中国侵略戦争阻止へ、沖縄の怒り解き放つ 勝連 反戦デモに住民の熱い支持 「ミサイル部隊解散せよ」 分屯地申し入れ

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週刊『前進』04頁(3346号02面01)(2024/05/27)


中国侵略戦争阻止へ、沖縄の怒り解き放つ
 勝連 反戦デモに住民の熱い支持
 「ミサイル部隊解散せよ」
 分屯地申し入れ

(写真 青年・学生を先頭に反戦デモ。手を振り激励する住民が相次いだ【5月18日 沖縄県うるま市】)

(写真 第7地対艦ミサイル連隊が置かれた陸自勝連分屯地への申し入れ行動に立つ改憲・戦争阻止!大行進。門前を埋め尽くし、「中国への侵略戦争やめろ!」と訴えた)


 5月18日午後、改憲・戦争阻止!大行進沖縄を先頭に、230人の結集でうるま市の陸上自衛隊勝連分屯地への申し入れ行動を行った。3月21日、新たに第7地対艦ミサイル連隊が置かれた現場だ。南西諸島各地のミサイル部隊を指揮する連隊本部も設置され、米海兵隊の「遠征前進基地作戦(EABO)」を共に遂行する重要拠点である。
 高台にある分屯地に向かうと、門の内側には銃を手に持って威嚇する自衛隊の姿が。参加者の怒りは一気に高まった。
 地元うるま市で沖縄コールセンター労働組合委員長として闘う大行進沖縄の仲宗根光洋さんが司会を務め、大行進沖縄の赤嶺知晃さんが申入書を読み上げた。申入書は、うるま市石川の陸自訓練場建設計画を白紙撤回させた勝利を確認し、「この沖縄労働者民衆の戦争への怒りをさらに解き放ち、岸田政権を打倒し、中国侵略戦争を絶対に阻止する」と宣言。ミサイル部隊の解散・解消、琉球弧―沖縄の軍事要塞(ようさい)化中止を求めた。
 ミサイル部隊の担当者は、申入書の読み上げが終わるや否や名前も所属も言わずに逃亡。住民敵視の姿勢を赤嶺さんが激しく弾劾し、「ミサイル部隊を解散しろ! 沖縄を戦場にするな!」「中国への侵略戦争をやめろ! 自衛隊は侵略の銃をとるな!」とシュプレヒコールを上げた。
 続いて参加者が次々と発言に立った。勝連出身の青年労働者は、県民の意思を無視して基地を強化し、戦争で使い捨てにすることを狙う帝国主義への怒りを爆発させた。大行進沖縄の松本未土さんは「自衛官はその銃を、私たちを支配している側に向けろ」「軍服を着た労働者として、戦争のための労働を拒否しよう」と熱い訴え。全学連の亀井陽慧書記次長は沖縄を革命の島にしようと呼びかけた。大行進三多摩実行委員会の井上誠さんは米軍横田基地へのデモと申し入れを報告し、沖縄と共に闘う決意を表明した。
 その後、青年・学生を先頭に「自衛隊ミサイル部隊反対」の横断幕を掲げてデモに出発。勝連分屯地周辺には沖縄県防衛協会の「歓迎 地対艦ミサイル部隊」などののぼり旗が立ち並ぶ。しかし大音響での右翼の妨害に一歩も引かないデモは地域の反戦の思いを解放し、手を振る親子連れや駆け寄り握手を求める子どもなど、住民の熱い支持と共感を集めた。

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