パレスチナの労組が呼びかけ メーデーとナクバの日にストライキを

週刊『前進』04頁(3344号02面02)(2024/05/13)


パレスチナの労組が呼びかけ
 メーデーとナクバの日にストライキを


 パレスチナ労働組合総連盟・ガザ地区が全世界に向け、5月1日のメーデーと15日のナクバ(1948年5月14日のイスラエル「建国」に伴うパレスチナ人民への民族浄化)の日にあわせたパレスチナ連帯の闘いを呼びかけました。抜粋して紹介します。(編集局)
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 今年のメーデーとナクバの日、私たちパレスチナ労働組合総連盟・ガザは、国際労働組合運動の仲間たちに、通常の業務を中断する集団的な行動に参加することでパレスチナと連帯する立場をとるよう緊急のアピールを発します。職場や地域で現状維持に抵抗し、パレスチナ人に対する暴力への支持を拒否してください。イスラエルの軍事占領とパレスチナ人労働者からの搾取を維持するための通商・貿易の流れを妨害するため、声を上げ行動してください。
 私たち、特にガザの人々は、筆舌に尽くしがたい残虐行為に耐えています。イスラエルの容赦ない虐殺爆撃や飢餓政策、強制移住、そして土地の没収は、私たちの労働条件を壊滅させた、何年にも及ぶ残酷な包囲と軍事占領の延長にあります。イスラエルによるガザ地区に対する虐殺戦争は特例ではなく、1948年のナクバの継続です。
 パレスチナの労働者は、常にパレスチナの自由と正義のための闘いの要となってきました。パレスチナ労働組合総連盟のガザの本部や事務所に対するイスラエルの意図的な攻撃は、パレスチナの労働者の生活そのものへの襲撃です。このような容赦ない攻撃のもとでも私たちはコミュニティーを守り、仮設テントで子どもたちを教育し、ニュースを発信し、負傷者を看護し食料を配給しています。パレスチナの労働者として、私たちはコミュニティーのために強く立ち上がることを約束します。
 今年のメーデーとナクバの日、私たちは労働組合の長きにわたる国際主義の伝統に基づいて、みなさんに呼びかけます。私たちの闘いへの連帯を示し、無数の犠牲者と引き裂かれた家族を追悼するために決定的な行動をとり、パレスチナの自由のための圧力を高めてください。
 労働者の仲間のみなさん、とりわけ武器や輸送部門のみなさん。みなさんの生計が私たちの故郷や命の破壊に基づくものであってはならないということを、熟考してください。いかなる雇用も、無数のパレスチナ人の命と引き換えに得られるものであってはなりません。一人の痛みは真に全ての人の痛みとなるという原則を受け入れるようお願いします。
 歴史を通じて、労働者は抑圧的な政権に勇敢に立ち向かってきました。パレスチナ人の死者数が増え続ける中、イスラエルがジェノサイドとガザの包囲に終止符を打つよう共に求めましょう。入植者植民地主義と軍事占領から解放され、労働者としてまともな生活を送る権利を共に求めましょう。
 メーデーとナクバの日にとることのできる行動は以下の通りです。①イスラエルから来た商品やイスラエルへ行く商品の取り扱いを拒否する。②労働の停止や停滞を計画する。③自らの労組支部内でパレスチナの闘いについて学ぶためのミーティングを開催する。④職場で同僚に行動を促すためのチラシやパンフレットなどを配布する。⑤占領に加担している企業からの年金基金の撤退や加担企業へのボイコットの実施など、具体的な行動や方針変更を求める請願を職場で広める。
 今こそ、労働者主導の勇敢な連帯のときです! パレスチナの労働者の帰還と解放の闘いへの国際連帯万歳!

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