日米安保同盟粉砕し中国侵略戦争阻止を

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週刊『前進』04頁(3349号02面01)(2024/06/17)


日米安保同盟粉砕し中国侵略戦争阻止を

(写真 闘う労組を先頭に戦争阻止・岸田打倒を訴えるデモは沿道の注目を浴びた【6月9日 東京都港区】)

世界に轟く大反戦デモを
基調報告
 改憲・戦争阻止!大行進事務局 本山隆介さん

 本日、急加速する中国侵略戦争―世界戦争情勢と対決し、世界に轟(とどろ)く大反戦デモを都心のど真ん中に登場させよう。

急加速する米日の中国侵略戦争情勢

 今、米軍の大規模軍事演習「バリアント・シールド」が実施されています。この演習に自衛隊が4千人規模で初参加し、国内でも訓練が行われている。本日の闘いは何よりもこの大軍事演習、中国侵略戦争への突進に対する大反撃です。
 中国侵略戦争情勢は5月20日の台湾新総統就任式を前後して急加速しています。6月初めにバイデン米大統領は「台湾有事への米軍の軍事力投入」を再び明言しました。米インド太平洋軍の新司令官パパロは、日米同盟を「地球上で最も重要な同盟」と言い、ウクライナ・イスラエルへの軍事支援について「そこから直接教訓を学び、生かしている」と、全てを中国侵略戦争のために位置づけていることを明確にしました。レモンド米商務長官は、台湾有事の際には「24時間以内に中国の軍艦と基地、1千カ所を攻撃して破壊する」と言い放っています。
 この戦争は、没落を深める米国が自らの「世界帝国」としての存在を維持するために、中国の支配体制を暴力的に転覆する侵略戦争です。イスラエル軍によるガザでの虐殺を支えているのは米国です。ウクライナ戦争においても、ついに「米国が供与した兵器でのロシア領内への攻撃」の容認に踏み切りました。もはや安定的支配を継続できなくなったアメリカ帝国主義は戦争を激化・拡大させる以外ないのです。

国会闘争に決起し岸田政権を倒そう

 岸田は、帝国主義としての延命をかけて中国侵略戦争への道を最も積極的に開こうとしています。
 台湾総統就任式には超党派議員31人を送り込み、5月20~24日には自衛隊統合作戦司令部発足を見越した演習を実施。6月冒頭の日米韓防衛相会談では、3カ国の共同軍事演習を定例化し、今夏に初めて実施することも決定しました。
 岸田政権をこれ以上存続させておくことはできません。しかし国会内諸勢力は反動・戦争法を「粛々と」通しています。労働者人民の怒りは極点に達し、岸田政権は末期状態です。本日のデモに続き、地方自治法・入管法改悪阻止の国会闘争に立とう。

8・6広島を闘い11月労働者集会へ

 8・6広島から11月労働者集会6千人結集へ、闘いながら隊列を拡大しよう。
 7月後半には日米外務・防衛担当閣僚会合(2プラス2)が日米豪印戦略対話(クアッド)外相会議とともに都内で開かれます。10~11月には、対中国の日米共同作戦計画の実戦化を図る「キーン・ソード」が行われようとしています。岸田政権は今年を、日本が実際に中国侵略戦争をやり抜く国家へと飛躍する1年として構えています。
 とりわけ8・6広島が大決戦です。8月6日朝の平和公園封鎖・集会禁止方針を絶対に許すことはできません。米政府中枢から、イスラエルへの兵器供与を引き合いに「原爆投下が世界大戦を終わらせた」という主張が噴出し、5月初めの日米防衛相会談では、「米軍の核戦力と自衛隊の通常戦力を組み合わせる」ことが確認されました。8月6日朝、広島原爆ドーム前に総結集しよう。
 全国金属機械労組港合同昌一金属支部に対する組織破壊攻撃への総反撃の闘いは、労働者の団結にこそ、戦争を止め社会を変える力があることを、実践をもって示しています。
 全世界で立ち上がる青年・学生と連帯し、荒々しい実力闘争を切り開こう。アメリカをはじめ全世界で弾圧に立ち向かいながらデモやスト、大学占拠などの実力闘争が闘われ、ミャンマーでは軍政に対する武装闘争も闘われています。
 日本でも、全学連や青年労働者を先頭とする巨大な隊列の登場が、国家権力・機動隊の壁をぶち破る寸前の情勢を生み出しています。本日の闘争をその突破口としよう。

