団結ひろば 投稿コーナー

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週刊『前進』04頁(3349号04面04)(2024/06/17)


団結ひろば 投稿コーナー

獄壁越え届いたデモコール
 8・6暴処法弾圧被告 松木誉明

 5月25日の「8・6ヒロシマ弾圧をゆるさない市民集会」のデモでは、広島拘置所の私の部屋にデモコールが届きました。声の聞こえる方向からデモが広島拘置所入り口あたりを通るころ、女性のデモコールがしっかり聞き取れました。他の4人の仲間も聞こえましたか?
 「8・6広島弾圧許さない」「5人の仲間今すぐ釈放」「反戦運動弾圧許さない」に続き「イスラエルを招待するな」「パレスチナ連帯・虐殺反対」「ガザの虐殺今すぐやめろ」「イスラエルは虐殺やめろ」のスローガンを叫ぶ声が響きました。獄壁を越え団結して闘えました。
 8・6弾圧に続き、平和公園から反戦反核集会を丸ごと禁圧する8月6日朝の公園規制の暴挙! その一方でガザ大虐殺を続けるイスラエル代表を招待するなど絶対許せません!
 8・6ヒロシマは岸田打倒・中国侵略戦争阻止をかけた闘いと共に、パレスチナ連帯の国際反戦闘争として大決戦となりました。8月6日は全世界がヒロシマに注目する日です。パレスチナに全世界に闘いを発信しよう。
 8月6日朝の原爆ドーム前での反戦反核集会とデモは、2015年安倍政権の安保法と一体で始まった右翼の妨害、広島市の拡声器規制条例策動、広島市議会による平和推進条例(厳粛条例)と闘いぬいてきました。「ヒロシマ・ナガサキをくりかえすな」の原点をかけて闘う時です。
 反戦被爆者の会を結成した小西のぶ子さんは「わたしたちに要求されるものは被爆者の訴えではなく、それを越えたものが求められていると思います。......血で償いきれないほどの侵略戦争の責任をはたす思いで戦争に反対していかなければなりません」(『地獄絵』あとがき)の精神で闘いぬきました。「はだしのゲン」に貫かれている天皇の戦争責任、朝鮮植民地支配、戦争を起こし原爆を落としたやつらへの怒りとつながるものです。侵略戦争、核戦争を引き起こす帝国主義を打倒するに至るまで収まることのない怒りです。
 帝国主義打倒、民族解放闘争の国際連帯を拡大し、弾圧への反撃を組織していきましょう。獄壁を越え共に闘います。

青年が沖縄闘争を牽引した
 東京 藤林達也

 沖縄闘争の3日間で、青年は圧倒的な高揚感をかちとりました! あらゆる場面で青年が闘争を牽引(けんいん)しました。
 5月18日の青年交流集会では、沖縄コールセンター労組の青年をはじめ、人生をかけて戦争を止める闘いに決起する青年が次々と登場しました。20日の辺野古座り込みでも、実力で土砂搬入を阻止しました。二度と戦争をしないと誓う沖縄の人の思いは、確実に青年へと受け継がれています。
 沖縄戦では軍隊が人々の土地を奪い、やがて戦闘が始まり人々を死に追いやりました。人々が戦列に加えられ、他国を侵略し、他国の労働者民衆も犠牲になりました。
 その沖縄に、再び戦争がもたらされています。中国侵略戦争に突進する米日帝国主義によって、一触即発の状況に置かれています。今度こそ、戦争を絶対に阻止しなければなりません!
 国境の壁を越えて労働者民衆が固く団結することこそ、世界中の人々が抑圧から解放され自由をつかむ唯一の道です。ガザでのイスラエルによるジェノサイドに対して、世界中の学生・若者が自覚的に抗議の声を上げています。日本の私たちも、沖縄・世界の人々と連帯し、国境の壁を打ち破る闘いを起こしましょう。
 戦時下の暴処法弾圧をはねのけ、8・6ヒロシマに大結集しよう!

実力闘争が戦争反対と共鳴
 沖縄 奈良田みちこ

 私は「復帰」52年5・19沖縄闘争に参加しました。
 集会では、実力闘争の意義や団結の素晴らしさを教えられました。石垣島・宮古島の訴え、動労千葉や三里塚、港合同からの発言、青年労働者のカンパアピール......。沖縄闘争に新たな風と青年労働者の結集・牽引力を感じました。会場いっぱいの全国の同志とシンパ、大きな連帯に空気が入りました。
 中国侵略戦争阻止・戦争反対を掲げて行われる大集会は、これからもこの地で続けないといけない、重要な大集会だと再認識することができました。
 その後行われた国際通りデモには、最近の国際通りデモを大きく上回る素晴らしい印象を受けました。デモに飛び入り参加する地元の住民、ネットで調べてデモに参加した若い青年労働者、沿道で大きく手を振り「戦争反対」に共鳴する観光客、声援を送ってくれた外国人観光客......。そこにいる人たちの怒りを、しっかり共感することができました。右翼もこの国際通りデモを見て圧倒され、支離滅裂な発言をしていました。デモの力を全国に広げていき、沖縄の闘いもますます繰り広げていきたいです。
 沖縄集会と国際通りデモを通して、実力闘争の重要さを感じ取ることができました。沖縄を再び戦場化させてはいけない。戦争反対です。日米安保を粉砕し、沖縄にある基地を撤去し、米日帝国主義の中国侵略戦争を阻止しよう。
 学生、労働者、全ての人々が団結し社会を根本から変えていこう!

