6・9全国闘争 首都中枢に怒りのデモ 全学連米大使館に迫る
6・9全国闘争
首都中枢に怒りのデモ
全学連米大使館に迫る
6月9日、全国から1千人が東京・芝公園に結集し、怒りの反戦大集会とデモが打ち抜かれた。主催は改憲・戦争阻止!大行進。米日帝の中国侵略戦争への突入が加速し、地方自治法と入管法の改悪が狙われ国会情勢も緊迫する中、「琉球弧を戦場にするな! 中国侵略戦争阻止! ガザ虐殺やめろ! 日米同盟粉砕、岸田打倒!」を掲げて闘われた。米大使館に肉薄する全学連と青年の実力デモは警察権力を圧倒し、首都に帝国主義を打倒する反戦のうねりを登場させた。(主な発言要旨2、3面)
決戦アピール発し
反戦歌のバンド演奏後、司会の洞口朋子杉並区議が、米大使館前のデモコースを東京都公安委員会が直前に強制変更したことを弾劾し、集会が始まった。
主催者あいさつに立った大行進呼びかけ人の森川文人弁護士は「現状維持の平和を求めるのではなく、戦争をするしかない自国政府・帝国主義を倒すのが私たちの反戦だ」と喝破した。
基調報告を行った大行進事務局の本山隆介さんは「日米首脳会談で急加速する中国侵略戦争突入と対決する反戦大デモを世界にとどろかせよう。戦争国会粉砕・岸田打倒へ全力で決起し、日本階級闘争の激動的発展をかけ8・6広島―11月労働者集会へ闘おう」と決戦方針を提起し、参加者は満場の拍手で確認した。
決戦アピールでは、大行進沖縄の赤嶺知晃さんが5月沖縄闘争で辺野古への基地資材搬入を阻んだように琉球弧の軍事要塞(ようさい)化を実力で阻止しようと訴えた。8・6ヒロシマ大行動実行委員会の宮原亮事務局長は、平和公園立ち入り規制に対し「8月6日午前7時、原爆ドーム前に総結集し、実力で戦争式典粉砕を」と呼びかけた。在日ビルマ市民労働組合のテンテンウ書記長は、ミャンマー独裁軍を支援する岸田を弾劾。入管法と民族差別を撃つ全国実の鎌田由子さんは「反戦を闘い入管法改悪絶対阻止を」と訴えた。
大行進茨城の辻川あつ子さんがカンパアピールを行い、反戦闘争の先頭に立つ労働組合の発言が続いた。
万余の反戦決起へ
動労千葉の関道利委員長は、戦争遂行のための国家改造攻撃と闘い、11月労働者集会に昨年を倍する6千人の結集を訴えた。戦時下の倒産・解雇、組合つぶしと闘う港合同昌一金属支部の木下浩平委員長は「徹底的に労働組合の団結に依拠して闘い抜く」と固い決意を表した。自治体労働者の青年は、緊急事態条項に匹敵する地方自治法改悪に絶対反対を表明。日教組奈良市の有田雅行委員長は「戦争阻止の広範な闘いを切り開くため、ストライキをやり遂げる」と述べ、8・6広島への決起を誓った。
日本全土の侵略基地化との闘いのアピールでは、三里塚芝山連合空港反対同盟の伊藤信晴さんが「北総台地を戦争に使わせない。三里塚の内乱的情勢をつくり出そう」と発言。大行進神奈川の船木明貴さんは「横須賀基地からの出撃を止めれば琉球弧の犠牲を阻止できる」と横須賀闘争を呼びかけた。大行進東京の坪井静・一陽会労組委員長はトリプル改定による医療・介護・福祉の「生産性向上」と対決しストを貫徹したことを報告、「ストとデモを巻き起こし万余の反戦決起をつくろう」と訴えた。
青年と全学連からは、東京青年労働者交流集会実の青年が「労働者から極限的に搾取し中国侵略戦争に踏み込む帝国主義を倒そう」と7・6渋谷デモを呼びかけ、一時金も出ない自身の職場でストに立つことを宣言。ガザ虐殺に怒る全学連の学生は「全学連や世界の学生の人生をかけた反戦決起こそ私たちの進むべき道だ」と語り、矢嶋尋副委員長は新たな仲間と共に4~5月安保・沖縄闘争に立ち、巨大な反戦闘争の跳躍点をつくったと報告した。
大行進呼びかけ人の高山俊吉弁護士が集会をまとめ、参加者はデモに出発。
警察権力を圧倒
「安保粉砕! 基地撤去!」「戦争反対! 岸田打倒!」「パレスチナ連帯! 虐殺やめろ!」のコールが街中に響く。機動隊の阻止線が張られた、米大使館に続く虎ノ門三丁目交差点では、全学連と青年が怒りを倍加させ、固くスクラムを組み機動隊と激突。機動隊はあわてふためき、指揮官車から警察権力が「体当たりする者は検挙せよ」とわめくが、実力デモは警察権力を終始圧倒。さらに、ミャンマー独裁軍を支援する日本財団を弾劾し、首相官邸も直撃した。巨大な反戦闘争の爆発へ決戦の火ぶたが切られた。