入管法と民族差別を撃つ全国交流集会 横浜 戦時入管体制と対決を 中国侵略戦争阻止誓う

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週刊『前進』04頁(3343号04面02)(2024/05/06)


入管法と民族差別を撃つ全国交流集会
 横浜 戦時入管体制と対決を
 中国侵略戦争阻止誓う

(写真 「追悼碑破壊と闘い多くの人に事実を知らせることができた。闘いはこれから」と語る木村さんの報告に聞き入る参加者【4月21日 横浜市】)

 「労働者の国際連帯で日本の中国侵略戦争とめよう」をメインスローガンに掲げた入管法と民族差別を撃つ全国交流集会が4月21日、横浜市神奈川公会堂で開催された。在日外国人を始め参加した220人が、戦争絶対反対を誓いあう場となった。
 4・10日米首脳会談は、日米両国が中国侵略戦争へと踏み切る歴史的大転換を宣言する場となった。基調報告に立った全国実の鎌田由子さんは「日本は、本気で中国侵略戦争をやろうとしている。この時に岸田政権が打ち出した入管法改悪案の狙いこそ、戦時入管体制の発動であり、戦時労働力政策としての外国人労働力導入拡大だ」と暴露し、「難民排除の改悪入管法の6・10全面施行を阻止しよう」と訴えた。
 鎌田さんはさらに、「政府は『現代の強制労働』だと悪評高い技能実習制度を廃止するとして新たに『育成就労制度』を閣議決定し国会審議を進めているが、この機に乗じて『公的義務を履行しない場合は、永住許可を取り消せるようにする』という。この入管法改悪案こそ、戦争反対など『国益』に反する者はたとえ永住者であろうとも排除するものだ。これは今後、日本帝国主義の侵略と植民地支配の生き証人とその子孫である在日朝鮮人・中国人をもターゲットにしようという攻撃だ。絶対に許せない」と、民族・国籍・国境を越えた労働者の闘いで日本の中国侵略戦争を阻止しようと呼びかけた。
 特別報告として改憲・戦争阻止!大行進神奈川の品川孝司さんが米ミサイル駆逐艦の石垣入港にストライキで闘った全港湾支援に駆け付けた報告を行い、中国侵略戦争準備の実態を暴いて安保闘争を訴えた。「関東大震災朝鮮人・中国人虐殺から101年」として、藤岡事件を語り継ぐ市民の会事務局長の秋山博さん、「群馬の森」朝鮮人追悼碑強制撤去と闘う高崎金曜行動の木村香織さん、大行進東京東部の古内秀和さんが9・1亀戸デモを報告。口々に侵略と戦争の歴史を抹殺することを許さず、歴史の教訓を継承し新たな戦争を阻止しようと訴えた。
 牛久入管収容所問題を考える会の田中喜美子さんが入管収容所での長期収容の実態を語り、難民申請3回以上で強制送還を可能とする改悪入管法を阻止しようと呼びかけた。さらに難民・仮放免者がそれぞれの体験を踏まえ入管への怒りを込めてアピールした。
 「国際連帯で戦争を止めよう」の呼びかけを、在日ビルマ市民労働組合のテンテンウ書記長を始め在日外国人たちが、次々と発言した。テンテンウ書記長は、民主派の戦いに追い詰められているクーデター軍を、岸田政権が今も支援していると弾劾した。
 最後に動労千葉の中村仁さん、全学連の学生が決意表明を行い、日米安保同盟が中国侵略戦争同盟へと大転換した今、世界の労働者と連帯し日本・沖縄から巨大な反戦闘争を巻き起こそうと呼びかけた。6・10改悪入管法施行阻止へ、戦時入管体制を粉砕しよう!
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