革共同第33回全国委員会総会を開催 今秋反戦闘争の爆発かちとり11・3首都6千人大デモ実現を

週刊『前進』04頁(3361号02面01)(2024/09/09)


革共同第33回全国委員会総会を開催
 今秋反戦闘争の爆発かちとり11・3首都6千人大デモ実現を


 革共同は8月、第33回全国委員会総会を開催した。秋月丈志書記長が総会冒頭、「本総会でかちとるべきものは、ただ一点、11・3全国労働者総決起集会への『6千人結集』の歴史的決戦性を一切のあいまいさなく自覚し、その実現に向かって全党の持てるすべての力を集中させることである」と提起し、政治局報告を行った。続いて広島県委員会、沖縄県委員会、女性解放組織委員会、中央学生組織委員会からの特別報告が行われ、これらを受けて全国委員の各同志が発言に立った。総会は、白熱的な討論を通じて、本年2月の第9回全国大会以来半年にわたる激闘、その到達地平としての8・6広島闘争の歴史的な大勝利を圧倒的高揚感をもって確認した。そして最末期の危機を深めるアメリカ帝国主義をはじめ全帝国主義が中国侵略戦争―世界戦争・核戦争に全体重をかけて突き進むという「未曽有の情勢」のもとで闘われる今秋決戦において、中国侵略戦争阻止の反戦闘争の巨大な爆発をかちとり、11・3集会6千人結集へ全党を挙げて闘い抜くことを決定した。さらに総会は、革共同から逃亡しながら11月集会に潜り込み、階級的労働運動に敵対して反革命的害毒を流そうとする「EL5派」をあらためて断罪し、33全総の名において、これらの反革命集団を階級闘争の場から追放・一掃することを確認した。以下、採択された政治局報告の要旨と革共同議長・清水丈夫同志の発言を掲載する。(編集局)

⑴中国侵略戦争阻止の闘い貫き8・6広島決戦に勝利

 ⑴ 日本帝国主義の中国侵略戦争に向けた日米同盟の根本的転換の攻撃に対して、「大行進運動」として大衆的決戦的闘争を設定し、国家権力との実力的対決・激突を意識的につくりだし、中国侵略戦争阻止の反戦闘争を「連帯し、侵略を内乱へ」の革命的大衆的行動として発展させるために闘い抜いてきた。この本年前半戦の巨大な発展がつくりだしたすべての力が、8・6広島闘争の歴史的勝利を実現した。その圧倒的高揚と画期的勝利は、9回大会から半年、さらには8回大会、31全総での「反戦闘争としての反戦闘争」の提起以来の闘いの到達地平である。
 でっち上げ「懲役20年」攻撃と闘う大坂正明同志、爆取弾圧完全粉砕へ闘う須賀武敏同志、そして8・6暴処法弾圧の被告5同志——星野精神を継承して闘うこの獄中同志の闘いが、9回大会から8・6闘争に至るこの半年の歴史的闘争の勝利を根底において支え、実現している。そして、この権力の弾圧の凶暴さとこれに対する不屈の闘争にこそ革命の現実性が示されている。
 ⑵ 8・6広島闘争は、中国侵略戦争―世界戦争・核戦争の切迫という情勢において、日帝が米帝とともにその最大の推進主体となり、反戦反核闘争の解体攻撃に踏み込んできたことに対して、被爆者・2世・3世を先頭とする人民の根底的な怒りを爆発させた。原爆ドーム前を解放区とし、反戦反核集会を貫徹したことは、特筆すべき勝利である。8・6広島のように闘えば、戦争を止めることはできる、権力を倒せる、これは真実だ。一方、日帝・岸田は8月14日に総裁選出馬断念に追い込まれた。徹底的に闘って闘って、われわれが主体になってつくった情勢である。まさに「主体の情勢化」として8・6闘争の勝利と岸田の退陣=打倒という今日の情勢はある。
 ⑶ 安倍・菅を引き継いだ岸田は丸3年にわたって、中国侵略戦争突入のために、9条改憲を除いては必要なすべてをやりつくして、日米同盟と自衛隊の歴史的抜本的大転換に踏み込んできた。だが日本プロレタリアート人民を根本的に屈服させ、戦争に動員することがまったくできていない。そのことを決定的に阻んでいるのが、11月集会―大行進運動勢力、革共同の存在と闘いである。
 われわれはまだ少数だが、圧倒的多数の日本プロレタリアート人民の反戦反核の意思、戦後連綿と闘われてきた反戦反核闘争、被爆者解放闘争を最もストレートに体現し、継承し、発展させてきた階級的勢力として存在し闘っている。われわれの背後に全階級的・全人民的な反戦反核の意思と闘いがあるからこそ、権力は原爆ドーム前の部隊に触れることもできなかった。ここに現下の日本階級闘争の「真実」がある。11月集会6千人結集とは、この日本プロレタリアート人民と日帝支配階級との真実の力関係を公然化させ、革命を一気にたぐりよせることにある。
 ⑷ 日帝支配階級・自民党は危機からの出口が中国侵略戦争しかない以上、さらに絶望的に凶暴化し、いよいよ9条改憲も正面に掲げて突っ込んでくる。この過程は、米帝危機の一層の深刻化の中での米大統領選情勢、10・7から1年目が迫るガザ大虐殺とパレスチナ侵略戦争・中東大戦危機、ウクライナ戦争のさらなるエスカレーション、中国侵略戦争情勢の加速、大恐慌危機と経済軍事化・戦争経済化、それぞれが絡み合い、相互に促進し合い、すべてが帝国主義の中国侵略戦争―第3次世界大戦へと収れんされていくという、まさに「未曽有の情勢」となる。
 この情勢にわれわれは、11月集会6千人結集を、「政府を揺るがすにたりるほど強力な革命的大衆行動」(レーニン「第2インターナショナルの崩壊」)を対置して闘う。