須賀武敏さんと面会が実現
 迎賓館・横田裁判の完全無罪をかちとる会 内藤雄二

 6月5日、横浜刑務所で須賀武敏さんとの友人面会をついに勝ち取りました。妻・須賀陽子さんの急逝という中で、7回目の挑戦で友人面会を認めさせたことは、決定的な勝利です。
 陽子さん逝去直後の4月23日、須賀さんを励ましたいとの一心で面会を要求したところ、刑務官は「それなら手紙を出して下さい」と、面会制度・外部交通権を真っ向から否定する暴言を吐きました。「それでも人間か!」と弾劾しましたが、「励ましは面会要件に当たらず、不許可とせざるを得ません」と帽子をとって頭を下げてきました。友人面会を認めないのは、法の趣旨に反し、違法なので、頭を下げたうえで不許可にせざるを得なかったのでしょう。
 だから「今回は何としても面会を」という思いで、面会用件に「納骨問題、自宅マンションの維持・管理、身元引受人問題など」と、とことん具体的用件を列挙して申請。不許可の口実を与えず、大勝利を勝ち取ったのです。
 2018年2月の下獄以来、6年ぶりの再会です。須賀さんは色白の肌、体も少し小さくなった感じ。しかし、元気な様子でしっかりと声も出ていて安心しました。お互いにですが、会えた感動で高揚し、私は、いつのまにか立ち上がって大声で語りかけていました。
 この6年に及ぶ、「戦時下の獄中処遇のさらなる悪化を許さない」「受刑者の命と健康を守る」という獄内外一体となった申し入れ行動をはじめとする闘いがついに実を結びました。さらに圧倒的確信をもって闘い抜きましょう。

セブンHD株主総会を直撃
 コンビニ関連ユニオン委員長 河野正史

 5月28日、セブン&アイ・ホールディングスの第19回株主総会に対し、コンビニ関連ユニオンは抗議と情宣活動に決起した。
 いまコンビニ業界には、円安・物価高が直撃している。労働者全体の購買力の低下は、コンビニ店舗の来客数を1割以上も減少させている。そこに「人手不足」が重なり、様々な矛盾が爆発している。井阪隆一社長はこの店舗の未曽有の窮状を放置し、「チャージ(本部への上納)は下げない」「利益が出ないなら投資しろ」と絶叫している。
 一方、セブン本部は、イスラエルで出店を拡大し、イスラエル兵応援キャンペーンを実施してきた。「シオニスト企業」であることが暴露されたセブンは、全世界でパレスチナ連帯で立ち上がる人民の「怒りの的」となっている。
 一切の責任は井阪社長ら経営陣にある。ユニオンの抗議と連動するように、出席した仲間のオーナーが「チャージを下げろ」「労働者の賃金を底上げしなければならない」と批判。井阪は慌てふためいた。オーナーの決起はセブン本部を決定的に追い詰めた。
 その後、ユニオンはセブン本部の近くにあるイスラエル大使館へ向かい、「ガザを殺すな!」と徹底抗議を行った。
 コンビニ関連ユニオンは、コンビニ業界での闘いをつくり出し、反戦の声を上げ続ける!

「岩本正治さん偲ぶ会」開く
 労組交流センター郵政労働者部会

 6月8日、労組交流センター郵政労働者部会と東京南部労組交流センターが呼びかけた「岩本正治さんを偲(しの)ぶ会」が60人を超える参加で行われました。全国から集まった郵政労働者をはじめ、多くの仲間が遺志を引き継ぎ闘うことを誓いました。
 交流センターの発足期の苦闘を共にした仲間から多くの発言を受けました。動労千葉の田中康宏顧問は、70年決戦をつくり出した職場の地平を受け継いで闘い、総評解散・連合結成の日本労働運動の大激動期に交流センターの土台を共に築いてきたこと、そしてその交流センターが戦争の時代の今こそ求められていることを、万感の思いで語りました。
 この世代の人々は口々に、動労千葉の故・中野洋さんの厳しい指導が階級的労働運動をつくりだす原点だったと語り、岩本さんが貫いた「郵政民営化絶対反対」の礎を垣間見ることができました。
 「組合事務所には毎日行け」との激励、ぶれずに闘う本物の労働組合とは何たるかの教示。「会議の後に杯を酌み交わした記憶しかない」という冗談も含め、岩本さんの現場労働者に寄り添う面倒見の良さや、あふれていた責任感、穏やかな人柄を思い起こさせる発言の数々でした。岩本さんの遺志を受け継ぎ、次の世代の仲間も帝国主義打倒の闘いに続々と決起していることも報告されました。
 さながら翌日の反戦集会の成功と、11・3全国労働者集会6000人結集への決起集会のように、終始にぎやかに行われました。

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