地域医療交流会 戦争反対医療奪うな 大阪で大行動

週刊『前進』04頁(3346号04面04)(2024/05/27)


地域医療交流会
 戦争反対医療奪うな
 大阪で大行動

(写真 末光さん【右】を先頭に「戦争反対・医療奪うな」と訴え、熱気あるデモ【5月12日 大阪市生野区】)

 5月12日、地域医療交流会の主催で「5・12戦争反対、医療を奪うな大行動」が開催されました。会場の生野区民センターには、八尾北医療センター労働組合、高槻医療福祉労組をはじめ、闘う労働者・学生・市民80人が結集しました。
 集会の司会を務める八尾北労組執行委員のあいさつを受け、八尾北医療センターの末光道正院長が「戦時医療への転換弾劾! 医療・介護・障がい福祉報酬のトリプル改定を阻止しよう」と訴える基調を報告。末光さんは、岸田が日米首脳会談で中国侵略戦争に向けた重大な踏み込みを行う中、「4月10日の高槻医療福祉労組の春闘ストライキに続き、医療・介護・福祉の現場からデモ・ストを闘う大隊列を登場させましょう」と訴えました。
 さらに、トリプル改定が皆保険制度を解体し地域医療をつぶす攻撃だと明らかにしました。6月から全面施行となるトリプル改定は、医療だけで1200億円もの社会保障費を削減し、軍事費を2倍化して「命を守る」医療から「命を奪う」戦時医療へと転換するものです。中でも、生活習慣病患者への90日分の投薬を可能とするのは「診察回数を減らし医療費を削減する」暴挙であり、診療所つぶしと大手製薬会社の利益のための大攻撃です。
 地域医療交流会は徴税・徴用・徴兵のためのマイナンバーカードの強制に一貫して反対し、労働組合を中心に資本主義下で奪われた医療を奪い返す闘いをしてきました。末光さんは改めて、「戦争を止める闘いの先頭に立とう。医療の現場から社会を変えよう」と訴えました。
 続いて高槻医療福祉労組の村山裕子書記長が4月10日のストを報告。八尾北労組の出口和美さん、関西合同労組の山本美知子さんも報告を行いました。そして、高槻医療福祉労組・八尾北労組の組合員が不当にも逮捕・起訴された8・6広島弾圧粉砕宣言を八尾北労組の西脇智絵副委員長が読み上げました。
 八尾北労組の藤木好枝委員長のまとめを受けデモに出発。雨を吹き飛ばす熱気で力強くデモを貫徹しました。
(八尾北医療センター労組副委員長・澤田祐一)
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