大坂さんを解放しろ 救援会 東京高裁に署名提出

週刊『前進』04頁(3348号04面02)(2024/06/10)


大坂さんを解放しろ
 救援会 東京高裁に署名提出

(写真 救援会が申し入れ【5月30日】)

 大坂正明さん救援会は5月30日、東京高裁に対して無実の大坂さんの解放を求める申し入れを行った。懲役20年の不当判決以降、「本土における沖縄闘争の爆発」を全身全霊で訴える大坂さんの檄(げき)に応え、全国の仲間が全力で反戦闘争に取り組んできた。沖縄を始め闘いの現場で大坂さん解放の訴えを続けてきた。全港湾や全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部などの労働組合からも多くの署名が届き、この日までに集まった2890筆をもって、裁判所に迫った。
 申し入れ行動には星野救援会の仲間や全学連の学生も参加し、5月沖縄闘争を闘って「辺野古新基地建設の土砂搬入を阻止した」地平で口々に大坂さんの解放を訴えた。「大坂さんは無実だ。渋谷闘争は沖縄民衆と連帯する闘いとして巨万の民衆が決起した闘いだ。歴史的・政治的背景を無視・抹殺する判決は沖縄を無視・抹殺するものだ。こんなことは許さないと大坂さんは全力で控訴審の準備をしている。長期勾留の継続は裁判妨害だ。即刻釈放を」「事件に物証はない。唯一の物証は現場写真。しかし大坂さんは写真に写っていない。これだけで無罪は明らかだ。裁判長は目の前で開かれた公判を否定し、有罪を宣告した。こんな理不尽は許せない。直ちに解放を」「星野さん、大坂さんへの判決は反戦運動つぶしだ。当時の沖縄はベトナム侵略戦争の出撃拠点だった。この現実を変えようと沖縄の民衆が立ち上がった。星野さん、大坂さんはこれに応え、本土で沖縄闘争を闘った。歴史的な闘いだ。これに対し権力は星野さんを虐殺し、大坂さんを長期勾留している。東京拘置所は鼻ポリープ治療を5年も拒否している。刑務所医療は、権力にとって都合の悪い人に死んでほしいというものだ。裁判所は戦争に加担するな」
 東京高裁刑事部の杉山克彦訟廷管理官は「裁判長に伝えます」とうなずき、署名を受け取った。
保釈請求の却下を弾劾する
 だが東京高裁第5刑事部(伊藤雅人裁判長)は翌5月31日、弁護団が29日に提出した保釈請求に対して却下決定を下した。
 弁護団が求めた保釈面接すら拒否するかたくなな態度は、不屈に闘い続ける大坂さんと沖縄民衆の闘いへの恐怖と憎しみの表れであり、日米共同声明で中国侵略戦争=世界戦争への主体的積極的参戦を明言した日帝・岸田政権の動きと一体だ。大坂さん奪還の闘いは戦争を進める国家権力との総力戦である。大坂さんの解放を実現し、戦争への道を止める闘いとして、救援会の呼びかける大坂さん解放署名を全力で集めよう。万を超える労働者民衆の怒りの声で東京高裁を包囲し、控訴審の勝利を実現しよう。6・9全国反戦集会から6・13大坂さん奪還の渋谷街宣へ、さらなる闘いの爆発を勝ち取ろう。
このエントリーをはてなブックマークに追加