世界戦争阻み21世紀革命へ 清水丈夫議長と学生が討論会

週刊『前進』04頁(3341号04面04)(2024/04/22)


世界戦争阻み21世紀革命へ
 清水丈夫議長と学生が討論会

(写真 清水丈夫議長が21世紀革命の展望について学生たちと大いに討論した【4月14日 東京都文京区】)

 東京都文京区・駒込地域活動センターで4月14日、全学連主催の「革共同・清水丈夫議長と語る21世紀革命の展望」と題する企画が行われた。はじめに神野豊典全学連副委員長が基調を提起した。日米首脳会談を弾劾し、昨年のパレスチナ10・7蜂起を受け「闘う被抑圧民族と連帯し、帝国主義の侵略戦争を内乱へ」の総路線を掲げて世界革命に勝利しようと訴え、4・28渋谷反戦デモへの総結集を呼びかけた。
 続いて矢嶋尋全学連副委員長と清水議長とのトークセッションが行われた。清水議長は小学校4年生の時に1947年2・1ゼネストで、「普通」の労働者が次々と本気でゼネストに立ち上がっていくのを見て、革命が日本でも起こせることを実感し、またその時に労働者階級への無限の信頼こそが重要だと自己史をふりかえった。

10・8羽田が転換点

 そして57年東京大学入学後、最初は共産党のもとで活動するも次第に「ソ連・中国は社会主義じゃない」「(共産党の)平和擁護運動は反戦闘争を利用している」と思い、60年安保闘争に向かう過程で共産党を除名され共産主義者同盟(ブンド)に参加、59年に全学連書記長に就任し安保闘争の先頭に立ち、ブンドの解散後後革共同に加盟したと語った。
 60年安保闘争を総括し、66年革共同3回大会を経て70年安保・沖縄闘争に向かう過程で、67年10・8羽田闘争が最大の転換点だった。「10・8羽田闘争はいくつもある闘争の一つではない。ベトナム戦争で人民の戦いによってアメリカが追い詰められ、沖縄からは爆撃機がベトナムに飛び立っている中で、佐藤栄作首相(当時)が南ベトナムに行こうとしていた。絶対に許しちゃいけない。『ベトナムで焼身自殺した僧の気持ちになって闘え』と訴えた」と清水議長は語り、ベトナムの人に届くような実力闘争をやると決断し10・8羽田闘争を闘いぬいたことを明らかにした。その闘いは日大・東大闘争や三里塚闘争、狭山闘争などにも強い影響を与えたことをはっきりさせた。
 そして70年安保・沖縄闘争は、何より「沖縄奪還」を掲げ、沖縄と結びついて闘ったことが重要だったと語った。また動労千葉の国鉄分割・民営化反対の2波のストライキを頂点とした80年代の闘いは70年を超えるものであり、動労千葉青年部が反戦闘争の先頭に立って闘ったことが重要だったと語った。その闘いは関西生コン支部、港合同との3労組陣形や国際的団結を生み出し、反帝国主義・反スターリン主義の階級的労働運動として巨大な発展を勝ち取っていると明らかにした。

戦前革命は可能だ

 質疑応答では現代革命の展望について問われ、清水議長は「まず今の戦争がどういう戦争か見なければいけない。アメリカは生き残るために中国侵略戦争・世界戦争に突き進んでいる。中国も一国社会主義が破綻し、国内の怒りをそらすために台湾などをめぐって戦争は不可避の情勢。しかし、さらにその先には世界大戦が待っている。過去の世界大戦は帝国主義の分裂によって引き起こされた。いま始まっているのはその前段階。これを阻止し世界革命に勝利するには、第2次世界大戦の総括であり、戦後革命から学ぶ必要がある。70年の闘いをも圧倒する内乱的激闘をつくりだし、第3次世界大戦を止めなければならない。戦前革命は難しいが、革共同が質・量ともにもっと飛躍すれば可能だ」と語り、多くの参加者が決意を新たにし企画は大成功した。
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