原爆ドーム前埋めた反戦の声 8・6集会禁止実力で打ち破る 中国侵略戦争・核戦争と対決 8・6広島暴処法弾圧を完全粉砕!

週刊『前進』02頁(3357号01面01)(2024/08/12)


原爆ドーム前埋めた反戦の声
 8・6集会禁止実力で打ち破る
 中国侵略戦争・核戦争と対決
 8・6広島暴処法弾圧を完全粉砕!

(写真 岸田政権と広島市当局の反戦集会禁止・入場規制攻撃を打ち破り、650人が結集して午前7時から開かれた原爆ドーム前集会。全学連と青年労働者を先頭に徹夜の座り込みで会場を守り抜き、大集会をかちとった【8月6日 広島市】)

(写真 6日午前5時前、機動隊を引き連れた広島市職員【手前左】の退去勧告を徹底弾劾。「核戦争を絶対に阻止する!」。全学連と青年労働者を先頭に、逮捕も辞さずスクラムを組み会場を守りぬく。機動隊に一指も触れさせなかった)

(写真 6日午前8時、原爆ドーム前集会。警察権力による宮原事務局長への不当な呼び出しを弾劾し怒りのシュプレヒコール)


 「集会禁止・入場規制を打ち破り、原爆ドーム前集会をかちとったぞ!」----8月6日朝、広島平和記念公園内の原爆ドーム前で、8・6ヒロシマ大行動実行委員会が呼びかける反戦反核集会が堂々と開催された。「原爆の日=8月6日に反戦反核の声を上げさせない」ことを目的とした岸田政権・警察権力・広島市当局による不当極まる平和公園入場規制=集会禁止の攻撃は、前夜から泊まり込みで原爆ドーム前を守り抜いた労働者・学生らの固いスクラムによって、完全に無力化された。そして、「拡大抑止」と称して核戦争の準備を開始した日本帝国主義・岸田への烈々たる怒りをみなぎらせ、ドーム前集会と式典弾劾デモを貫徹した。(主な発言要旨、ヒロシマアピール2面)
 まだ夜も明けない午前4時過ぎ、広島市当局は広島県警機動隊を引き連れて原爆ドーム前に姿を現し、前夜から座り込みを続ける労働者・学生らに対して、5時の規制開始までに退去するよう通告してきた。だが「法的根拠を示せ!」と追及されても市職員らは何一つ答えられない。
 5時を過ぎ、6時を過ぎても、参加者らはドーム前実力死守の決意も固く敢然と座り込みを続け、労働者や学生が次々とマイクをとって不当な集会禁止攻撃を徹底弾劾する。全学連と青年労働者を先頭にスクラムで阻止線を張り、強制排除を試みるなら徹底抗戦も辞さずと、400人もの人々が断固たる不屈の闘志を示す。これに圧倒され、市当局から「排除要請」を受けたはずの機動隊も一向に手出しができない。すでにこの時点で勝負はついた。
 そして、集会開始予定時刻の7時。「われわれは集会禁止の攻撃を許さず、警察権力には一指も触れさせなかった! この状態で7時を迎えたことを圧倒的勝利として確認しよう!」――大行動実行委員会の宮原亮事務局長が高らかに宣言し、集会が始まった。入場規制のため公園内に入れなかった仲間も、歩道上から旗・幟(のぼり)を立て、拍手と歓声で集会に呼応する。公園内外で参加者は総勢約650人となる中、沖縄の郵政労働者、教育労働者、全学連の神野豊典副委員長、被爆2世の壹貫田康博さんと中島健さん、元広島市職員の福井利明さんらが次々に発言。伊方原発反対運動を闘う愛媛の女性は「座り込めここへ」を熱唱した。被爆者の高木美佐子さんが「子どもたち、青年たちのために戦争は絶対に許さない。皆さん、最後まで共に頑張りましょう」と心を込めて訴える中、「集会をやめて退去せよ」などと連呼する機動隊には次々と弾劾の声が飛んだ。
 さらに高槻医療福祉労組、全学連の矢嶋尋副委員長、改憲・戦争阻止!大行進呼びかけ人の森川文人弁護士、被爆2世の渡子健さんらが、それぞれ反戦反核の揺るがぬ決意を次々と語った。最後に宮原事務局長が「2024年8・6ヒロシマアピール」を読み上げた。

式典参加の岸田を怒りのデモで直撃

 原爆投下時刻の8時15分に全員で黙とうし、怒りも新たに式典弾劾デモに出発した。出発地点では、被爆者の男性が警察権力の間から身を乗り出して「よくやった! よくやった!」と拍手をしてデモを送り出した。デモ隊は、核戦争を進める岸田、エマニュエル米駐日大使、虐殺を続けるイスラエル代表に対して「式典から出ていけ!」の大コールを響かせ、式典で演説中の岸田を直撃した。
 ヒロシマの反戦反核闘争をつぶすという8・6暴処法弾圧に込められた狙いは完膚なきまでに粉砕された。核戦争絶対阻止の「一歩も引かない」闘いは全世界に発信され、中国侵略戦争・世界戦争を阻止する大きな展望を指し示した。

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