8・6広島から11月へ 日米2プラス2を弾劾 核戦争絶対阻止!会場に肉薄

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週刊『前進』04頁(3356号01面01)(2024/08/05)


8・6広島から11月へ
 日米2プラス2を弾劾
 核戦争絶対阻止!会場に肉薄

(写真 右翼の妨害をものともせず、2プラス2会場の飯倉公館に迫る【7月28日 東京都港区】)


 全学連と首都圏の改憲・戦争阻止!大行進が7月28日、中国侵略戦争・核戦争に突進するための日米外務・防衛担当閣僚会合(2プラス2)に対し、会合会場の外務省・飯倉公館に肉薄するデモをたたきつけた。いよいよ核戦争阻止をかけ8・6広島を迎える。集会禁圧を実力でうち破り、戦争式典粉砕・岸田打倒へ断固闘い抜き、11月労働者集会に向かって進撃しよう!
 2プラス2粉砕闘争の集会会場の芝公園には280人が結集。ここからほど近い飯倉公館では、ガザ大虐殺を支える米日帝国主義が中国侵略戦争の具体的準備と、核戦争への道を開く「拡大抑止」を協議する戦争会議を行っている。断じて許せない! 闘争参加者は怒りに燃え、日米同盟の歴史的大転換を弾劾した。
 司会は大行進杉並の洞口朋子杉並区議。冒頭、大行進呼びかけ人の高山俊吉弁護士が「米軍と自衛隊の指揮統制の連携強化とは、戦争が目の前にあるということだ」と断罪した。
 基調報告に立った全学連の長江光斗書記長は「1発で数十万人の人間を焼き尽くし、原爆症で何世代も苦しめ続ける兵器は存在してはならない。日米同盟を核戦争同盟に転換し日本を核の発射台にすることなど許せるか! 2プラス2は粉砕する以外にない核戦争会議だ」と弾劾。全基地撤去へ闘う沖縄人民、被爆者の根底的怒りと結びつき、「虐殺と侵略を許し核の炎で巨万の人民を焼き尽くすのか、帝国主義の支配を終わらせるのかの歴史選択をかけ、8月6日朝、原爆ドーム前で核戦争絶対阻止、岸田打倒の声を上げよう」と熱烈に呼びかけた。
 大行進東京の新井佳世子さんは8・6広島を一歩も引かず存分に闘おうと訴え、同神奈川の川添望さんは沖縄女性暴行事件を弾劾し、戦争絶対反対を呼びかけた。同埼玉で長崎の被爆者・高木美佐子さんは、8・6広島は学生と共に現地で闘うことを表明(要旨別掲)。5月から全学連の闘いに加わった女子学生は「仲間との団結に戦争を止める力がある」と述べ、女性抑圧の根源であり戦争でしか延命できない帝国主義を倒そうと訴えた。
 全学連と青年を先頭にデモに出発。警察が飯倉公館前のコースを禁止したことに対し、デモ隊は怒りを倍加させ会場に迫り、「核戦争会議粉砕!」「米日の中国侵略戦争を止めるぞ!」「沖縄少女暴行事件弾劾!」「沖縄を戦場にするな!」「ガザ虐殺を今すぐやめろ!」と弾劾した。

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被爆者として今こそ闘う
 長崎の被爆者 改憲・戦争阻止!大行進埼玉 高木美佐子さん

 私は戦後79年、被爆者として生きてきました。あの8・6広島―8・9長崎の原爆で多くの人が一瞬にして黒焦げになり、さまよい歩いていた人たちも死に絶えていきました。その被爆者の苦しみ、悲しみ、怒りを背負いながら、私は絶対に許せないという思いで生きてきました。
 今度の8・6弾圧、敵も反戦・反核・平和の広島をつぶさないと侵略戦争はやれないと思っている。敵の強みじゃなく弱みです。
 今戦争をするためには兵士が必要です。学生の皆さん、徴兵は目の前にきています。政府の侵略戦争によって、徴兵され、殺し殺されることを強制されて死ぬよりも、ぜひ、自らの生き死には自分自身で選んでください。広島は絶対に弾圧との闘いになります。生きること、死ぬことが問われる段階に来ています。侵略戦争を止めるためにどうすればいいか考えてください。
 生き生きとした学生の闘いに私はものすごく感激し希望を見出しています。この8月6日、皆さんと共に広島に行きたいと思っています。絶対に弾圧に負けない力を、みんなでつくっていきましょう!

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