団結ひろば 投稿コーナー 8・6広島―8・9長崎を闘って

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週刊『前進』04頁(3358号04面04)(2024/08/19)


団結ひろば 投稿コーナー
 8・6広島―8・9長崎を闘って

団結の鮮やかな勝利に感動
 東京青年集会実行委員会 咲田稠久

 私は東京の青年とともに8月5日の夜から広島原爆ドーム前の座り込みに決起しました。
 私たちは今年の8・6の成否が核戦争を止めるか否かの分岐点だと何度も確認し、すべてを8・6朝にかけてきました。連日、職場の門前で暴処法弾圧粉砕の署名活動を行い、職場の仲間に8・6弾圧の歴史的重要性を宣伝してきました。
 そしてもうひとつ、「逮捕するならしてみろ」と決意を固めて闘いに臨んだことが重要です。とても勇気のいることでしたが、被爆者の思いを受け継がなければという気持ちと、事の顛末(てんまつ)を自分自身の目で確かめなければ絶対に後悔するという思いがはやりました。
 しかし実際には敵はあまりにももろく、鮮やかすぎる勝利のお膳立てにしかなりませんでした。私たちと被爆者大衆が彼らを包囲したのです。私は何度も彼らに怒りの声をたたきつけました。発言者一人ひとりの言葉が胸に突き刺さるようでした。
 朝7時、集会の合図でみんなが一斉に座り込んだ瞬間、私は勝利を確信しました。誰一人、もっていかれなかった! 私たちはとてつもないことをやりぬいたのだと思いました。全国に散る仲間が反戦反核で一堂に会し、一糸乱れぬ行動をやりぬく。団結とはまさにこのことです。とにかく楽しかった! みんなにこの感動を味わってもらいたいとこれほど強く思ったのは初めてです。だからもっと荒々しく反戦反核・日帝打倒の闘いを巻き起こそう!

仲間と共に徹夜で座り込む
 大阪・豊中 青年労働者 A

 昨年の8月6日、広島原爆ドーム前で先頭で闘った5人の仲間が逮捕・起訴され、5カ月たった今もなお勾留されている中、今年の広島闘争は何としても闘い抜き勝利することを決意して、広島現地に向かいました。
 そしてたくさんの仲間と共に、前夜からの原爆ドーム前での座り込みに決起しました。緊張が続く中で、6日の早朝、右翼・警察・広島市職員が一体となって私たちを公園から追い出そうと警告を続けていましたが、結局手を出せず、原爆ドーム前での朝集会をかちとることができました!
 「反戦・反核」の声を圧殺するために「集会禁止」や「平和公園への入場規制」などの攻撃をかけてきましたが、実力で粉砕し、法的根拠が一切ないことが本当に明らかになったと思います。
 今年の広島闘争は、「反戦・反核」で闘う労働者・学生の団結の力の大きさを確信できた闘争でした。座り込みをしている中で、機動隊の前に民間の若い警備員が動員されている姿を見て、戦争のための式典を守るためだけに金で雇っている政府に対して、ものすごく怒りを感じます。若い青年こそ「反戦・反核」を叫び戦争動員を拒否する闘いに決起してほしいと、心から訴えたい! 8・6闘争の勝利から、一刻も早く5人の仲間を奪還し、11・3全国労働者総決起集会に向けて、地域・職場で共に闘いましょう!

