ガザ虐殺今すぐやめろ 10・7新宿反戦大集会

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週刊『前進』04頁(3366号02面01)(2024/10/14)


ガザ虐殺今すぐやめろ
 10・7新宿反戦大集会

(写真 鉄柵と警官隊の壁を突破してイスラエル大使館に怒りの声をたたきつけようと、ヘルメットをかぶった全学連の部隊を先頭に進撃【10月7日 東京都千代田区】)

(写真 集まった800人が新宿駅頭で「虐殺やめろ」とシュプレヒコール)

 10・7パレスチナ蜂起を断固支持し連帯して闘われた新宿反戦大集会は、夕闇の新宿駅頭を800人の労働者人民・学生が埋め、ガザ大虐殺を継続する米帝・イスラエル、これと一体の日帝・石破を徹底弾劾した。中国侵略戦争に突き進む石破政権を倒す決意に満ち、11・3労働者集会への大結集が呼びかけられた。
 改憲・戦争阻止!大行進呼びかけ人の高山俊吉弁護士は、上川陽子外相の「私たちの心はイスラエルと共にある」という発言を、イスラエルによるガザ虐殺への日帝の加担を示すものとして断罪、「石破内閣による中国侵略戦争を許さない。本気で阻止しない野党は何をやっているのか!」と訴えた。パレスチナの労組の要請に応え闘ってきた動労千葉の佐藤正和副委員長は「10・7蜂起は民族解放・帝国主義打倒の血叫びだ。労働組合は反戦の砦(とりで)。国境を越えた団結で戦争を阻もう。11・3集会へ!」と訴えた。
 全学連の矢嶋尋委員長の熱烈な基調報告を受け、この日、ストライキに立った泉陽会労組の新井佳世子委員長とコンビニ関連ユニオンの河野正史委員長も発言。さらに大行進埼玉、婦人民主クラブ全国協議会、全学連、洞口朋子杉並区議が、11・3集会で侵略と虐殺の帝国主義に大デモをたたきつけようと呼びかけた。
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基調報告

日帝打倒へ渾身の決起を
 全学連委員長 矢嶋尋さん

 昨年10月7日のパレスチナ人民の民族解放決起から1年。ガザではすでに4万人以上が殺され、18万6千人以上が飢餓やインフラの破壊で死亡しています。日米はじめG7=帝国主義が「イスラエルの自衛権」を擁護し虐殺を正当化していますが、保育器に入った新生児まで殺すことのどこが「自衛」なのか! 絶対に許すわけにはいきません。
 イスラエルの真の目的は「対テロ・ハマス掃討」ではなく、パレスチナ民族の抹殺にあります。イスラエルは「建国」以来、76年にわたってパレスチナ人民を一掃するために虐殺・破壊を繰り広げ、ガザには2007年以来、「天井のない監獄」といわれる状況を強制してきました。ネタニヤフは昨年9月、「新中東」構想と称してパレスチナ自治区の解体・民族浄化を公然と掲げました。10・7蜂起は、この現実に対するパレスチナ人民の渾身(こんしん)の歴史的反撃です。
 帝国主義のもとで暮らす私たちは、パレスチナを「10月7日以前」に戻すのではなく、帝国主義による民族抑圧・暴力支配そのものに終止符を打つ革命闘争として、逮捕・弾圧も覚悟で自国政府を打倒しなければなりません。
 米帝はイスラエルに対し、毎年38億㌦の軍事支援に加え、今年4月には263億㌦の緊急追加支援まで行っています。この米帝の最大の共犯者こそ日帝です。日帝は中国侵略戦争を準備する中でイスラエルとの関係を画然と深め、岸田前首相は「イスラエルには自衛権がある」と繰り返し述べてきました。石破新政権は「アジア版NATO創設」「核共有」「非核三原則の見直し」まで主張している戦争突撃政権です。
 この日帝に対して、今こそ渾身の大反戦闘争を巻き起こさなくてはなりません。アメリカはじめ全世界でパレスチナ連帯デモが爆発し、日本でも10代・20代の決起が始まっています。本日のデモ、そして11・3労働者集会に大結集をかちとり、日帝打倒に向かって日本階級闘争を荒々しくけん引する大隊列を登場させましょう。

