11・15弁護士反戦デモへ 中国侵略戦争阻止の先頭に

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週刊『前進』04頁(3369号04面02)(2024/11/04)


11・15弁護士反戦デモへ
 中国侵略戦争阻止の先頭に


 中国侵略戦争が決定的に現実化している。石破新政権は「日米同盟の抑止力・対処力の一層強化」「同志国との連携強化」と、大軍拡・辺野古新基地建設推進の方針を明確にしている。総選挙での連立与党過半数割れによる連立組み替えの混乱の中で、中国侵略戦争への動きはますます強まる。背景にあるのは経済破綻、そして政治破綻の決定的進行だ。この二つの破綻が時代を規定している。
 今こそバーゼル宣言(1912年)に立ち返ることが求められている。切迫する第1次世界大戦を前にして、スイス・バーゼルで労働者階級が発した歴史的な反戦行動宣言だ。それは次の言葉で結ばれている。
 「万国のプロレタリア及び社会主義者諸君にむかって呼びかける。この決定的な時機に諸君の声をとどろかせよ! あらゆる形式で、またあらゆる場所で諸君の意志を公示し、議会で、堂々と諸君の抗議を申したて、大衆的な大示威行動に結集し、プロレタリアートの組織と力がもつあらゆる手段を利用せよ! 政府がプロレタリアートの油断のない、情熱的な平和意志にたえず注意するよう配慮せよ! こうして、搾取と大衆的殺害の資本主義世界に、諸民族の平和と友好のプロレタリア的世界を対置せよ!」
 中国侵略戦争が切迫する時代にあって、戦争を阻止し、戦争を推進する権力を打倒するには、街頭で行動することが絶対に必要である。そしてこの闘いは勝利できる。私たち弁護士も、その反戦闘争の一翼として反戦デモを呼びかける。
 弁護士は、本来的には反戦であり反権力の職業である。だが、戦前の弁護士会は、中国・アジア侵略を翼賛し、戦争に率先協力したという負の歴史を持っている。今、この時代、われわれはこの轍(てつ)を踏まず、弁護士こそ反戦の先頭に立つことを示さなければならない。
 2009年から始まった裁判員制度は、15年を経て、戦争への国民動員の本質を露呈し、「現代の赤紙」たる姿をますます明らかにしている。このような裁判員制度は断固廃止しなければならない。
 私たち闘う弁護士は、反戦と裁判員制度廃止を掲げて、11月15日正午、日比谷公園霞門から弁護士反戦デモに打って出る。大きな結集を呼びかける。
(弁護士・西村正治)

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改憲・戦争阻止 現代の「赤紙」裁判員制度廃止!
11・15反戦!弁護士デモ
 11月15日(金)午前11時45分 日比谷公園霞門集合→正午出発
 呼びかけ 憲法と人権の日弁連をめざす会
      裁判員制度はいらない!大運動
      改憲・戦争阻止!大行進東京

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