第15旅団の師団化やめろ 那覇駐屯地申し入れ 住民敵視に怒り

発行日:

週刊『前進』04頁(3346号03面02)(2024/05/27)


第15旅団の師団化やめろ
 那覇駐屯地申し入れ
 住民敵視に怒り

(写真 陸自那覇駐屯地に向かって怒りのシュプレヒコール【20日 那覇市】)


 5月20日、辺野古現地での座り込み闘争に続き、改憲・戦争阻止!大行進沖縄と全国の仲間が陸上自衛隊那覇駐屯地に対し「①陸自那覇駐屯地第15旅団の師団への改編を直ちに中止すること、②琉球弧、沖縄の軍事要塞(ようさい)化を中止すること、③自衛隊は侵略の銃をとるな。中国侵略戦争への参加を拒否しよう。労働者民衆と共に侵略戦争反対の声を上げよう」の3点を申し入れた。
 4・10日米首脳会談で日米同盟は中国侵略戦争同盟へと全面的に純化し、陸自が米軍と共にこの戦争を遂行することが鮮明になった。陸自勝連分屯地のミサイル部隊と一体で、中国侵略戦争の緒戦をなす米海兵隊の遠征前進基地作戦(EABO)を共同で担おうとしているのが陸自那覇駐屯地であり、師団化されようとしている第15旅団だ。沖縄を再び戦場にし、住民の血の犠牲の上に侵略戦争を強行することなど絶対に認めることはできない。
 司会の学生が辺野古工事阻止の勝利を確認し、全体でシュプレヒコールを上げた後、大行進沖縄の赤嶺知晃さんが申し入れに立った。事前の通告にもかかわらず陸自側の責任者はなかなか現れず、弾劾を受けてようやく登場。申入書を受け取るも所属と名前は明かさず、「上司に渡すから明かす必要はない」などと不誠実な対応に終始した。
 安保3文書が改定された2022年末以来、自衛隊の申し入れ対応は劇的に悪化し、隊員は所属も名前も答えなくなった。自衛隊は沖縄の軍事要塞化に対する沖縄人民の反戦の闘いを恐れ、かつての日本軍と同様に住民敵視の態度をむき出しにしているのだ。この自衛隊に対し、「沖縄を戦場にするな」「自衛隊は侵略の銃をとるな」「住民に銃を向けるな」と怒りのシュプレヒコールがたたきつけられた。
 東京・関西の青年労働者、婦人民主クラブ全国協議会、全学連の発言に続き、沖縄の郵政労働者が自衛官に「中国侵略戦争に突き進む腐り切った世の中を変えよう。その銃を司令官や岸田に向けるべき。共に反戦を闘おう」と呼びかけた。
 最後に改めてシュプレヒコールを上げ、3日間の沖縄闘争を締めくくった。
 申し入れの途中で右翼の街宣車が妨害に現れたが、罵声をわめき散らすだけで何もできずに退散していった。また、行動を終えた直後に駐屯地から出てきた軽装甲機動車に参加者が「公道を走るな」と弾劾の声をたたきつけた。

このエントリーをはてなブックマークに追加