⑵未曽有の世界戦争情勢と11・3集会の歴史的決戦性

 ⑴ 米帝の大没落と中国侵略戦争―世界戦争への突入、そして反帝・反スターリン主義世界革命の現実性と党の変革・飛躍の切迫性・死活性という時代認識の正しさは、ますます明らかになっている。「帝国主義はプロレタリア革命の前夜」であること、帝国主義打倒の革命の機は熟しきっていること、このことを今こそ断言しきって闘う時である。
 ⑵ 33全総でさらに繰り返し明確にしておきたいことは、次のことである。帝国主義の危機が本当に行き着くところまで行き着いたということ。帝国主義があらゆる延命の手段を使い果たし、中国侵略戦争―世界戦争になだれ込んでいること。この中国侵略戦争―世界戦争を阻止することこそが、日本と世界のプロレタリアート人民の正面課題であり、反帝・反スターリン主義世界革命の戦略的課題であること。中国侵略戦争の要にして「最弱の環」である日帝を打倒するプロレタリア革命が差し迫った問題になっており、この革命を成し遂げる以外に労働者階級とすべての被抑圧人民の解放と未来はないことを自覚するのみならず、全階級・全人民に正面から提起し組織すること。全戦線における闘いを、この革命の直接の準備、革命への具体的水路、プロレタリア独裁樹立への移行過程として組織すること。11月集会への「6千人結集」とはまさにそのようなものとしてあることを党として徹底的に明確にすること。
 今日の日本階級闘争、国際階級闘争の正面課題は、戦争問題、中国に対する日米同盟での侵略戦争―世界戦争の開始を許すのか否かという「ただ一点」に絞り上げられる。
 ⑶ 帝国主義が過剰資本・過剰生産力の矛盾から逃れるためにこの数十年やってきた新自由主義的延命策、大リストラ・大合理化・非正規職化・外注化の階級戦争、全世界からの搾取・収奪、超金融緩和と際限なき財政拡張——そのすべてが限界に達している。米帝、帝国主義は必死にあがき続けるだろうが、それは新たな矛盾を激化させ、最後のバブル大崩壊、大恐慌の爆発に向かっていく。8月株価大暴落、米巨大テックバブルの崩壊はその始まりだ。
 中国スターリン主義も「大崩壊」へ向かっている。2008年大恐慌後の巨額の投資と生産拡大が過剰生産能力、過剰債務をつくりだし、不動産バブル崩壊、そこに全帝国主義の輸入制限も受け、経済成長路線が最後的に破綻しようとしている。
 何よりも日帝の危機はあまりにも深い。労働者階級が生きる道は、帝国主義を打倒する階級的労働運動、プロレタリア革命以外にない。