完全勝利の高揚感と安堵感東海
 青年労働者 S

 今年の8・6ヒロシマ原爆ドーム前集会は、警察・広島市・日本会議による集会禁圧策動に対して、日本共産党が結託するという異常事態となった。反戦・反核に生きる宿命を負った被爆3世として、居ても立っても居られず、前夜からの座り込み行動に決起し、「静かな8月6日を願う広島市民の会」(日本会議のフロント団体)代表&警察の闇討ちを粉砕しつつ、8・6原爆ドーム前集会をかちとった。
 率直な感想としては、警察・広島市・日本会議はもちろん、日本共産党にも理論的、実践的に完全勝利した高揚感と、無事に帰ることが出来た安堵(あんど)感などがごちゃ混ぜになっているところである。
 さて、8・9長崎でのイスラエルへの対応を巡り、主要7カ国(G7)の代表が式典への不参加を決めたことによって、広島・長崎の平和式典が高度な政治をはらんでいること、既成の平和団体による「核保有国を招き、核兵器の恐ろしさを学ばせ、核廃絶に転換させる」という主張も淡い幻想であったことが明らかとなった。
 今こそ、反戦・反核と国際連帯の声を高らかに上げる8・6広島原爆ドーム前集会を、『はだしのゲン』の作者である中沢啓治氏の精神を継承する、新たな平和式典として発展させるべく、末席ながら、何らかの形で関わりたいと考えている。
 そして、いまだつかみ切れずにいる生の実感を拾い集めつつ、11月の労働者総決起集会に決起することを宣言する。

被爆者の意思に応え大勝利首都圏
 学生 C

 8・6ヒロシマ闘争では、被爆者たちの反戦・反核の意思を貫き、国際連帯で大勝利をかちとったと思います。
 まず、フィールドワークでは、平和記念公園がバラック小屋で暮らしていた被爆者を追い出して建設されたことや、第1回平和祭でマッカーサーが招待されたことなど、日本帝国主義の「平和」がいかにペテン的であるかをさらに理解できました。被爆者と広島の人々が反戦・反核の闘争を報道統制と激しい弾圧に屈せずに闘い続けたことが、今回の勝利にとって重要だと思います。
 また、我々の闘いも被爆者の意思に応え、全世界の労働者たちを団結させる闘いとして決定的だと思います。イスラエルのガザ虐殺に加担し、中国侵略戦争を推進しようとする日帝を集会とデモで徹底的に弾劾し、全世界の労働者たちと連帯して闘いました。まさに、アジア侵略戦争を絶対に繰り返さないという被爆者の意思を貫き、全世界の労働者と連帯をつくり上げる闘いだと思います。
 そして、権力は反戦・反核を訴えて立ち上がる人々を何よりも恐れていることがわかりました。戦争を推進するために暴処法弾圧や集会規制を強化し、反戦運動をつぶそうとすればするほど、労働者階級はますます強固に決起し、揺るがずに最後まで闘いぬく存在であると身をもって感じました! 今回の闘争では、団結をかちとるとともに、集会規制を直接に粉砕することができました!

団結すれば権力に勝てる!
 首都圏 学生 柄崎仁成

 私はこの間、8・6広島―8・9長崎の闘争を連続で闘ってきた。
 5日夜から6日朝までの広島原爆ドーム前の座り込みには数百人が結集し、誰一人も逮捕者は出なかった。ご存知の通り、規制そのものには決して法的根拠はない。「お願い」であるということは広島市もインタビューなどで明言していた。しかし、警察は我々に対して、「命令する」だの「警告する」だのと言ってきた。これを断じて許してはならない。
 原爆ドーム前の規制を許したら、それはそこの主権を権力に渡す、権力の許可なしには集まることも出来なくなるということだ!
 しかしそれを断じて許さない闘いは勝利した。逮捕者はゼロであり、「規制があったら従う」という私の潜在意識、当たり前だと思っていたことがことごとく塗り替えられた。これこそが新たな地平を切り開く闘いではなかろうか。これこそが、労働者人民が団結すれば権力なんてなんというものでもない、何よりもの証拠ではないか!
 そして私は連続で長崎にも行った。祈念式典にはG7のうち日本以外全員が来なかったが、その理由はイスラエル不招待であった。ふざけるな! パレスチナ人民を七十数年に及んで殺害してきた奴らが来る場所じゃないのは当然だ!
 しかし長崎市も「(不招待は)政治的理由ではない」とあいまい化するが、ナンセンスだ。こんな平和のかけらもない式典に怒りをたたきつけるのは当然だ。広島―長崎で切り開いた新たな地平とともに、さらなる闘いをつくり上げようではないか!

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