8・6ヒロシマ大集会基調報告 核戦争とめる大反戦闘争を 8・6ヒロシマ大行動実行委員会事務局長/被爆3世 宮原亮さん

週刊『前進』04頁(3358号03面01)(2024/08/19)


8・6ヒロシマ大集会基調報告
 核戦争とめる大反戦闘争を
 8・6ヒロシマ大行動実行委員会事務局長/被爆3世 宮原亮さん

(写真 8・6ヒロシマ大集会は早朝の原爆ドーム前攻防を「一点の曇りもなく勝利した」と確認し、核戦争を始まる前に必ず止める決意を固め、全参加者が団結ガンバローのこぶしを突き上げた【8月6日 広島市】)



 朝の原爆ドーム前では一指も触れさせずに集会をやり抜きました。デモも最も岸田に近い場所で、徹底的に岸田の発言に怒りをたたきつけました。一点の曇りもない大勝利だったと思います。
 本日の基調で訴えたいことはただ一つ。今こそ世界戦争・核戦争を止めるため、戦争を行う政府を打倒する闘いとして巨大な反戦闘争を爆発させようということです。
 昨晩から今日の朝の闘争に参加した誰もが、逮捕を覚悟しての参加だったと思います。どんな脅しや弾圧があっても一歩も引くことはできないという決断のもとでの闘いでした。
 1945年8月6日は、戦争で初めて核兵器が使用された日でした。一発の爆弾で、広島はまさに地獄絵図となりました。
 戦後、多くの被爆者が核に反対して闘い、労働者・学生が被爆者とともに8・6ヒロシマ、8・9ナガサキを闘ってきました。
 79年間の闘いの蓄積のすべてが今、問われています。「力の限り闘ったが、核戦争を止められなかった」ということでは許されません。目の前で準備が進む核戦争を始まる前に止めるため、今この瞬間に「力の限り」以上の闘いが必要です。
 パレスチナ人民が決死の蜂起に立ち上がり、沖縄・琉球弧の人々が基地建設やミサイルの搬入に体を張って闘っています。この時に、広島で不正義極まる集会弾圧に対して、一歩でも引くことがあったならばそれは「裏切り」です。体を張ってこれと立ち向かう必要があると考えました。
 ヒロシマつぶしの攻撃とは、我々の中に深く根付く「反戦反核」をつぶす攻撃です。だからこそ、私たちの全存在をかけて、絶対にこの攻撃に対して一歩も引かず闘うということは、いわば当然の選択であったと思います。
 今、帝国主義の盟主であったアメリカが没落し、世界戦争に突っ込んでいます。核戦争に突っ込もうとしている国の内部から、自国政府打倒の反戦闘争を爆発させることが必要です。戦争によってしか延命できない支配者たちは、あらゆる国家暴力を動員して国内の反戦闘争をつぶそうとしてくるでしょう。8・6ヒロシマ暴処法弾圧、8・6平和公園集会禁止令、まさにそういう弾圧が始まっています。
 だが、どのような脅しや弾圧にも屈しない強固な意志で団結し闘うならば勝利できる。本日の闘いを通して、その展望を示すことができました。被爆者に、広島の労働者市民に、全世界の人々に、世界戦争が始まったこの時代において何を目指してどのように闘うべきかを指し示す行動になったのではないでしょうか。
 今日の行動を新たな出発点に、さらに巨大な反戦反核闘争を全国で爆発させよう! 戦争に向かって反戦闘争を根絶しようとする敵の攻撃を粉砕しよう!
 8・6ヒロシマ暴処法弾圧5人の仲間を直ちに取り戻そう! 夏から秋へ反戦闘争を闘い抜き、11・3全国労働者総決起集会に大結集しよう!

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