⑶祖国防衛の大宣伝粉砕し「侵略を内乱へ!」の闘いを

 ⑴ 11・3集会の6千人結集の実現は、11・3集会の歴史的な階級決戦性、その階級的政治的内容、意義をどれだけ鮮明にさせて扇動し、組織できるかにかかっている。まず全党が革命的熱意をもって、本気になって職場で、学園で、街頭で訴え、オルグすること。労働者階級自身の力で戦争を止め、社会を変える、この確信をもった「6千人」が集まれば、情勢を一変させることができる、どんな反動も弾圧もぶっ飛ばして、革命の道を開くことができる、この自らの確信でオルグする。徹底的に革命的=党派的であることが最も大衆的であり獲得力がある。
 ⑵ 9回大会は、米帝と日帝、全帝国主義による中国侵略戦争とはいかなる戦争なのかを明確にした。
 第一に、米帝を基軸とする帝国主義の世界支配が、米帝の没落によって決定的崩壊に向かい、その矛盾が次々と爆発していること、米帝が「世界帝国」としての延命をかけて、「アメリカを基軸とする世界支配秩序に挑戦しうる存在」としての中国スターリン主義を「たたきつぶす」侵略戦争―世界戦争に踏みだしていること、このことが今日の一切の戦争と危機の根源である。第二に、いまや全帝国主義からの強烈な軍事的・経済的な包囲、重圧を受ける中国スターリン主義・習近平体制の国内支配危機の激化と、そののりきりをかけた愛国主義・民族主義をあおっての「台湾武力統一」をも辞さないとする反人民的な軍事的対抗が、帝国主義の中国侵略戦争の格好の口実とされ、世界戦争・核戦争危機を促進している。第三に、日帝こそが中国侵略戦争―世界戦争の要中の要をなしている。だからこそ日本における中国侵略戦争を阻止する反戦闘争、安保・沖縄闘争、「闘う中国人民、アジア人民と連帯し、日本帝国主義の中国侵略戦争を内乱に転化せよ」の闘いが決定的であり、反帝・反スターリン主義世界革命の最大の戦略的闘争である。
 ⑶ 祖国擁護、祖国防衛イデオロギーとの対決がいよいよ実践的に決定的テーマになってくる。これは戦時における最大の階級性解体攻撃との闘いであり、あらゆる体制内諸党派との最大の党派闘争である。
 「要するに『祖国防衛』とはなんであるのか。……戦争の正当化を意味する、最もありふれた、どこにでも使われる、ときによると実に俗物的な語句にすぎないのだ。……帝国主義的な大国のあいだでの戦争、もしくはそれらと同盟して行われる戦争が、帝国主義戦争なのである。……この戦争では、『祖国防衛』はごまかしであり、この戦争を正当らしく見せかけるものである」
 「帝国主義列強、すなわち抑圧者である国に対して被抑圧者〔例えば植民地民族〕が行う戦争は、正真正銘の民族戦争である……民族自決ということも、民族の完全な解放と完全な独立をめざす闘い、領土併合に反対する闘いと、まったく同じであって、このような闘い——蜂起もしくは戦争までも含むあらゆる形態をとる——を社会主義者たる者は拒否することができない」(レーニン「マルクス主義の戯画と『帝国主義的経済主義』について」)

⑷反革命に純化するEL5派の追放・一掃を訴える

 8回大会で除名決議をあげられた井上と共に革共同から集団脱党した「EL5派」は、本年2月4日、「革共同・東北地方委員会総会」をでっち上げ、「労働組合に拠点をもった新たな革命的労働者党の建設」なるものを掲げて反革共同の反革命組織の立ち上げを宣言した。もとよりEL5派なる極少数の地方サークルに階級闘争に影響を与えるような力はない。それゆえEL5派は「革共同」という看板にしがみつき、国鉄闘争や11月集会に潜り込むことで反革命的害毒を運動内に垂れ流すことを狙っているのである。革共同はあらためて、EL5派の革共同と革命運動への敵対策動を断じて容認せず、すべての共闘団体、闘う労働者、学生、人民に対して、「革共同」の名を騙(かた)る反革命集団=EL5派の追放・一掃を訴える。
 階級的労働運動とその究極の勝利=プロレタリア革命・プロレタリア独裁をめざす党の路線に対する右翼的日和見主義的反発から出発したEL5派は、われわれが当初から警告した通りに、戦時下において社会排外主義へと転落した。ウクライナ戦争を帝国主義=ゼレンスキー政権の側に立って支持し、10・7蜂起に事実上反対し、中国侵略戦争阻止の反戦闘争、安保・沖縄闘争に敵対する反革命へと一気に純化した。このようなEL5派が国鉄闘争や11月集会に潜り込むことを許しておくことは、まさに階級的腐敗であり、11月集会を傷つけ破壊するものである。
 革共同は、自らの内側から生まれたEL5派的日和見主義と、このEL5派を最後まで擁護して階級的労働運動への敵対者としての姿を露呈した極一部との非妥協的な党内闘争を貫き、勝利して9回大会路線を確立した。「革命家にとって最も恥ずべきことは、労働者階級の『現実の意識』や『現実の活動』に幻惑されて、その深部に流れる赤い血の叫びを聞くことができなくなることなのである」(本多延嘉同志「70年安保闘争と革命的左翼の任務」)。われわれは世界史的存在としての労働者階級とその本質的革命性についてのマルクス主義的信念においていささかも揺らぐことなく、第2インター的崩壊と転向の道を峻拒(しゅんきょ)し、「連帯し、侵略を内乱へ」を貫いて、8・6闘争の歴史的勝利から11・3へと進撃している。帝国主義とスターリン主義の重圧に屈した少数の日和見主義的部分の敗北・脱落と多数の革命派の勝利、これこそ革共同の党内闘争の歴史であり、革共同が階級の党、反スターリン主義=真のマルクス主義の党、レーニン主義の党、世界革命に勝利する党であることを示すものである。

党建設の課題について

 ⑴ 機関紙活動・拡大を軸に地区党建設、細胞建設を。
 ⑵ マルクス主義青年労働者同盟、マルクス主義学生同盟中核派の建設へ。
 ⑶ 中央指導機関としての中央女性解放組織委員会の確立。
 ⑷ 反弾圧闘争について。 (了)
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