各地で10・31狭山統一行動

●東京
「再審開始せよ」と訴え銀座デモ

　寺尾無期判決50カ年糾弾！10・31狭山集会を、東京・新橋の桜田公園で70人の参加で開催した。61年間の石川一雄さんの不屈の闘いは、国家権力・検察・裁判所が一体となった差別裁判との闘いそのものだ。石破政権は差別・排外主義をあおって中国侵略戦争に向かい、狭山再審闘争は重大な決戦局面を迎えている。基調報告は、警察による捏造（ねつぞう）を暴く下山鑑定を調べようとしない裁判所に怒りをたたきつけ、11・３労働者集会と12・12狭山中央闘争―東京高裁包囲デモを提起した。
　動労千葉、動労総連合水戸、婦人民主クラブ全国協議会、全学連、東京労組交流センターが決意を表明。全国水平同盟杉並支部の田中れい子支部長が12月決戦を訴え、銀座デモに立った。
（部落解放東日本共闘会議事務局長・徳永健生）

●大阪
石川さんの闘魂に応え必勝誓う

　10月27日、全関西狭山集会が大阪市内の豊崎西公園に１００人の結集でかちとられた。基調報告で全国水平同盟の久原正子委員長は「袴田再審無罪判決の勝利を引き継ぎ、次は狭山だ。11・３集会大結集の力で戦争を止め狭山再審を切り開こう。12・12狭山全国闘争―東京高裁包囲デモに決起しよう」と呼びかけた。
　石川一雄さんの「私の闘魂は衰えることはありません。『三次の次はない』との決意で闘う」とのメッセージが紹介され、これを受けて西郡、高槻、崇仁・東三条の各支部が決意を表明した。切迫する狭山再審棄却情勢への怒りを新たに、11・３大結集で石川さんの再審勝利を切り開く決意を打ち固め、石川さんと連帯する戦闘的なデモに打って出た。
（全国水平同盟西郡支部・錦織進）

●広島
戦争と差別の石破倒せと高揚

　広島で10月31日、狭山全国統一行動が23人の結集で闘われた。石川一雄さんのメッセージに続き、ドキュメンタリー映画「ＳＡＹＡＭＡ　みえない手錠をはずすまで」を上映した。参加者は、部落差別と国家権力の差別犯罪への怒りを共有し、狭山再審勝利・無罪を勝ち取ることを決意した。さらに、８・６広島暴処法弾圧や星野・大坂闘争との一体性をつかんで、８・６弾圧の５人の仲間の早期奪還、石破戦争内閣打倒の決意を固めた。郵政労働者、広島大学部落解放研究会の仲間が11・３集会に決起し狭山闘争に勝利しようと訴え、集会は大高揚した。
（部落解放広島共闘会議・奥村毅）