行され、100人以上が負傷しながらもバリケードを押し返して空間を切り開いた。警察はその後恥知らずにも病院に押し入り重傷の組合員を連行した。連日、警察署前などで抗議行動が闘われた。
集会では現場からの闘争発言で、言論弾圧と闘い10月にストライキを打った言論労組KBS本部、非正規職の正規職化と公共医療拡充を求めて闘う公共運輸労組医療連帯本部と保健医療労組、金属労組コジェトンヨンコソン(巨済統営高城)造船下請け支会の労働者が登壇。それぞれの労働現場の実態を怒りを込めて暴露し、ユン政権退陣の先頭に立つ決意を述べた。
労組破壊と戦争進めるユン政権
ユン政権はこの間、労働組合を「暴力集団」「反国家勢力」とみなし、国家保安法まで持ち出して激しい弾圧を続けている。同時に年金、教育、労働、医療をターゲットとする「4大改革」を掲げて社会福祉予算を大幅に削り、労働者民衆の生活を破壊してきた。中でも人気取りを狙って打ち出した「医学部2千人増員」政策は猛反発した医師らの大量離職と医療崩壊=「医療大乱」を招き、看護師ら医療労働者の負担は極限的に増大している。
戦争問題も大きな焦点だ。中国侵略戦争に突進する米日帝国主義と共に米日韓3カ国軍事同盟の構築を推進してきたユン政権は北朝鮮兵士のウクライナ戦争参戦を契機にウクライナへの軍事支援をエスカレートさせ、公然と殺傷兵器の供与を始めようとしている。
そうした中で妻キムゴニの株価操作や国政選挙での与党候補公認をめぐる不当介入などの汚職疑惑も発覚。支持率は就任以来最低の10㌫台に落ち、労働者民衆の闘いでパククネ政権を打倒した2016~17年のろうそく革命のような闘いが始まろうとしている。
事前大会参加の動労千葉に拍手
大会に先立ち、動労千葉訪韓団は鉄道労組と共に西大門交差点で開催された公共運輸労組と金属労組、化繊食品労組の共同産別事前大会に参加した。組合員約1万8千人が集まる中、司会から鉄道民営化と闘う動労千葉が関道利委員長を先頭に参加していることが紹介され拍手が送られた。現場からは鉄道労組のチェミョンホ委員長や公共運輸労組のオムギリョン委員長が登壇し、労組活動の権利争取・ユンソンニョル退陣を力強く訴えた。終了後には都心を通る大デモで本大会に合流した。
夕方から労働者大会と一体のものとして同じ場所で開催された「ユンソンニョル政権退陣第1回総決起」では、北朝鮮との軍事的緊張が高まる中、「ユン政権下で南北関係は完全に破綻した」「朝鮮半島での戦争を絶対に許すな!」の声が上がった。第2次総決起は11月20日、第3次は12月7日に予定され、民主労総を含めた諸団体が全国で行動を組織している。
労働者民衆の憤激が高まる中、野党勢力はこの怒りを選挙に流し込もうと必死だ。民衆総決起の後には最大野党の「共に民主党」が大動員をかけて集会を開催したが、アメリカや日本と同様に、労働者の未来は既成の政治勢力による国会の議席争いの先にはない。情勢決定権を握るのは韓国の労働者階級だ。労働者階級が自らを政治勢力として組織し、資本の支配を打ち砕き、帝国主義を打ち倒すことこそ、朝鮮半島を含めたアジア全域を戦場とする中国侵略戦争を阻止し、南北分断を打ち破る道だ。