11・3集会へ賛同人会議 6千人集める組織戦を 参加目標を決め実践に突入

週刊『前進』04頁(3363号02面01)(2024/09/23)


11・3集会へ賛同人会議
 6千人集める組織戦を
 参加目標を決め実践に突入

(写真 3労組と大行進運動の提起を受け、11・3集会まで1カ月半の全力決起を確認しあった【9月14日 東京都江東区】)

 11・3全国労働者総決起集会/改憲・戦争阻止1万人大行進に向けての第3回賛同人・賛同団体会議が9月14日、東京都内で開かれた。
 最初に呼びかけ3労組が発言した。全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部の武谷新吾副委員長は、湯川裕司委員長が被告とされた京都3事件の最終弁論が9月12日に行われ、判決日は来年2月26日になったと報告し、湯川委員長への懲役10年の求刑を断じて許さず無罪獲得へ闘う決意を表明した。また、8・6広島暴処法弾圧の5被告を11・3集会前に取り戻そうと力説し、そのための具体的な行動を呼びかけた。
 全国金属機械労組港合同昌一金属支部の木下浩平委員長は、9月7日の那須電機鉄工社長宅への抗議デモは敵に打撃を与えたと総括した。その後、昌一金属資本は民事再生を破産手続きに移行すると発表した。昌一金属にアルバイトという形で雇われている労働者からの雇用剝奪(はくだつ)を恫喝材料に、支部に屈服を迫る卑劣な攻撃だ。木下委員長は、組合つぶしの不当労働行為をほしいままにする昌一金属と那須電機鉄工に謝罪させ、勝利するまで闘いぬくと表明した。戦時国家改造は中小企業への倒産攻撃と一体で進んでいる。これを11・3大結集で打ち破ろうと木下委員長は力説した。
 動労千葉の関道利委員長は、JR貨物で発覚した車輪と車軸の取り付け作業に関するデータ改ざんなどの不正を、合理化による安全破壊だと弾劾した。また、労働組合の一掃を狙う労働法制改悪との対決を訴えた。そして、自民党総裁選が中国侵略戦争への動きを加速させる中、戦争に反対することは労働組合の最大の任務だと強調し、労働者集会であるとともに一大反戦集会である11・3に、戦争に反対するすべての人を集めきろうと訴えた。
 国鉄闘争全国運動呼びかけ人の金元重さんは、韓国の民主労総金属労組旭硝子(ガラス)支会の解雇撤回の勝利や、マスコミが関生弾圧の不当性を報じ始めた情勢を、11・3結集の勢いに転じようと呼びかけた。
 国鉄闘争全国運動呼びかけ人の山本弘行さんは、韓国や欧州各国から労働者が参加する11・3集会は、国際連帯で戦争を止める重大な闘いだと強調した。
 改憲・戦争阻止!大行進呼びかけ人の高山俊吉弁護士は、1912年11月の第2インターナショナル臨時大会で採択されたバーゼル宣言を引用し、戦争に突進する政府を労働者の威力で揺るがす大闘争を11・3に実現しようと訴えた。

反戦闘争と一体で意識的取り組みを

 動労千葉の田中康宏前委員長が提起に立ち、8・6広島闘争の勝利を土台に、これを数の力に転じる組織戦を貫徹しようと訴えた。
 3労組は組織の存亡をかけた決戦の渦中にある。昌一金属支部への攻撃や関生支部への大弾圧と並び、国鉄1047名解雇撤回裁判でも結審が強行され全員退廷の暴挙がなされた。国鉄分割・民営化以来の労組解体攻撃と対決し団結を守ってきた3労組の闘いは、戦時下で労働者の未来を決する位置に押し上げられた。
 田中前委員長は、中国侵略戦争の切迫に対し、新たな安保・沖縄闘争をつくり出そうと力説した。特に本土での反戦決起が必要だ。
 一切を国防に集中する戦時体制づくりは、破綻した新自由主義にさらに絶望的に突進する資本や政府の攻撃と一体だ。解雇規制の撤廃と中小企業の淘汰(とうた)、地方切り捨てに総反撃する場が11・3集会だ。
 自民党総裁選後に見込まれる衆院解散―総選挙情勢のただ中で集会は開催される。労働者の投票所は11・3日比谷だ。
 こう訴えた田中前委員長は、「真正面から闘いを訴えれば人々は必ず呼応する。1人が1人を組織し、組織された1人が新たな1人を組織する状況をつくり出せば、6千人結集は可能だ」と強調し、各地の闘争と11・3組織化を一体で進めようと呼びかけた。

各地区が具体的な目標と計画を報告

 前日までの大会で新執行体制を確立した全学連の矢嶋尋委員長が討論の口火を切った。各地区が、参加人数の目標とそれを実現するための反戦デモや集会などのプランを報告した。職場の仲間を組織する闘いも、従来の枠を超えて行われている。「琉球弧を戦場にするな」の上映会で新たな仲間と出会い、出会った仲間が運動をさらに広げるうねりも生まれた。洞口朋子杉並区議は、投票行動にとどまらない区民の決起が始まったと語り、青年・女性を軸に組織すると表明した。
 11・3まで1カ月半、組織戦は熱く開始された。
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