8・6闘争の高揚を11月集会へ 人民の怒り岸田倒す 中国侵略戦争阻止!日帝打倒を

週刊『前進』04頁(3358号01面01)(2024/08/19)


8・6闘争の高揚を11月集会へ
 人民の怒り岸田倒す
 中国侵略戦争阻止!日帝打倒を

(写真 勝利感あふれヒロシマ大行進ー記事23面ー 朝の原爆ドーム前集会の大勝利を引き継ぎ、8・6ヒロシマ大集会と大行進を打ち抜く【6日 広島市】)


 8月14日、岸田が首相官邸で臨時の記者会見を行い、9月の自民党総裁選への不出馬を表明した。被爆者、被爆2世・3世、そして青年労働者と学生を先頭に「ヒロシマ・ナガサキを繰り返すな!」「世界戦争・核戦争阻止!」を掲げ、怒りの大デモで岸田を直撃した8・6広島―8・9長崎闘争(前号既報。2、3面に関連記事)の大高揚が、すでに崩壊寸前だった岸田政権にとどめを刺したのだ。とりわけ平和公園全面封鎖=集会禁止という戦時下の反戦反核運動つぶしの攻撃を打ち破り、8・6朝の原爆ドーム前集会をかちとったことは歴史的大勝利だ。8・6広島のように闘えば勝てる! このことに確信をもって、米日帝国主義の中国侵略戦争・世界戦争を阻む今夏今秋反戦闘争を爆発させ、11・3集会6千人結集に突き進もう!

絶望的危機にあえぐ日帝

 岸田は14日の会見で、「新生・自民党を国民の前に示す」「自民党が変わることを国民に示す最も分かりやすい最初の一歩」などと述べ、総裁選への不出馬と自身の総裁任期満了による首相退陣を表明した。腐りきった自民党議員どもの巨額裏金事件を居直る一方で、物価高騰下で困窮に苦しむ労働者階級人民に対しては戦争と大軍拡のための負担増加・大増税を押しつけ、沖縄をはじめ日本全土の軍事拠点化を推し進めてきた岸田が、人民の怒りに包囲されてついに打倒されたのだ。岸田が会見で「自民党が変わることを国民に示す」などと必死に連呼したのはその証左である。そこに示されているのは、今日の世界戦争下で労働者階級人民の怒りと闘いを解体できず、戦争に向かっての「挙国一致」をつくりだすこともできない日本帝国主義・国家権力中枢の絶望的危機にほかならない。
 安倍・菅両政権の後を受けて21年10月に登場した岸田政権は、翌22年2月ウクライナ戦争開戦から米欧帝国主義と完全に一体化して対ロシア・対中国の世界戦争の推進者となり、同年6月には日本の首相として初めて北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に出席、9月に安倍国葬を強行し、12月には安保3文書閣議決定をもって中国侵略戦争のための空前の大軍拡・戦争国家化攻撃に踏み込んだ。23年5月には広島で主要7カ国首脳会議(G7サミット)をウクライナ大統領ゼレンスキーも招いて行い、「G7広島ビジョン」でG7側の核戦略・核戦争を正当化した。パレスチナ10・7蜂起に対するイスラエルのガザ大虐殺については、G7=米欧日帝国主義として一貫して擁護し加担してきた。そして24年4月の訪米・日米首脳会談と7月の日米外務・防衛担当閣僚会合(2プラス2)では、ついに米日帝の中国侵略戦争を核戦争として遂行するための日米安保の歴史的大転換に踏み込んだのだ。
 だが、それにもかかわらず岸田は、この過程で沖縄や広島・長崎を先頭とする反戦闘争、国内階級闘争を圧殺できなかった。そればかりか、今や既存の政治支配に対する労働者階級人民の根源的な怒りはかつてなく高まっている。この怒りと闘いのすべてを結集し、中国侵略戦争阻止・日帝打倒の内乱的決起に転化しよう。今秋反戦闘争の爆発から11・3集会に至る闘いでその突破口を開こう!

