8・15労働者市民のつどいへ 8・15に「反戦」を決意する 8・15労働者市民のつどい実行委員会 森川文人さん

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週刊『前進』04頁(3356号04面02)(2024/08/05)


8・15労働者市民のつどいへ
 8・15に「反戦」を決意する
 8・15労働者市民のつどい実行委員会 森川文人さん


●正念場の2024年8月
 時代が正念場を迎えています。まさに「戦前」的状況です。戦争か、それとも......。本当の選択肢は、街頭闘争で自ら闘いとるしかない状況が世界中で生まれています。だからこそ弾圧も激化しています。
 岸田首相は2022年12月に「防衛力の抜本的強化」を宣言し安保3文書を改定、さらに「5年で43兆円」の「軍事費2倍化」の大軍拡を開始しました。
 そもそも安保法成立(15年)後の16年以降、沖縄・南西諸島では、中国侵略戦争のための日米共同作戦用のミサイル基地要塞化が進行、さらに日米共同軍事演習等は急増し、ミサイル避難訓練(軍事訓練)を日本各地で実施するなど戦時体制が強行されています。
 そして、本年4月10日の日米共同声明は「日米同盟発足以来、最も重要なアップグレード」を宣言し、米軍と自衛隊の統合作戦を具体化しようとしています。岸田政権は、横田基地に前線司令基地を移動してきた米軍と共に、防衛省のある市ケ谷駐屯地に自衛隊の「統合作戦司令部」を設置する法律を今国会で成立させ、米軍と共に中国侵略戦争のための前線基地化を急ピッチで進めています。
●反戦を勝ち取る闘いを
 戦争が国策になり、戦争反対が違法な行為として犯罪に仕立て上げられる時代です。
 本当に戦争が近づくと、中途半端な「リベラル思想」は、体制内のナショナリズム=国家主義から離れることのできない「日和見主義」に転落し、戦争反対の声を上げられません。15年の安保法案の国会前に詰めかけた数万人の人々は、今、行き場を見失っているのではないでしょうか。
 もちろん、私たち労働者民衆にとって日々の生活は厳しく、忙しい時代です。しかし、このまま時代の流れを眺めているだけでいいのでしょうか。今こそ「戦争反対!」の声を上げるために結集する時ではないでしょうか。私たちが時代の主流派として登場し、多くの人々と合流する時です。
●8・15の意味
 戦後50年の1995年に始まった8・15労働者市民のつどいは、来年で30年目を迎えます。この30年で「戦後」は遠ざかり、「新しい戦前」に入っています。本集会の役割はますます大きくなっています。
 戦争反対は、戦争を推進する自国政府と対決することです。それでこそ、世界中で戦争に反対し、新しい労働者大衆の世界を求める人々と国際的に連帯できるのです。
 私たちの主体的な思いを実現するために、集まり、改めて反戦を決意し、その声を広げるために8月15日に集まりましょう。
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8・15労働者市民のつどい
 8月15日(木)午後0時30分開場 1時30分開会
 セシオン杉並ホール(東京都杉並区梅里1―22)
  ■映画「琉球弧を戦場にするな!」
  ■コント/松元ヒロ(コメディアン)
  ■講演/高山俊吉(弁護士)
 主催 8・15労働者市民のつどい実行委員会

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