世界の闘いと共に反戦ストうちぬく
 泉陽会労働組合委員長 新井佳世子さん

 今、日本は介護崩壊といわれる状態で、介護現場は人員不足、そして低賃金です。この状況を変えようと、ずっと闘ってきました。そして、8・6広島闘争で、実力闘争で未来を切り開けると肌で感じ、本日、満を持してストライキに立ち上がりました!
 ガザ大虐殺に反対し、世界中の人々が逮捕や処分を辞さずに闘っています。私たちは本日、「医療も介護も社会保障だ」「命を守る介護労働者は、命を奪う戦争には絶対に反対だ」という立場に立ち、8・6の精神で、職場敷地内で「中国侵略戦争阻止」「パレスチナ人民連帯」「労働者の国際連帯で戦争を止めよう」のコールを上げました。2008年の組合結成から16年かかりましたが、戦争を止めるストに立ち上がることができました。
 もう一つ重要なことは、組合の副委員長がストをやり抜いた力でイスラエル大使館行動に参加したことです。そして、中国侵略戦争、ガザ大虐殺を進める日本政府を守り、支えている警察と闘わなければ戦争を止められないことを肌で感じたと。こうやって多くの人々が実力闘争に立ち上がれば、戦争は絶対に止まります。職場・街頭で闘いましょう!

イスラエル応援のセブン許さずスト
 コンビニ関連ユニオン委員長 河野正史さん

 私は本日、コンビニ関連ユニオンとして反戦ストライキを闘いました。
 私の職場であるセブン―イレブンは昨年1月以降、なんとイスラエルに出店しています。そこでイスラエル軍応援キャンペーンとして、イスラエル兵には食品を半額で売るという、まったくふざけたことをやっていた。さらに、子どもを集めてイスラエル兵を応援する絵を描かせていたこともわかりました。絶対に許すことはできません。
 パレスチナの労働組合の「ストライキに立ち上がって戦争を止めてくれ」という血叫びを聞いて、私たちは何度も何度もセブン―イレブン資本への抗議行動や反戦ストライキを闘ってきました。そして、1年半でセブン―イレブンをイスラエルから撤退させる大勝利をつくり出しました。本当にパレスチナの労働者とつながるストライキができた。社会を変える力も、戦争を止める力も、団結して実力で闘うことにこそあるとはっきりわかりました。
 だから、皆さん。石破を倒しましょう。11・3集会に仲間を集めましょう。その力をもって、今この瞬間にも虐殺されているパレスチナの子どもたちや労働者とつながり、戦争を止めていく、そういう闘いを実現しましょう。

若者の未来をかけ侵略戦争とめよう
 杉並区議会議員 洞口朋子さん

 ご通行中の皆さん。新宿駅を一周する反戦デモを、ぜひ一緒にやりませんか。
 10月7日、パレスチナ人民が命がけの蜂起をして1年。これに「ハマスのテロ」とレッテルを貼り、イスラエルの大量虐殺に加担する日本はじめ帝国主義こそが、76年に及ぶパレスチナ人民への虐殺・占領、そして入植を可能としてきたのではないか。かつてアジア侵略戦争を行った日本帝国主義の姿が、今のイスラエルと重なります。全世界の人々が虐殺に怒りの声を上げているこの日、この瞬間にも日本が「イスラエルの自衛権」を支持している、こんなことは一秒たりとも許してはならない。
 11月3日の集会・デモに仲間を集めて、6千人、万の規模で大きな行動をたたきつける、それこそが衆院解散・総選挙情勢への私たちの回答ではないでしょうか。国会の中に私たちの未来はありません。
 アメリカは3年以内に「台湾有事」=中国侵略戦争を構えていると公言しています。沖縄や台湾、中国、日本全土が戦場となることを前提としたこの戦争を、私たちの行動で絶対に止めましょう。私たちの未来、若者や子どもたちの未来をかけて、ともに闘いに立ち上がりましょう。

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