市職員は集会禁止拒否を 8・5広島市役所包囲し大デモ

週刊『前進』04頁(3358号03面04)(2024/08/19)


市職員は集会禁止拒否を
 8・5広島市役所包囲し大デモ

(写真 広島市役所を一周するデモで、平和公園への入場規制のための警備動員を拒否して共に闘おうと市の労働者に訴えた【8月5日】)


 「広島・松井一實市長は8・6原爆ドーム前集会を禁止するな! 市役所の労働者は業務命令を拒否し、戦争絶対反対で共に闘おう!」----8月5日午後、8・6ヒロシマ大行動実行委員会が呼びかけた広島市役所包囲・松井市長弾劾の集会とデモが500人の大結集でかちとられ、市役所に勤務する労働者の胸に響く熱烈な行動となった。
 市役所前は、前段で産別集会をかちとった自治体労働者と教育労働者、暴処法弾圧で長期勾留が続く5人の仲間への激励行動に決起した医療介護福祉労働者を先頭に、被爆者・2世・3世と全国の労働者・労働組合を中心に立錐(りっすい)の余地がない大結集となった。
 松井市長は8・6直前に、広島市職員1千人を当日未明からの平和公園への入場規制・式典警備に動員する方針を打ち出した。それは8・6反戦反核集会を禁止し踏みにじる暴挙を、被爆2世・3世が多い市職労働者自身に担わせる戦争動員の攻撃そのものだ。そんなことは絶対に許されない。市役所で働く労働者の仲間に対して、自治労広島市労働組合の組合員や広島の元教育労働者、日教組奈良市の組合員が「ヒロシマ・ナガサキを二度と繰り返さない」「二度と赤紙(召集令状)は配らない」「教え子を再び戦場に送らない」誓いを今こそ果たすべきだと渾身(こんしん)の訴えを行った。
 市役所を一周し平和記念資料館前に至る大デモは、市庁舎で勤務する労働者はもとより、沿道の広島市民と8・6へヒロシマを訪れた全国・全世界の人々の圧倒的な注目と共感を集めた。集会・デモに参加した全国の仲間は、岸田・松井への怒りと8・6闘争勝利の確信をいっそうみなぎらせ、前夜集会から深夜の原爆ドーム前座り込み、8・6早朝集会へと続く歴史的な実力闘争に決起していった。
 広島市当局は市職員の動揺と業務命令拒否の歴史的反乱を恐れ、6日早朝の原爆ドーム前集会の妨害にはごくわずかの職員しか動員できなかった。その職員たちも長時間にわたる激しい弾劾の嵐にさらされることになった。戦争絶対反対で闘う労働組合の再生の時が来た。被爆80周年の来年には広島に天皇を呼ぶ計画まで画策されている。広島決戦は8月末自治労千葉大会闘争から11・3労働者集会6千人大結集に向かってさらに燃え上がっていく。

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