倒すべき敵は帝国主義
主催者あいさつ
戦争の本質暴き自国政府打倒を
 改憲・戦争阻止!大行進呼びかけ人 森川文人さん

 今、世界は戦争の時代を迎えています。日本でも地方自治法を改悪して軍事優先の中央集権体制を敷くことが狙われ、沖縄―南西諸島にミサイルを配置して中国への侵略戦争の準備を急ピッチで進めています。ウクライナ戦争は欧州全体に拡大する勢い。イスラエルによるパレスチナ・ガザでのジェノサイドは止まらない。私たちは世界大戦にずるずると巻き込まれようとしています。
 この現実から目を背けたり逃げ出したりすることは日和見主義です。私たちは本質を暴露し、むきだしにして伝えなければならない。
 起きている戦争の本質は何か。私たち労働者階級を動員して、ブルジョアジーの特権的利益のために殺し合いをさせるということです。戦争が始まったとたんに階級対立がなくなるなんてことはありえません。私たちの敵は他の民族ではなく、私たちを戦争に引きずり込む自国の政府です。戦争をするしかない岸田政権を打倒し転覆しましょう。
 昨年8月6日に広島で行われたデモに対して、広島市当局と国家権力は私たちの仲間に襲いかかり、逮捕・起訴し、いまだに監禁を続けています。ここに反戦運動をする私たちと国家権力の非和解的な対立がはっきりしています。私たちは現状維持の「平和」を求めているのではない。私たちの世界を私たちでつくるために、今日もデモ・集会をがんばってかちとりましょう。

決戦アピール
実力闘争こそが戦争を止める力
 改憲・戦争阻止!大行進沖縄 赤嶺知晃さん

 5月沖縄闘争では、沖縄の怒りと結びつき、辺野古新基地建設のための資材搬入を阻止しました。今日の6・9反戦大デモを岸田政権打倒の闘いとして打ち抜きましょう。
 79回目の「慰霊の日」である6月23日を前に、陸上自衛隊幹部候補生学校が「沖縄戦において日本軍が善戦した」と教育していたことがわかり、陸自那覇駐屯地の第15旅団はホームページに、沖縄戦の司令官である牛島満の辞世の句を掲載していることが明らかになりました。何より、陸自第15旅団は米軍と共に遠征前進基地作戦(EABO)を担う部隊です。沖縄戦を実際に繰り返そうとしている第15旅団が牛島の辞世の句を掲示しているのです。沖縄では、「自衛隊は皇軍に戻るのか?」という怒りが燃え上がっています。
 岸田は6月23日、戦没者追悼式のため沖縄に来ようとしています。今年1月に岸田が強行した辺野古新基地建設のための大浦湾埋め立て工事には、沖縄戦の犠牲者の遺骨が混じる本島南部の土砂が使われようとしています。どれだけ沖縄戦の犠牲者を踏みにじれば気が済むのか。岸田が沖縄の地を踏むことを絶対に許してはならない。大行進沖縄は当日に岸田弾劾行動を行います。
 台湾・沖縄を危険にさらす戦争危機の最大の元凶は没落を深めながら自らの世界支配の維持のために中国侵略戦争―世界戦争に突き進むアメリカ帝国主義、そしてこの戦争に参戦することで延命しようとしている日本帝国主義です。
 労働者階級人民がとるべき立場は、米帝の世界支配を労働者階級の闘いで終わらせることです。そしてこの米帝と軍事同盟を結び、中国侵略戦争―世界戦争に突き進む日帝を打倒することこそ、日本の労働者階級が進むべき道だ。今年の5月沖縄闘争はまさにこれを体現するものとして闘い抜きました。地元の怒りと合流した勝連デモや、多くの若者の飛び入りがあった那覇の国際通りデモ、そして辺野古の座り込み現場では新基地建設のための資材搬入を阻止しました。これは1月の大浦湾埋め立て工事開始以降初めてのことでした。労働者民衆の実力闘争にこそ戦争を止める力があると明確にしました! この闘いをさらに大きくすることが、日米による中国侵略戦争を阻止する道です。
 本日のデモを全力で闘い抜き、岸田政権を打倒しましょう。

