勝利決めた前夜総決起集会 終了後直ちにドーム前制圧

週刊『前進』04頁(3358号03面02)(2024/08/19)


勝利決めた前夜総決起集会
 終了後直ちにドーム前制圧

(写真 広島大学学生自治会の太田蒼真委員長の基調報告で、原爆ドーム前を断じて明け渡さず闘う決意を全員が固めた【8月5日】)

 8・6前夜の8月5日、アステールプラザで開かれた前夜総決起集会は、いかなる弾圧をも打ち破り、原爆ドーム前での8・6早朝集会をかちとる意思を全員の固い団結のもとに打ち固めた。
 熱気に満ちたこの集会で打ち固められた不動の決意が、翌日早朝の原爆ドーム前集会を権力の弾圧を許さず貫徹した歴史的な勝利を決定づけた。
 基調報告を広島大学学生自治会の太田蒼真委員長(全学連副委員長)が提起した。

規制線を打ち破る実力の闘いを提起

 日米帝国主義が「拡大抑止」の名で核戦争になることも辞さず中国侵略戦争へと突き進む中、今年の8・6はまさに歴史的決戦だと訴えた。現にこの時も米日帝は中国との戦争を想定して岩国・九州・沖縄を舞台に実働演習「レゾリュート・ドラゴン24」を強行している。そのさなかに岸田や駐日米大使のエマニュエル、イスラエル代表が出席して行われる「平和式典」はまさに戦争式典だ。これを断じて許すなと、太田委員長は力説した。
 そして、体を張って反戦反核を叫び続けてきた被爆者の闘いを受け継ぎ、集会禁止の規制線を打ち破る実力闘争の貫徹を呼びかけた。これはパレスチナ人民をはじめ全世界の闘う人民と連帯する闘いだ。
 こう断言した太田委員長の訴えに、全参加者は改めて闘志をみなぎらせた。

反戦闘争圧殺する暴処法弾圧粉砕へ

 8・6広島暴処法弾圧を許さない会呼びかけ人の高山俊吉弁護士は、今もガザでの大虐殺を続けるイスラエルの代表を招いての式典を断罪し、8・6暴処法弾圧は反戦の闘いを圧殺する戦争犯罪だと断じた。そして、反戦とは戦争を必然化する資本主義と闘い、侵略を阻止する具体的闘いに立つことだと強調した。
 8・6暴処法弾圧弁護団の4人の弁護士が発言し、いまだに続く不当な勾留を弾劾、弾圧を皆の力で打ち破ろうと訴えた。被告家族の冨山玲子・高槻医療福祉労組委員長が、冨山小太郎被告からのメッセージを読み上げた。
 洞口朋子杉並区議は、中国侵略戦争阻止・日米帝国主義打倒こそ現在の反戦反核闘争の核心だと訴え、帝国主義国の核保有を賛美した昨年のG7広島サミットと「広島ビジョン」を改めて弾劾した。そして、全世界が注目する翌日の闘いを全力で貫徹しようと呼びかけた。

青年労働者と学生が闘いの最先頭に

 青年労働者を代表して発言した動労総連合水戸の照沼靖功委員長は、この日の夜から明日にかけての原爆ドーム前座り込みに、自身が体を張って突入すると表明した。
 全学連の矢嶋尋副委員長は、今年の8・6は歴史の分岐点にあると提起し、戦争は許さないと決意した広島・長崎の原点を断じて解体させてはならないと強調して、今夜から翌日にかけての闘いを全学連は最先頭で担うと宣言した。

一糸乱れぬ団結で終夜の座り込みへ

 8・6ヒロシマ大行動実行委の宮原亮事務局長が行動方針を提起し、連綿と貫かれてきた被爆者の闘いのバトンを受け継ぐためにも、原爆ドーム前を絶対に明け渡してはならないと声を強めた。そして、どんな弾圧があろうと引かない闘いにとって必要なのは一糸乱れぬ団結だと訴えた。
 確信に満ちたこの提起を受け、集会終了後、参加者全員が直ちに原爆ドーム前に移動し、座り込み行動に突入した。
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