広島闘争の歴史的大勝利

 8・6広島闘争の大勝利をすべての労働者人民とともに圧倒的に確認しよう。今年の8・6広島闘争は、平和公園封鎖をもって広島の反戦反核闘争をつぶすという日帝の戦争意志と、戦争絶対反対の8・6原爆ドーム前集会を貫徹するという労働者人民の階級意志が激突した。そして労働者人民の戦争絶対反対・核戦争絶対阻止の階級意志が、日帝の戦争意志を実力で粉砕したのだ。警察権力は、ドーム前での固いスクラムと座り込む労働者人民に一指も触れることができなかった。11月集会がメインスローガンに掲げてきた「戦争を止め、社会を変える力がここにある!」ということが、8・6広島闘争で示されたのだ。
 そして、8・6広島に向かう過程で「パレスチナ人民を虐殺するイスラエルを式典に呼ぶのか!」ということが焦点化する中で、長崎市が8・9式典にイスラエルを招かないと決め、これに対してG7に名を連ねる帝国主義諸国が「抗議」して大使が式典を欠席する事態となった。イスラエルと帝国主義=G7が完全に一体であり、米帝などの帝国主義国こそガザ大虐殺の元凶であることが暴き出されたのだ。
 米帝とともに中国侵略戦争に突き進む日帝は、この間、松井一實広島市長や右翼を先兵にして8・6広島闘争圧殺に全力をあげてきた。松井や右翼が言う「静かな8・6」とは、8月6日に反戦反核の声を上げるな、日本の核武装や戦争国家化に黙って従えという攻撃だった。だが、被爆者、被爆2世・3世を先頭に闘われた昨年5月のG7広島サミット粉砕闘争はヒロシマの怒りを解き放ち、これに続く8・6原爆ドーム前集会も右翼・警察権力の妨害を粉砕して大成功した。こうして広島の反戦反核闘争がますます高揚する中で、追いつめられた日帝国家権力は今年2月、8・6広島暴処法弾圧で5人を不当逮捕、そして3月には被害届も出ていない「ねつ造事件」で強引に起訴し、それを口実にして5月には8・6当日の平和公園全面封鎖を打ち出したのだ。
 だが、8・6ヒロシマ大行動実行委員会の広島市に対する度重なる抗議・申し入れ行動を通じて、この公園封鎖に何の法的根拠もないことが明らかになった。そして被爆者をはじめ多くの人々が集会禁止の攻撃に抗議の声を上げ、当日の闘いに注目を寄せる中で、前夜からのドーム前座り込み闘争が敢然と闘い抜かれ、反戦反核の揺るがぬ決意を帝国主義にたたきつける8・6集会・デモが貫徹されたのだ。この大勝利は、広島の反戦反核闘争をつぶすという暴処法弾圧の狙いをも根底から粉砕した。今秋反戦闘争のさらなる爆発と一体で、「今すぐ5人の仲間を釈放しろ!」の声を拡大しよう。

11・3集会6千人結集へ

 「ウクライナ戦争絶対反対! イスラエルはガザ大虐殺を今すぐやめろ! 米日帝国主義による中国侵略戦争阻止!」の反戦闘争を大爆発させ、11・3労働者集会6千人結集に向けて全力で闘おう!
 1987年ブラック・マンデーを超える世界同時株暴落と株価の乱高下、米帝から全面支援を受けたウクライナ軍によるロシア国内への攻撃、イスラエル軍によるイランやレバノンへの攻撃とイランによる反撃情勢など、世界大恐慌と世界戦争・核戦争情勢はその歯車を激しく回転させ、全世界を覆っている。何が起きてもおかしくない未曽有の激動情勢だ。7月日米2プラス2を経て、米日帝による中国侵略戦争・核戦争態勢の構築が恐るべき勢いで進んでいる。
 まさに「世界戦争か世界革命か」の歴史選択が全ての労働者人民に問われる中で、11・3集会を6千人の結集でかちとることが絶対に必要だ。8・6広島闘争で示された戦闘性・団結力をもった6千人が首都・東京に大結集することが、米日帝の中国侵略戦争を阻み、没落と破滅と世界戦争に突き進む帝国主義を打倒して社会を変える力となる。8・6広島闘争のように闘えば勝てる! 8・6広島のように闘おう! 8・6広島の大勝利を労働者人民に訴え、11・3集会への結集を組織しよう。
 11月決戦を闘い抜くために、革命勝利に向けた強烈な目的意識性をもった戦闘集団=革共同を強固につくりだすことが絶対に必要だ。革共同は8・6広島現地闘争を最先頭で闘った革命党として、11・3集会6千人結集のために党の総力をあげて闘いぬく。そのための総決起集会として9・8革共同政治集会を開催する。9・8革共同政治集会は、11・3集会を頂点とする今秋決戦に向けて、革命党と全人民の固い団結をうち固める場だ。闘うすべての労働者人民は9・8革共同政治集会に大結集しよう。今こそ革命勝利のために全人生をかけよう! 革共同に結集して、11・3集会6千人結集から反帝国主義・反スターリン主義世界革命勝利へともに突き進もう!

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