大攻勢から1年 ミャンマー大使館に抗議

週刊『前進』04頁(3369号04面04)(2024/11/04)


大攻勢から1年
 ミャンマー大使館に抗議

(写真 大使館に怒りをぶつける在日ミャンマー人)

(写真 「命をかけて戦う時だ」と訴える青年たち【10月27日 東京都品川区】)


 「1027作戦」開始から1年の10月27日、ミャンマー「春の革命」勝利へ闘い抜いている在日ミャンマー人コミュニティーが呼びかけたミャンマー大使館抗議行動が闘われた。
 2021年2月1日、国政選挙で圧勝した国民民主連盟(NLD)政権下の国会開会日を狙ってミャンマー軍がクーデターに出た。以来、「春の革命」を掲げた命がけの闘いが続いている。「1027作戦」とは、昨年10月27日から始まったミャンマー独裁軍攻略作戦だ。各地の民族武装勢力が共に蜂起、NLDの軍事部門である国民防衛隊(PDF)と連携してミャンマー軍を放逐し、拠点地域を拡大している。タイとの貿易ルートを遮断するなど、攻勢を強めている。
 追い詰められた独裁軍は空爆で村を焼き払い、住民を虐殺。大洪水の被災も重なり、膨大な数の避難民が故郷を追われている。10月17日朝、約500世帯が暮らすザカイン地域のシパー村に100人規模の部隊が銃を撃ちながら侵入、民家に次々放火し、逃げ遅れた住民6人を殺害。その後に切断された遺体の一部が民家の柵の上に陳列された。国民統一政府(NUG)は「民間人に恐怖を与え、PDFへの支援をやめさせる狙いだ」と弾劾した。
 一方で兵士の独裁軍からの脱走、民主派への合流が続出している。独裁軍は今春、女性を対象に含む徴兵制を実施(男性は就労目的の出国禁止)し、強制徴兵の暴挙に出た。
 この独裁軍を支えているのが中国侵略戦争に突進する日本帝国主義だ。11月にはミャンマー国鉄のヤンゴン環状線で、日本の円借款で導入した新型車両の運行開始が予定されている。
 在日ミャンマー人は、「いま断ち切らなければ、独裁軍による殺害が繰り返される」と革命勝利へ奮闘している。「連帯し、侵略を内乱へ」闘い抜こう!

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