中国侵略戦争阻止へ、沖縄の怒り解き放つs 座り込みで土砂搬入阻止 辺野古 「闘えば止められる!」

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週刊『前進』04頁(3346号03面01)(2024/05/27)


中国侵略戦争阻止へ、沖縄の怒り解き放つs
 座り込みで土砂搬入阻止
 辺野古 「闘えば止められる!」

(写真 早朝からの座り込みで午前中の土砂搬入を完全に阻止し、最後にシュプレヒコール【5月20日 名護市】)

(写真 全学連の学生が次々と闘いの手応えを語った)


 「土砂搬入を阻止したぞ!」----沖縄闘争3日目の5月20日、高らかに勝利を宣言するシュプレヒコールが辺野古の海にこだました。
 この日、全学連や改憲・戦争阻止!大行進の仲間たちは辺野古の埋め立て工事を実力で阻止すべく、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前に集まり、午前8時から座り込み行動を闘った。現地で座り込みを続けている住民や全国の労働組合・市民団体も続々と駆けつけ、総勢420人がゲート前を埋め尽くした。
 辺野古では1月から代執行により大浦湾側の区域での工事が開始された。80代、90代の方も含めて機動隊によるゲート前からの実力排除と対決し、3600日を超えて不屈に座り込み闘争が闘われている。全学連らは沖縄の怒りと固く団結し、意気高く「中国侵略戦争阻止」「安保粉砕・日帝打倒」をゲート前で訴えた。
 沖縄大学の赤嶺知晃全学連委員長が口火を切った。「最近、工事車両用のゲートが800㍍移動された。10年以上続けられてきた座り込みテントから離すための妨害だ」と弾劾し、さらに辺野古新基地建設はかつて元防衛省幹部が語ったように、「移設を既成事実化し、沖縄の戦意をくじく」ためのものであることを暴露。「実力で基地建設を止めることにこそ戦争を止め社会を変える力がある」と檄(げき)を飛ばした。そして3日間の沖縄闘争を新入生を先頭に闘い抜いたことを報告し、辺野古の座り込みを通してさらに実力闘争を拡大していく決意を熱く訴えた。赤嶺委員長に続き、全国から駆けつけた全学連の学生も次々とアピールを行った(4面に発言要旨別掲)。
 さらに大行進沖縄の仲宗根光洋さんは、うるま市での陸上自衛隊の訓練場建設を地域住民を先頭とした怒りの決起で白紙撤回に追い込んだ勝利を報告し、「地域住民、労働組合、学生が団結して闘えば基地は撤去できる。次は辺野古基地、ミサイル基地を撤去しよう」と訴えた。
 三里塚芝山連合空港反対同盟の萩原富夫さんも連帯アピールを発し(要旨別掲)、8・6ヒロシマ大行動実行委員会の宮原亮事務局長が暴処法弾圧への怒りを表明。長崎被爆者の土井玞美子さんも戦争反対・核戦争阻止を訴えた。平和行進に参加した全国の労働組合なども連帯アピールを発した。普段は午前9時に来る工事車両が、この日は10時を過ぎても来なかった。「午前中の土砂搬入を阻止したぞ!」と全体で確認し、最後にキャンプ・シュワブに向けてシュプレヒコールをたたきつけた。
 防衛省によると、2018年12月の土砂投入開始から5年4カ月間に投入された土砂の総量は318万平方㍍で、埋め立てに必要とされる全体量の16%程度にとどまる。しかも、大浦湾側では今後半年かけて護岸造成を行った上で、マヨネーズ状と言われる地盤改良のため7万1千本の杭を海底に打ち込む前代未聞の工事が必要だ。すでに辺野古新基地は大破綻しており、実力阻止の闘いで粉砕できることは明白だ。

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体張って共に闘う
三里塚芝山連合空港反対同盟 萩原富夫さん

(写真 空港絶対反対の闘いを誓う萩原さん)

 岸田政権の戦争政策のもとで、成田空港も滑走路延長や機能拡張などにより本格的な軍事空港へと変貌(へんぼう)しようとしています。私たちは58年間、軍事空港に反対して命がけで、実力で闘ってきた歴史をもっています。辺野古での代執行に対して不屈に闘っている沖縄のみなさんと共に、昨年2月、市東孝雄さんの農地が強制執行されたときにも、1千人にも及ぶ機動隊やガードマン、作業員の農地強奪と体を張って闘いました。本土でも日米安保粉砕へ、沖縄の闘いと連帯して反戦闘争を今後も闘っていきます。

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