8・6弾圧粉砕し怒りの反乱を
 8・6ヒロシマ大行動実行委員会事務局長 宮原亮さん

 5月25日、全国から150人の仲間が集まり、8・6ヒロシマ暴処法弾圧を許さない会を結成しました。
 5月7日、広島市は「8月6日朝5時から9時まで原爆ドーム前を含め平和公園の立ち入り規制を行い、従わない場合は退去命令を出す」と発表しました。事実上の集会禁止命令です。他方、松井一實市長は平和記念式典に何が何でもイスラエルを招待する構えを見せています。反戦反核を訴える者は排除し、虐殺者を招待し、中国侵略戦争と改憲を狙う岸田が演説する。これが慰霊のためなのか。広島の名で戦争を推進し虐殺に加担する戦争式典だと断罪しなければならない。パレスチナ人民に対するこれ以上ない犯罪行為です。
 私たちの身のまわりの全てのことは、国力の全てを戦争に振り向ける岸田政権の攻撃の中で起きています。どんなに人員不足でも文句を言わず働けと「生産性向上」が叫ばれ、労働強化、解雇、物価が上がっても賃金は上がらない。鉄道は廃線になり、福祉が切り捨てられて病院は破壊され、教育も破壊され、そして労働組合が潰されていく。こういう攻撃はまさに戦時下で起きている。私の職場でも大合理化攻撃が始まりました。戦争は戦場だけで起きているんじゃない。この全てが戦争なんです。職場でもキャンパスでも街頭でも、あらゆる場所から反乱を組織しようではありませんか。
 広島でも激突が始まっています。ほぼ毎週、広島市役所の前でビラ配りをやっていますが、最近は右翼がやってくるようになりました。街宣車の後ろには松井市長が愛してやまない教育勅語全文が記載されています。「静かな8月6日を願う広島市民の会」などというペテン的やり方ができなくなってきている。平和公園の立ち入り規制に対しては日本ジャーナリスト会議が公開質問状を出し、法的根拠がないことが暴露されています。市役所前では連日、あらゆる勢力が抗議行動を行っています。
 8・6弾圧を実力で粉砕し、戦争を阻止する巨大な怒りの反乱を実現しましょう。8月6日朝7時、原爆ドーム前に実力で総結集し、実力デモで戦争動員の記念式典を粉砕しましょう。

独裁軍支援する岸田を許さない
 在日ビルマ市民労働組合書記長 テンテンウさん

(写真 発言に立つテンテンウさん【写真中央】)

 いつも集会に参加させていただき、どうもありがとうございます。戦争を起こし、人々の幸せを壊しているミャンマー軍を支援している岸田政権を絶対に許すことはできません。
 私たちは、世界各地で起きている戦争に見て見ぬふりをするわけにはいきません。正しいことは正しい、間違っていることは間違っていると言うことは、私たちの義務ではありませんか? 特に、いま私の目の前に座っている大学生のみなさんに、引き続きがんばってほしいです。
 ミャンマーのことも忘れないでほしい。今、私たちの国で軍と闘っている人々を、ぜひみなさんの力で応援してください。独裁軍が空爆を続ける中で、日本は先日ミャンマーで行われたサッカーワールドカップアジア2次予選の試合に選手を送りました。平和ではない場所でスポーツをやる意味はありません。選手を応援して行かせているのは岸田政権です。これにも私たちは絶対反対です。
 これからもミャンマーの闘いへのご支援をよろしくお願いします。
 

労働者の力で戦争阻もう
闘う労働組合から
ストを闘う労組復権し11・3へ
 動労千葉委員長 関道利さん

 岸田政権は中国侵略戦争に向けた攻撃を加速させています。4月10日の日米首脳会談は「60年安保改定以来」と言われる歴史的な転換でした。国家のあり方、社会のすべてを「戦争遂行」の観点からつくり変える攻撃です。
 鉄道ではローカル線の全面的廃線という形で国家改造攻撃が始まっています。先日は久留里線廃線反対署名5647筆をJR東日本本社に提出に行きましたが彼らは受け取ることすら拒否しました。しかしJRの傲慢(ごうまん)なやり方の破綻(はたん)も始まっています。11日に国土交通省に対する署名提出行動を署名の呼びかけ人と、久留里線と地域を守る会で行うことになりました。地域の仲間と共に国家改造攻撃を許さず断固闘い抜きます。
 医療福祉や教育、自治体などあらゆる職場で戦争国家化との対決に入っています。全港湾は今年3月、石垣港への米軍のミサイル駆逐艦入港に対してストライキに立ち上がりました。街頭で巨大な闘いをつくり上げることと、労働組合が職場から闘いに立つことは一体です。今こそ労働組合が戦争絶対阻止の闘いに立ち、新自由主義の中で破壊されてきた生活と権利を奪い返しストに立つ時です。
 全国各地でストが打ち抜かれています。闘う労働組合を取り戻すことは時代を変革する最大の闘いです。24反戦春闘はその展望を切り開きました。改めて11・3労働者集会への大結集を訴えます。労働運動の変革という大きなテーマを掲げて闘いを貫いてきたこと、韓国・民主労総を始め国際連帯を築いてきたことは、世界戦争との対決の時代に決定的です。先週の11月集会賛同人会議では昨年の2倍、6千人結集を目指すことを決定しました。ガザ虐殺に怒りを持って立ち上がったアメリカの学生を始め世界の労働者・学生と連帯し、世界戦争・中国侵略戦争を阻止する労働者階級の国際反戦闘争として大結集をかちとりましょう。
 11月集会の呼びかけ労組である港合同の昌一金属支部に選別解雇攻撃がかけられています。11・3日比谷野音へのあらゆる労働組合の結集、6千人結集の実現で反撃しなければなりません。関西地区生コン支部への大弾圧、JRにおける「労組なき社会」化攻撃を打ち破り、階級的労働運動をよみがえらせましょう。
 国鉄1047名解雇撤回の裁判闘争も7月31日から再開します。JR西日本元会長の井手正敬とJR東日本会長の深澤祐二を絶対に法廷に引きずり出さなければなりません。7・14国鉄集会への結集もお願いしたいと思います。
 本日の集会・デモを成功させ、大反戦闘争を巻き起こしていきましょう。

