青年労働者集会 戦時弾圧粉砕へ団結 昌一金属支部の訴えに応え
青年労働者集会
戦時弾圧粉砕へ団結
昌一金属支部の訴えに応え
18日夜、うるま市健康福祉センターで「オキナワとヒロシマを結ぶ全国青年労働者交流集会」が155人の結集で開催された。直前に行われた陸上自衛隊勝連分屯地への抗議申し入れと反戦デモの大成功を受けて、集会は高揚した雰囲気の中でかちとられた。
連帯発言の最初は、国鉄分割・民営化型の全員解雇・選別再雇用を通じた戦時下の労組破壊攻撃と真っ向から対決する港合同昌一金属支部。西岡勝仁副委員長は、全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部からの大きな支援をはじめ、動労千葉や労組交流センターなど全国の闘いで資本を追い詰め、那須電機鉄工が事業譲渡を1カ月延期したことに触れ、「風向きが変わってきた」「反撃によって攻撃の本質がさらに明らかになっている」として、「那須電機鉄工は労働者をなめていた」と勝利感を表した。大塚亮書記長は「みんなの力を借りて最後まで闘い抜く」と決意に満ちて訴え、会場を沸かせた。
集会の基調を東京西部ユニオンの丸田雅臣さんが報告した。米日帝国主義による中国侵略戦争への突進の激しさを述べつつも、「どうしようもない危機に陥っているのは、帝国主義者どもの方」と強調し、5・1反戦メーデーの成功を報告して階級的労働運動の前進を確認した。そして、沖縄をはじめ全世界で爆発する戦争への怒りに連帯し、「帝国主義を打倒しこの社会を根底から変える、という人生を選択しよう。共に歴史を選択しよう」と帝国主義への怒りを満ちあふれさせながら訴え、翌日・翌々日の沖縄闘争での奮闘と、6・9全国集会、8・6ヒロシマへの大結集を呼びかけた。
続いて沖縄コールセンター労組の仲宗根光洋委員長がこの間の闘いについて報告(要旨別掲)。
8・6広島暴処法弾圧と闘う自治労広島市労働組合の住廣美智子さん、東京都板橋区の自治体労働者の青年、関西青年労働者集会実行委員会の発言の後、首都圏で闘う3人の青年労働者が発言に立った。
千葉の青年は、木更津駐屯地に対する反基地闘争とJRのローカル線廃止攻撃との闘いを報告したうえで、「首都圏でも青年労働者の運動の新たなうねりが起きようとしている。自分も頑張る」と決意を表明。神奈川から参加した青年は初の沖縄闘争への参加で改めて確信を持ち、「星野文昭さん・大坂正明さんの闘いを継いでアグレッシブに闘う」と力強く述べた。東京で働く青年は、職場で政治的に踏み込み始めていることを語り、「岸田政権にとって一番の『非国民』になろう」「この闘いのために今までの人生があった」と確信に満ちて訴えた。
司会の青年労働者は、勝連反戦デモは「空前の闘いだった。誇らしい思い」とあふれる感動を語り、全参加者が高揚する中、仲宗根委員長の団結ガンバローで集会は締めくくられた。
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青年は人生かけ必ず立ち上がる
沖縄コールセンター労働組合委員長 仲宗根光洋さん
沖縄コールセンター労組は労働運動と反戦闘争を一体で闘い抜いてきました。
昨年の春闘では全体賃上げをかちとり、また、事業所移転に際しても交通手当の拡充や社用車送迎をかちとりました。
この勝利への反動で組合への弾圧が激しくなっています。会社側は昨年1月に脳梗塞(こうそく)で倒れた富田晋前委員長に対し、病気休暇制度を不当に制限し、解雇をちらつかせて出勤を強要。無理に働かされた富田前委員長は昨年11月末から体調を崩し、現在も自宅療養中です。会社側は3月14日、沖縄事業所ではなく本部の部長クラスが1カ月分の給料を支払い即日解雇を通告しました。闘う労働組合を一刻も早く追い出したいのです。絶対に許せません。
組合の定期大会で、この解雇を「戦時下において働けない人間は容赦なく切り捨てる」という労働者全体への攻撃であると捉え、闘う決意を固めました。富田委員長に代わって私が新委員長になり、新たな青年の決起もありました。どんなに闘う執行部を排除しようとしても、人生をかけて闘う青年が必ず出てくる。すでに新体制で解雇撤回へ向けて反撃を開始し、団結は広がっています。
職場では、コールセンター業界そのものが食っていけない状況だと言われています。この先は、港合同昌一金属支部にかけられたような倒産攻撃です。もしくは戦争に加担させられる仕事しか選べなくなる。戦争に加担するか、戦争絶対反対で闘うか。その選択の瀬戸際に私たちはいます。今日は勝連で初めてデモを行い、すごい反応でした。沖縄には「軍隊は住民を守らない」と見抜いて闘う機運が、綿々とつながる反戦の思いがあります。これをさらに大きな反戦のうねりにしていきたいと思います。