米兵の女性暴行弾劾 沖縄と結び反戦闘争爆発を

発行日:

週刊『前進』04頁(3352号04面01)(2024/07/08)


米兵の女性暴行弾劾
 沖縄と結び反戦闘争爆発を


 6月25日に米空軍兵士の少女暴行事件が発覚したわずか3日後の28日、在沖米軍所属の海兵隊員が5月に県内で女性に性的暴行を加え、けがを負わせたとして6月17日に起訴されていたことがわかった。「またか!」「隠せるとでも思ったのか!」——沖縄では一斉に怒りの行動が広がっている。この怒りを共にし、本土—沖縄が一つとなって今こそ全基地撤去へ闘いを巻き起こさなければならない。

煮えたぎる怒り解き放たれる時

 キャンプ・シュワブ所属の米海兵隊上等兵ジャメル・クレイトン(21)は5月26日午前、性的暴行目的で女性の背後から首を締めるなどし、目や口に全治約2週間のけがを負わせた。
 6月25日に発覚した空軍兵長ブレノン・ワシントンの少女暴行事件と同様、この事件についても県に連絡はなかった。日本政府・外務省は事件を1カ月以上にわたり隠蔽(いんぺい)していたことになる。また、沖縄地検は起訴を県議選翌日の17日に行った上、28日朝に事件が報道されたことを受けてようやく起訴事実を明かした。沖縄の怒りがますます爆発することを恐れた日本帝国主義が、再び事件を隠蔽したのだ。
 「腹の底からマグマが煮えたぎるような思いだ」と、嘉手納基地ゲート前に抗議のために集まった女性は語る。歴史的に積み重なった不安と怒りのマグマが解き放たれようとしている。1995年、米兵による少女暴行事件に怒り10万人が動いた10・21県民大会をはるかに超える島ぐるみの決起は不可避だ。

中国侵略戦争へ米軍犯罪を隠蔽

 ワシントンの事件を受け、沖縄県の池田竹州副知事が27日、米軍嘉手納基地第18航空団のエバンス准将とドルボ在沖米総領事に抗議したが、エバンスは事件について謝罪も説明もせず「心配をかけていることを遺憾に思う」などと述べ、ドルボに至っては「コメントはない」と言い放った。県側はこのとき、外出制限措置の厳格化など再発防止策を求めたが、同航空団は28日、規制の変更は「時期尚早」と居直った。基地の負担も米兵の凶悪犯罪も黙って甘受せよというのだ。
 1995年から2024年までの29年間に沖縄県内で発生した米兵による性的暴行事件は、県警が逮捕・書類送検したものだけで30件に上り、少なくとも半数の15件は公表されていない(6月30日付沖縄タイムス)。そのうち5件は23年以降のもので、いずれも逮捕・起訴後にも公表されていないという。米兵の重大犯罪は米日帝が中国侵略戦争に突き進む中で激増しており、日帝はこの戦争を遂行するために米軍犯罪を徹底的に隠蔽しているのだ。
 沖縄の怒りと結び、「基地被害の犠牲者を出すな!」「沖縄を再び戦場にするな!」「中国侵略戦争阻止!」の巨大な反戦闘争を爆発させよう!
このエントリーをはてなブックマークに追加