耕作権裁判 「元永メモ」が真実示す NAAの主張を粉砕

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週刊『前進』04頁(3345号04面05)(2024/05/20)


耕作権裁判
 「元永メモ」が真実示す
 NAAの主張を粉砕


 千葉地裁民事第2部(齊藤顕裁判長)で、市東孝雄さんの南台農地をめぐる耕作権裁判が開かれた。強い風雨のため、反対同盟は予定した開廷前の集会・デモを中止した。
 裁判がいよいよ大詰めを迎える中で、原告のNAAはこの間、最後の悪あがきとも言える悪らつな主張を並べ立ててきた。今回弁護団はそれらに対し、逐一詳細に反論し粉砕する五つの準備書面を陳述した。
 特に「元永メモ」へのあくどい攻撃を許すことはできない。反対同盟法対部で活動していた元永修二氏が1988年に市東東市さん(孝雄さんの父、故人)からの詳細な聞き取りをもとに作成した、当時の南台農地の耕作現況、歴史的経緯などについての報告書=元永メモの正しさは、元永氏本人の証言でも十分に証明された。この元永メモに対し原告NAAは、「のちに賃借地の明け渡しを求められること(本件訴訟)を想定して、事実に反する内容で作成されたもの」と言い出した。まったくありえない話だ。
 元永メモは、当時の収用法による強制収用攻撃の切迫状況における反対同盟の闘いとして、市東家の賃借地の場所を確認し市東さんの小作権の強い権利性についてはっきりさせるためのものだ。NAAがこの元永メモに難くせをつけ否定するのは、その高い証拠価値に大打撃を受けたからだ。
 逆にNAA側の唯一の証拠である、市東東市さんと旧地主・藤﨑が交わしたとする「同意書」「境界確認書」こそ偽造文書であることが一層明らかになった。
 千葉県弁護士会館で開かれた報告集会では、9月の最終弁論に向けて全力で闘うことを誓い合った。
 次回、7月8日の裁判に集まろう。
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