イスラエル、西岸に大攻撃ガザでもジェノサイドを継続 虐殺許すな!10・7新宿デモへ

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週刊『前進』04頁(3362号03面02)(2024/09/16)


イスラエル、西岸に大攻撃ガザでもジェノサイドを継続
 虐殺許すな!10・7新宿デモへ


 イスラエル軍は8月27日からパレスチナ自治区ヨルダン川西岸各地で大規模な軍事作戦を強行し、9月6日までに39人を虐殺した。昨年10月7日以降、西岸で630人超、ガザでは4万人超が殺されている。米欧日帝国主義・イスラエルによる大虐殺・ジェノサイドを許してはならない。

「人道区域」指定のガザ南部すら空爆

 イスラエル軍は8月27日夜、西岸北部のジェニン、トルカレムなど4カ所で空爆を含む軍事作戦を開始。この攻撃で11人が虐殺された。イスラエルは「テロリストのインフラに対する作戦」(カッツ外相)と称して、難民キャンプを集中的に攻撃したのだ。イスラエル軍は30日、3日連続の作戦で20人を殺害、17人を拘束したと発表した。
 以降もイスラエル軍は西岸での虐殺を続けている。9月3日には16歳の少女を含む3人、5日には6人を殺害した。パレスチナ通信は6日、北部ジェニン周辺からイスラエル軍が撤退したと伝えたが、イスラエル軍は同日「目的達成のために活動を続けている」と発表した。
 イスラエルはガザでも大虐殺を続けている。8月31日にはガザ市の病院がイスラエル軍の攻撃を受け、乳幼児を含む10人超が死傷した。9月10日には、イスラエルが自ら「人道区域」に指定していたガザ南部マワシにある避難民のテント群を空爆し、40人を殺害、60人を負傷させた。
 病院や難民キャンプを狙って攻撃を続けるイスラエルの「目的」とは、パレスチナ人民を皆殺しにし、地図上からパレスチナを抹殺することにほかならない。

停戦拒否し戦火を広げるネタニヤフ

 ネタニヤフ政権は8月29日、ガザとエジプトの緩衝地帯に軍を引き続き駐留させることを閣議承認。ハマスが停戦後の条件として求めている「完全撤退」を一蹴した。ジェノサイド完遂を狙うイスラエルには、停戦する気などさらさらないのだ。だが、絶望的に凶暴化するネタニヤフに対してイスラエル国内の矛盾も爆発し、反政府デモなどの形でシオニストの内部分裂も起きている。エジプトの外務省も9月3日の声明でネタニヤフを非難した。
 こうした中、あくまでもイスラエルを全面擁護しているのが米帝だ。カービー米大統領補佐官は9日、「ハマスが捕虜交換の条件を変更したことで交渉が難しくなった」と主張。これに対しハマスは同日、「ハマスが新たな要求をしているというのはうそだ。交渉の合意を阻んでいるのはネタニヤフだ」と反論した。
 米帝から軍事支援を受けるイスラエルは中東各地に戦火を広げようとしている。ガンツ前国防相は8日、「ガザの作戦は決定的な地点を越えた。我々は北(=レバノン)へ向かうべきだ」と述べた。2万人を虐殺した第5次中東戦争(1982年)のように、レバノンにまで侵攻してジェノサイドを遂行しようというのだ。
 パレスチナ人民の血叫びに応え、イスラエルを支える米日帝を打倒する内乱的闘争として10・7蜂起1周年の新宿反戦デモを爆発させよう。
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