「8・6弾圧許さない会」結成
「8・6弾圧許さない会」結成
「8・6ヒロシマ弾圧をゆるさない市民集会」が5月25日、広島市の広島弁護士会館で、中四国、関西など各地から150人の仲間の参加で開催されました。(関連記事3面)
冒頭、8・6広島暴処法弾圧との闘いの記録が上映され、8・6ヒロシマ大行動実行委員会事務局長の宮原亮さんが、この集会をもって「8・6ヒロシマ暴処法弾圧を許さない会」を結成することを提起し、大きな拍手で確認されました。
「8・6ヒロシマ暴処法弾圧を許さない会」の呼びかけ人の高山俊吉弁護士から提起を受けました。今回の弾圧は、戦争を推進するやつらが総力で広島の反戦反核闘争をつぶすことに狙いがあり、世界戦争さなかの弾圧であることを強く訴えました。そして暴処法は反戦の行動に参加した誰でも捕まえられる法律であり反戦運動全体を狙いにしていること、大坂裁判の主任検察官だった森中尚志を広島地検に異動させ弾圧裁判体制を敷いていることを暴露しました。しかし世界で学生・青年が立ち上がっており、日本でも法政大学の暴処法弾圧に勝ち抜いた私たちの闘いがあります。高山さんは「私たちの闘いは必ず勝つ。権力の全体重をかけた弾圧を受けて立ち勝ち抜こう」と訴えました。
続いて弁護団の結成が報告され、主任弁護人の端野真さんが「暴処法は憲法違反であり廃止されるべきものだ。その暴処法を前提にしても無罪をかちとる」と決意を述べました。そして5人の被告からの決意あふれるメッセージが紹介されました。
8・6大行動共同代表の室本けい子さんからのカンパアピールの後、発言に立った反戦被爆者の会の中島健さんは「原爆ドームは右翼の来る所ではない。『祈りの日』というものは、原爆を落とした米軍によってつくられたものだ。被爆者を『平和の礎』にするな。これは第2の『靖国』とする攻撃だ。広島から反戦を!」と強く訴えました。
被告家族を代表して冨山玲子さんが、自宅での逮捕時の状況を怒りを込めて暴露しました。高槻医療福祉労働組合の村山裕子書記長は「組合員を逮捕したことは組合への弾圧だ。それをはね返して4・10ストライキ闘争に勝利した。組合内では弾圧を許さない声が大きく広がった」と報告。全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部の武谷新吾副委員長は、5人の奪還へもっと大きな闘いをつくろうと訴えました。自治労広島市労働組合元委員長の福井利明さんは、弾圧の口実にされている市職員にけがなどなく完全なでっち上げだと暴露。広島大学学生自治会委員長の太田蒼真さんは、新入生と共に沖縄現地闘争を闘ったことを報告し、学生は岸田―松井広島市長の戦争攻撃と全力で闘うと決意を述べました。
最後に、8・6大行動共同代表の壹貫田康博さんが、「共同抗議声明」の連名者が現時点で359人の個人、32団体に達したことを報告、さらに大きく広げていこうと訴えました。
集会後、デモに出発。デモは、5人の仲間を勾留している広島拘置所へ向かい、大きな激励コールを届けました。さらに市内中心部を通り原爆ドームへ進み、市民の大きな支持を受けました。ドーム前では5人の即時奪還と8・6の大結集に向けて団結ガンバローを行いました。
(広島連帯ユニオン・真保修一)