「原告適格なし」に反撃 空港拡張差し止め裁判 国の暴論に怒り

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週刊『前進』04頁(3347号04面04)(2024/06/03)


「原告適格なし」に反撃
 空港拡張差し止め裁判
 国の暴論に怒り


 千葉地裁民事第3部(岡山忠広裁判長)で5月24日、成田空港拡張差し止め裁判が開かれた。
 被告・国は5月17日付準備書面で、三里塚芝山連合空港反対同盟の太郎良陽一さん、伊藤信晴さんら原告全員を「区域内に財産権を有していないから原告適格がない」と切り捨てた。これに対し、反対同盟顧問弁護団が「被告の主張は住民の人格権、すなわち人間としての根源的権利性をまったく無視している」と怒りに燃えて反論した。
 また、被告・成田空港会社(NAA)は、「滑走路の延伸・新設によって周辺住民に被害が生ずるとは認められない」などと言い出した。住民無視のとんでもない暴論だ。弁護団はこの居直りを断罪し、航空機騒音が住民に与える睡眠障害などの健康被害を指摘した。さらに夜間飛行が増加された2020~23年の夜間騒音データを提出するよう求めた。
 次回期日を9月13日、次々回を12月24日と確認し閉廷した。
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