横須賀基地正門前で激突 全学連先頭に阻止線突破

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週刊『前進』04頁(3364号01面02)(2024/09/30)


横須賀基地正門前で激突
 全学連先頭に阻止線突破

(写真 米海軍横須賀基地ゲートから20㍍の所まで迫り、中国侵略戦争のための基地を撤去しろと叫んだ【9月22日 横須賀市】)

(写真 集会後、米海軍横須賀基地へ向け戦闘的デモを貫徹)

(写真 デモ解散点から米軍基地ゲートへ。労働者・学生が一丸となって機動隊の阻止線と激突)

(写真 阻止線を崩壊させ、雪崩を打って基地ゲートへ進撃)

(写真 京急横須賀中央駅前を埋め大集会)


 改憲・戦争阻止!大行進神奈川は9月22日、「米日の中国侵略戦争・核戦争阻止! 安保粉砕・基地撤去!」を掲げて横須賀闘争を闘い、米海軍横須賀基地ゲート前を実力で占拠し、8・6広島闘争に続く大勝利をかちとった。
 この日、京急横須賀中央駅前に350人が結集し、中国侵略戦争絶対阻止の決意にあふれる集会を打ち抜き、米海軍横須賀基地へ向け戦闘的デモを貫徹した。その後ただちに、米海軍横須賀基地への申し入れを行うために基地ゲートに進撃した。ゲートまでは約300㍍。神奈川県警機動隊は「解散しろ!」とわめき、不当にも阻止線を張り行く手を阻む。戦時下では、請願行動という当然の権利さえも非合法化し反戦の声を圧殺しようというのだ。
 だが、米海軍横須賀基地は、中国侵略戦争を担う最大級の部隊=第7艦隊の本拠地である。ここ横須賀から、沖縄を戦場にして中国人民との殺し合いをさせ、核戦争を引き起こすことなど断じて許さない! 大行進の一団は「一歩も引かない」という8・6広島闘争の精神で、労働者も学生も一丸となって機動隊と激突し阻止線を突破し、グングン進む。全学連と青年は最先頭で阻止線をこじ開け駆け抜ける。「止まれ!」と叫び右往左往し後退を重ねる機動隊。大行進の一団は阻止線を何度も突破し、ゲートから20㍍の所まで迫り、その一帯を埋め尽くした。そして大行進神奈川が「基地を撤去せよ、中国侵略戦争の準備をやめろ」と申し入れ文を読み上げ、「労働者国際連帯そして労働者と兵士の団結で中国侵略戦争を必ずや阻止する」と高らかに宣言した。
 歩道橋では、高校生がビラを手に鈴なりになって注目。地元住民も飛び入りで行動に参加した。米軍ゲート前には、事実上の「解放区」がつくり出された。

駅前を埋め集会

 申し入れに先立つ集会は駅前を埋め、中国侵略戦争の一大拠点である横須賀から今こそ基地撤去・戦争阻止の闘いに立とうとの訴えが次々と発せられた。地元の三浦半島地区教組のOBであり大行進神奈川呼びかけ人の原田章弘さんは労組の闘いに期待を寄せ、同・呉東正彦弁護士は横須賀基地の強化に警鐘を乱打し、横須賀で相次ぐ米兵犯罪を弾劾。関生弾圧を考える神奈川の会は「関生支部つぶしは戦争のため。今こそ改憲阻止を」と訴えた。全学連の矢嶋尋・新委員長の登壇は会場を大いに沸かせた。大行進の高山俊吉弁護士、地元住民、沖縄民権の会、動労千葉、三里塚反対同盟、大行進千葉、埼玉、東京が戦争阻止の熱烈な決意を表明。神奈川労組交流センター三浦半島教育労働者部会は基調報告を行うなど闘争全体をけん引した。
 デモは、米海軍横須賀基地ゲート前を制圧し戦闘的に打ち抜かれた。米兵に向けた英語ビラは、沿道の米兵とその家族に食い入るように読まれ、「私たちは皆さんが戦争を好きではないことを知っています」と始まる「中国への侵略を拒否せよ! 共に闘おう!」という訴えが心を捉えた。
 9・22横須賀闘争は、基地の街を反戦の街に一変させていく歴史的闘いとなった。戦争を実力で阻む展望を示し、新たな安保・沖縄闘争の高揚を切り開いた。

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