団結の力確信し組合潰しに反撃
 全国金属機械労組港合同昌一金属支部委員長 木下浩平さん

 昨年12月26日の昌一金属による民事再生の申し立てから半年になろうとしています。那須電機鉄工は労働組合を潰すことだけを目的に登場してきました。4月30日をもって全員の解雇が強行されました。関生弾圧と同じ戦時下の組合潰しであり、毎日必死で進んできました。確信したのは、頼るべきは労働者の団結であり労働組合の団結だということです。南大阪を始め地域共闘、関西地区生コン支部や全港湾大阪支部の仲間は「昌一金属支部にかけられている攻撃は自分たちにかけられた攻撃だ」と、惜しみない激励と早朝からの具体的な支援を継続してくれています。11月労働者集会に参加する全国の仲間が那須電機鉄工の支社・営業所・工場に抗議行動を展開してくれています。共に闘ってくれる仲間がいるからこそ団結を崩さず闘い抜けているんだと思います。
 私自身は組合事務所にこもる日々が続いていますが、他の三役、執行部が大阪での反戦デモや沖縄、広島現地闘争に参加してきました。人が変わったように生き生きと活動しています。団結に生きるというのはこういうことだと思います。倒産・解雇、組合潰しとの対決は簡単ではありません。でも闘いを通して確信をつかみ自己解放的に闘う、最高の闘いをやっていると思います。
 那須電機鉄工と昌一金属の代理人弁護士、裁判所は事業譲渡が頓挫してまとまらず6月に突入しました。那須電機鉄工はスポンサー撤退をほのめかしていますが、組合潰しの責任から逃れることはできません。焦る裁判所や弁護士は金銭解決を迫ってきています。これを拒否し新たな段階に突入します。工場門前は赤旗や横断幕で埋まり地域住民・労働者の注目を集めています。港合同の中村吉政委員長は「1970年代がよみがえったみたいやな」と言っていました。
 戦時下で岸田政権や財界は中小企業の選別・淘汰(とうた)を進め、大量倒産・解雇は必至です。だが労働者は解雇され戦争動員されて中国・アジアの労働者を殺す手先にやすやすとされるわけがありません。労働組合の団結に依拠し闘って未来を切り開く存在です。戦争を止め労働者が生きられる社会をつくる歴史的な闘いを闘い抜きます。勝利は11月労働者集会6千人大結集の中にあります。共に闘い勝利しましょう。

(写真 東京の労働者を中心とする第3梯団が首相官邸に向けて怒りのシュプレヒコール【6月9日 東京都港区】)

