芸備線をなくすな 広島県庄原市で集会・デモ

週刊『前進』04頁(3369号02面02)(2024/11/04)


芸備線をなくすな
 広島県庄原市で集会・デモ

(写真 デモを終え、廃線の焦点になっている備後庄原駅前でこぶしを上げた。駅前ロータリーでは路線バスの運転手が行動に注目した。廃線に不安と怒りを抱く地元住民の運動への期待の大きさを実感した【10月20日 広島県庄原市】)


 動労西日本の主催する「芸備線廃止絶対反対!集会・デモ」が10月20日、広島県庄原市で行われた。庄原市や三次市など広島・岡山両県のほか、関西や東京からの参加もあり、総勢100人が結集した。
 動労西日本の原田隆司委員長が、10月16日に行われた第2回芸備線再構築協議会への抗議闘争の報告を行い、戦争のために鉄道を奪う攻撃と断固闘うと宣言した。山田和広書記長が基調報告を提起し、日米共同統合演習「キーン・ソード25」を弾劾した。地方から鉄道を奪い、または鉄道を戦争に動員する攻撃は中国侵略戦争と一体だ。山田書記長は、11・3集会に総結集し、その力で芸備線の廃線を阻止しようと訴えた。
 久留里線と地域を守る会の三浦久吉代表のビデオメッセージと、米坂線廃止と闘う動労総連合・新潟のアピールが紹介された。
 港合同昌一金属支部の木下浩平委員長が連帯のあいさつで、反戦闘争への決起が職場・地域の闘いをさらに推し進めると訴えた。
 すでに廃線化された可部線の地元の広島県安芸太田町の大江厚子町議は、地方切り捨てが進む一方、米軍岩国基地で軍用機訓練が激化している現実を暴いた。自治労広島市の住廣美智子さんが、8・6広島暴処法弾圧の5人と団結して闘う決意を表した。広島大学自治会は、呉や岩国の自衛隊・米軍基地へのキーン・ソード25演習反対の抗議・申し入れ闘争を呼びかけた。さらに東京から駆け付けた東交の労働者、庄原市の教育労働者が廃線反対の発言を行い、岡崎昭夫副委員長が集会をまとめた。
 その後、庄原市役所前を通り備後庄原駅までのデモに出た。デモ隊にエールを送る住民も多くいた。
 これに先立つ16日、動労西日本は岡山市で行われた第2回芸備線再構築協議会への弾劾闘争に立った。

廃線協議会に怒り

 協議会は報道関係者だけに公開され、日程も直前に発表された。3月26日の第1回協議会が動労西日本のストライキに迎え撃たれたことに国土交通省とJRは大打撃を受けたのだ。会場前で山田書記長がマイクを握って怒りの声を上げた。
(動労西日本・奥村毅)

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