沖縄米軍またも女性暴行

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週刊『前進』04頁(3362号04面01)(2024/09/16)


沖縄米軍またも女性暴行


 沖縄本島北部で6月下旬、20代の女性が在沖米海兵隊員によって性的暴行を受け、沖縄県警が9月5日に送検したことが明らかになった。沖縄では6月25日に、昨年12月の米空軍兵士による少女への性的暴行事件を日米政府が沖縄県に隠してきたことが明らかになり、さらに続けて5月に米海兵隊員による性暴力事件があったことが明るみに出たが、その6月にもう一つ性暴力事件が起きていたのだ。これほど重なって頻発していることを満身の怒りをもって弾劾する。
 性暴力事件の多発は、沖縄の米軍が、中国侵略戦争に向かって訓練を強化している中で起こっている。侵略の殴り込み部隊・海兵隊は殺害を平然とこなせるような人間性破壊の訓練が行われている。今、「台湾有事」を叫んで自衛隊と連携した訓練が実戦的なものとなり、緊張状態が続いていることが、事件多発につながっている。
 米軍基地と沖縄の住民の生活は両立しない。犠牲になるのは沖縄の少女、女性の命と尊厳だ。
 事件のたびに、米政府、米軍当局は対応策を講ずるという言辞を吐くが、根本的な対策はないのだ。
 エマニュエル駐日米大使は、被害者や沖縄県民に対する謝罪の言葉すらなかった。エマニュエルは、昨年3月に、沖縄基地負担の増加について、「責任だ、負担ではない」とうそぶき、積極的に沖縄基地を受け入れよ、と強要した。沖縄県民が米兵の性暴力の恐怖のもとに生活していることを何とも思っていないのだ。
 だが、労働者人民は決して黙ってはいない。1995年の少女暴行事件は、沖縄の怒りのマグマを噴出させ10万人の抗議集会になった。必ず怒りは爆発する。帝国主義者はそれを恐れて、様々なペテンを弄(ろう)するのだ。
 沖縄基地の存在そのもの、そして中国侵略戦争に対する根源的な怒りを爆発させて、闘おう。「米軍基地撤去、安保粉砕・日帝打倒」の闘いの中にのみ暗雲を吹き飛ばす希望がある。

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