団結ひろば 投稿コーナー

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週刊『前進』04頁(3369号04面05)(2024/11/04)


団結ひろば 投稿コーナー

教育労働者先頭に反戦行動
 日教組香川三観地区教職員組合執行委員長 片山元久

 国際反戦デーの10月21日、中国を「敵国」として名指しした日米共同統合大演習「キーン・ソード25」が迫る中、日教組香川三観地区教組は反戦の一日行動を闘った。
 午前、陸上自衛隊善通寺駐屯地に、キーン・ソード25を弾劾する申し入れを行った。ここの部隊は琉球弧の部隊の交代要員とされており、すでに南西諸島での実戦訓練も行っている。自衛官や家族の不安は相当のものがある。自衛官は「軍服を着た労働者」だ。戦争で権力者のために「殺し殺される」ことになるなら、共に反戦で命をかけよう!その思いで、私たち教育労働者が先頭に立って闘った。戦時下の申し入れ行動に緊張と動揺をあらわにする上官に対し、堂々と申し入れをやりぬいた。
 その後、高松の繁華街に移動して街宣。午後からは、高松港の軍港化阻止の闘いとして香川県当局への申し入れを行った。
 さらに、仲間の不当解雇の撤回を求める申し入れを高松地裁と香川県人事委員会、香川県教育委員会に突きつけた。
 県は43年間働いてきた教員を不当解雇し、教育センター勤務の人を出張させて授業を行わせているのだ。仲間が「授業をしに行く。自分に何か問題があるなら、その理由を言ってくれ!」と訴えても、県教委は何も答えない。反戦を闘う教育労働者のレッド・パージそのものだ。
 県教委の前で怒りの声を上げて、デモに出発。数人の飛び入りも参加した。高松港でシュプレヒコールを上げ、JR高松駅前で解散した。
 すべての決着点は11・3にある。全力を挙げてやり切ります!

徳島でキーン・ソードに抗議
 改憲・戦争阻止!大行進・徳島 T

 改憲・戦争阻止!大行進・徳島は10月22日、海上自衛隊第24航空隊の小松島基地と陸上自衛隊第14施設隊の徳島駐屯地に対し、日米共同統合大演習「キーン・ソード25」への抗議行動を行いました。
 米日帝国主義が中国を名指しで「敵国」としたキーン・ソード25は、ガザ虐殺、ウクライナ戦争の泥沼化の中、さらに世界戦争・核戦争に向かう戦争挑発そのものです。絶対に許すことはできません。海自と陸自が小松島港に隣接して基地を配置していること自身、軍事拠点化を狙っていることは明らかです。
 4月20日、伊豆諸島の鳥島沖で小松島基地所属のヘリコプターが対潜水艦作戦訓練中に衝突・墜落した事故で犠牲になった隊員は、いまだ海底5千㍍に沈んだままです。顔を見知っている同僚隊員の遺体が回収されないまま、さらなる犠牲者を生み出す実戦に踏み込もうとする統合幕僚監部。腐敗汚職にまみれた海自幹部に対して、現場隊員・家族・地域の人々の気持ちは決して平穏ではないはずです。
 「キーン・ソード反対」「沖縄の軍事基地化反対」のプラカードを持って抗議をたたきつけました。「軍服を着た労働者」と共に11・3全国労働者集会を実現して、侵略戦争を止めなくてはと思いました。

久留里線の廃線阻止へ集会
 千葉 中山 久

 10月19日、JR東日本が廃線を狙う久留里線(久留里~上総亀山間)の終点がある千葉県君津市亀山地区で、「久留里線と地域を守る会」などが「守ろう久留里線! 亀山集会」を開催し、100人以上が結集しました。新自由主義による社会の崩壊と戦時国家改造、鉄道の軍事利用に立ち向かう集会として打ち抜きました。
 共催あいさつに立った「外房線と地域を守る会」が「久留里線のことは人ごとではない。久留里線がやられれば次は外房線だ」と共に闘う決意を表明。各地で廃線が強行された後の厳しい現実を伝えるビデオが上映されました。経過報告では、JR当局の「廃線への既成事実化」を批判し、久留里線廃線化攻撃をめぐる情勢が決戦へ入ろうとしていることを伝えました。
 その後、様々な反対住民が三者三様に廃線反対の思いを語りました。君津市議は「(久留里線問題について)街中で活動している市議との温度差がある。議会でも廃線反対の議員を増やしていきたい」と発言。元教育労働者の住民は当時の経験を語りつつ「列車がなくて部活を諦めた子もいる。列車がなければ忙しい中で親が自家用車で迎えに行くしかなく、多大な負担になる」と地方の実情を語りました。「亀山をトキの里にする会」からは郷里に対する思いやトキが生息していた時代の亀山のことが語られました。
 最後に動労千葉の佐野正幸書記次長が11・3集会への結集を呼びかけ、久留里線の会もこの集会に参加することを宣言しました。

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