怒り解き放ち第2波スト 一陽会労組 組織拡大へ手応えつかむ

週刊『前進』04頁(3354号03面01)(2024/07/22)


怒り解き放ち第2波スト
 一陽会労組
 組織拡大へ手応えつかむ

(写真 青年組合員を先頭に経営に向かって怒りのシュプレヒコール【7月5日 東京都練馬区】)


 一陽会労組は7月5日、反戦春闘ストライキとして組合史上初の第2波ストを決行しました。医療・介護・障害福祉報酬トリプル改定に対する5月27日の第1波ストを更に押し広げ、夏季一時金の超低額回答に対する職場全体の怒りを行動に組織する挑戦でした。
 炎天下でしたが、昼休みには東京の医療・介護・福祉労働者や全学連、地域の仲間をはじめ約30人で病院中庭での集会が行われました。坪井静委員長と老健組合員のアピールに各部署の労働者が応援の声をかけてくれ、ある部署からは数人が連れだって集会に参加。1人がマイクで発言してくれました! 「一時金の係数が最初1・38でその後1・40カ月。『誤差』の範囲で既定路線。ただのパフォーマンスでしかない! この現状をみんなの力で打開していきたいと思い、スト応援で参加させていただきました」----一陽会労組の訴えが職場全体の怒りになっていると実感しました。
 神奈川・相模更生会従業員組合の荒井素子委員長、千葉・船橋二和病院労組の飯田江美委員長も駆けつけてくれ、飯田委員長は「医療・介護労働は人と共に生きるための当たり前の労働。国に絞られ削られて軍事費2倍につぎ込まれるような労働じゃない!」と檄(げき)を飛ばしました。
 集会後、経営に対して「交渉打ち切り粉砕・再団交要求」の申入書提出行動が行われました。事務長は事前通知したにもかかわらず逃亡しましたが、青年組合員を先頭に徹底弾劾のシュプレヒコールをたたきつけました。一方、この日の夕方に経営と多数派労組執行部は、たった1000円を上乗せした額で妥結したのです。許しがたい!
 しかし、経営と体制内労組幹部の結託を暴き出した今回のストは組合の組織拡大の機運を引き寄せています。「第1波、2波とストを打ち抜くことで労働者の意識が高まり、反戦ストこそ労働者階級の根底的な怒りを解き放つ実力闘争だとつかんだ。絶対に組織拡大して岸田を打倒する」(坪井委員長)。医療・介護・福祉労働者と地域の総反乱をつくり出しましょう!
(東京北部労組交流センター・川原成雄)

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