武器見本市弾劾しデモ イスラエルの武器買うな
週刊『前進』04頁(3365号04面04)(2024/10/07)
武器見本市弾劾しデモ
イスラエルの武器買うな
(写真 右翼・権力の妨害をはねのけ、武器見本市絶対反対のデモを圧倒的注目の中で貫徹【9月29日 千葉市】)
9月29日、改憲・戦争阻止!大行進千葉が呼びかけた「戦争のための武器見本市絶対反対! 9・29幕張メッセ包囲デモ」が80人の結集で成功した。
来年5月21~23日、武器見本市「DSEI JAPAN 2025」が千葉市の幕張メッセで行われ、世界から281社、イスラエルからは15社の軍事企業が参加しようとしている。昨年3月に同じく幕張メッセで開かれた武器見本市では、14のイスラエル企業が自社の兵器を「戦場で実証済み」と言って売り出し、伊藤忠アビエーションと日本エヤークラフトサプライがイスラエルのエルビット・システムズと契約を結んだ(いずれも今年2月に破棄)。イスラエルは来年の武器見本市でも、パレスチナやレバノンで「実戦使用」してきた殺りく兵器を売り出そうとしている。この武器見本市の誘致を進めているのが、中国侵略戦争を決断し軍事技術の獲得を狙う日本帝国主義だ。そして千葉県の熊谷俊人知事は、県有施設である幕張メッセを再び武器見本市に貸し出し、日帝の戦争推進の片棒を担ごうとしているのである。
デモに先立ち、海浜幕張駅前でリレーアピールが行われた。初めに大行進千葉が「イスラエルがパレスチナ解放闘争をたたきつぶすために最新兵器を次々と開発して虐殺を繰り広げる中、戦争のための武器見本市が平然と行われることなど絶対に許せない。パレスチナ人民の闘いと連帯し、中国侵略戦争を阻止する重要な闘いとして武器見本市を粉砕しよう。11・3労働者集会に結集し、戦争絶対反対・日帝打倒のデモを闘おう」と訴えた。
三里塚芝山連合空港反対同盟の宮本麻子さん、動労千葉、全学連、ちば合同労組、とめよう戦争への道!百万人署名運動千葉県連絡会、大行進神奈川から発言が続いた。アピール中は右翼が遠巻きに罵声を発し、発言者に詰め寄って妨害を試みる者も現れたが、全体の力ではね返した。
司会のまとめを受け、意気高くデモに出発。「ガザ虐殺を許すな!」「熊谷知事は日本の戦争国家化に加担するな!」「石破新政権の侵略戦争推進を許さない!」と怒りのシュプレヒコールを上げた。この日、幕張メッセで開かれていたイベントに参加していた若者から多くの声援が寄せられた。デモには右翼車両が10台以上押しかけ、警察権力も厳重な規制を敷いたが、圧倒的な注目の中でデモは貫徹された。