全学連は怒りの先頭に立つ
パレスチナ・沖縄と連帯して闘う
 首都圏・学生 伊達悠太さん

 私は今年から運動に参加しています。まず言いたいことはパレスチナ・ガザでの虐殺を今すぐやめろということです。昨年10月7日のパレスチナ人民の蜂起はイスラエル「建国」以降76年におよぶ民族抹殺攻撃に対するパレスチナ人民の積もりに積もった怒りの爆発でした。これに対してイスラエルとそれを支える帝国主義諸国はガザのさらなる破壊、パレスチナ人民大虐殺で応えています。絶対に許すことはできません。
 もう一つは中国侵略戦争を絶対に許さないということです。先月、沖縄現地闘争を闘いました。沖縄の人たちから、若い学生が戦争動員された話を聞いて、胸が張り裂ける思いになりました。「国体護持」の掛け声で沖縄は捨て石にされ、人々は殺されたのです。それと同じことをやろうとしているのがバイデンであり岸田です。沖縄の闘いに連帯し、安保粉砕・日帝打倒の巨大な闘いを巻き起こしましょう。
 私はもともとデモや集会には関心のない、ただのノンポリ学生でした。その私がこうやって運動の世界に身を投じたのは、パレスチナ人民の虐殺を支援する日本の姿に怒りを感じ、そして同じ怒りを抱える学生たちが日本中・世界中で立ち上がっているのを見たからです。全学連の仲間と出会い交流を深める中で、今ここに集まっている仲間こそ本当に闘っている人たちだと確信しました。だからこそ、私たちが闘い続けることで、次々と学生が立ち上がると確信しています。今日のデモを日帝打倒につながる戦闘的デモとして闘い抜こうではありませんか。

(写真 全学連の2学生が熱烈なアピールを行った)

青年学生の決起が世界戦争阻む
 全学連副委員長 矢嶋尋さん

 全学連は大学新歓を反戦闘争として闘い、多くの新しい仲間との結合を勝ち取っています。4・28沖縄デー渋谷デモ、5月沖縄現地闘争に全国から学生が結集し巨大な反戦闘争を生み出す跳躍点となりました。
 地方自治法、入管法、自衛隊法の改悪、セキュリティークリアランス法を始め戦争の具体的準備が進んでいます。地方自治法改悪は「法律に規定がなくても国が自治体に必要な指示ができる」という戦時独裁法です。東条英機が81年前にやったのと同じことをいま岸田がやっています。
 米シンクタンクは中国との戦争で「日本が要」と指摘しています。日本の反戦闘争が決定的に重要です。
 帝国主義の侵略戦争は青年を動員しないとできません。だから私たちが戦争絶対反対で闘えば戦争を止めることができます。自民党の野田聖子は少子化対策の議論の中で「『安全保障』と言っても、いざとなった時に頑張ってくれるのは18歳から30歳ぐらい」と言っています。自分たちは裏金で私腹を肥やしながら、青年は国のために殺し合え、女性は国力のために子どもを産めということです。
 米コロンビア大学では一度は潰されたパレスチナ連帯キャンプが再建され、闘いが継続しています。日本でもこの春に出会った学生たちが4・28渋谷から5月沖縄に人生をかけて決起したことは、米学生運動に肩を並べる闘いです。この闘いを量的にも拡大して6〜7月を闘い、24年を第3次世界戦争を阻止する歴史選択の年にしましょう。

(写真 白ヘルメットの全学連と青年労働者を先頭とするデモ隊の第2梯団が、アメリカ大使館から首相官邸へ、機動隊の弾圧をものともせず実力の闘いを繰り広げた【6月9日 東京都港区】)

まとめと行動提起
中国侵略戦争は始まっている
 改憲・戦争阻止!大行進呼びかけ人 高山俊吉さん

 私は、今日アメリカ大使館の脇を通ってこの会場に来た。大使館の周りは厳戒体制だ。戒厳令のようだ。どんなに彼らが、そしてこの国の権力者がわれわれの行動を恐れ、おののいているかがよく分かる。そしてまたそれは、私たちの行動が多くの国民の心を捉え始めていることを、彼らが誰よりもよく知っていることを示している。頑張ろうじゃないか!
 中国侵略戦争はすでに始まっている。いつか始まるということではないし、近々始まるということでもない。4月の日米首脳会談の結論を踏まえ、アメリカ4軍に宇宙軍まで加えたアメリカ5軍の大演習「バリアント・シールド」に日本の自衛隊が参加している。
 日本の中国侵略戦争はアメリカと日本の軍隊が一緒になって行動するところに特徴がある。この共同の戦争は、その準備活動の逐一が演習という形で実践されて初めて実行可能になるものだ。だから、演習がどのように進められているかを知ると、今戦争が始まっていることが逆によく分かる。今行われている演習の実態を克明に解明し、これと全力で闘うことが中国侵略戦争を現場から阻止する闘いだ。
 頑張ろう。多くの人々に声をかけよう。今日初めて参加された方々は、今日の集会で心を一つにされたろうと確信する。ともに腕を組み、肩を組んで闘おう。11月3日の労働者集会に向けて、すべての闘いの様相をこれから変えていこう。

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