7・7農楽まつりに集まろう 市東さん南台農地からデモ 成田の軍事空港化を許すな

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週刊『前進』04頁(3350号03面03)(2024/06/24)


7・7農楽まつりに集まろう
 市東さん南台農地からデモ
 成田の軍事空港化を許すな

(写真 今年3月31日に闘われた芝山現地闘争)


 三里塚芝山連合空港反対同盟が呼びかける、7・7農楽まつりに集まろう。米日帝国主義の中国侵略戦争情勢が急加速する中、成田空港の軍事空港化をめぐる激突が火を噴いている。先頭で闘う反対同盟と団結し、国家権力と対決する現地闘争を闘おう。
 市東孝雄さんの天神峰農地に対する昨年2・15強制執行との夜を徹しての大激突を思い起こし、農地強奪と成田空港機能強化への怒りを燃え立たせ、三里塚現地に結集しよう。

人を住めなくして完成する成田空港

 成田空港会社(NAA)は4月、「機能強化・滑走路整備計画の概要について」の改訂版パンフを公表し、空港拡張に向けた国家意思をむき出しにした。B滑走路を北に延伸して3500㍍化し、さらに第3滑走路(C滑走路、3500㍍)を新設する計画だ。すでに東関東自動車道トンネル化工事、B滑走路北延伸の造成工事、C滑走路新設のための高谷川付け替え工事などに着手している。
 特にC滑走路造成工事は、切土1940万立方㍍、盛土1620万立方㍍という途方もない規模で、芝山町の敷地の地形・地質・水系をことごとく破壊し埋め立てる。敷地内にとどまらず、殺人的な騒音地域の拡大、物流基地構想による周辺農地の改廃も含め、北総一帯が農村としての未来を失い「人の住めない場所」にされる。そしてその上に全長12㌔の空港が完成した姿を現すのだ。
 だが、いくら「航空需要回復」を叫び機能強化の必要性を叫んでも、年間発着50万回というNAAの掲げる目標は達成可能性ゼロだ。すでに現時点でコロナ禍の影響を引きずる要員不足の深刻化によって、全国の空港で大小の事故が多発している。採算性から言えば、第3滑走路は過剰施設そのものである。
 それでもNAAが機能強化策にのめり込むのは、軍事空港として兵站(へいたん)・出撃の拠点にすることを追求しているからにほかならない。すでに全国の空港・港湾の軍民共用化が急速に進められている。
 市東孝雄さんの南台農地を守る決戦は、日本帝国主義の中国侵略戦争政策、日本全土基地化との真正面からの対決だ。そして国益や空港の利益のために農民の農地を奪い、農業を破壊し、地方を切り捨てる攻撃を実力で打ち破る闘いだ。

耕作権裁判が山場南台農地を守ろう

 国家権力は昨年2・15の夜にあれだけ大量の警察・機動隊を動員し、強制執行をかけたというのに、市東さんの闘魂をわずかでもくじくことができなかった。そして反対同盟がますます意気高く、労農学連帯を強め、沖縄・福島とも結びながら前進していることに根底から打撃を受けている。
 一審だけで16年も闘ってきた耕作権裁判の結審がいよいよ迫っている。大激突局面が再び訪れようとしている。7・7農楽まつりに集まり、市東さんの丹精込めた作物が豊かに育つ南台農地からデモに出発し、現地を体感して農地を守る決意を打ち固めよう。そして翌8日の耕作権裁判・千葉市内デモに駆けつけよう。
 三里塚闘争58年の勝負がこの時にかかっている。
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7・7農楽まつり
 7月7日(日)午前10時 市東さんの南台の畑集合→萩原さんの清水の畑までデモ
 正午 農楽まつり ※昼食持参願います
 主催 三里塚芝山連合空港反対同盟

三里塚裁判
◎耕作権裁判
 7月8日(月)午前9時 
 千葉市中央公園集合→市内デモ
 午前10時30分開廷 千葉地裁
◎団結街道裁判
 7月16日(火)午後1時30分開廷 千葉地裁
 萩原富夫さんの本人尋問

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